大黒摩季 憧れのアレンジャーとの奇跡のセッションで見せた、溢れる音楽への情熱

大黒摩季と冨田恵一(写真提供/BS-TBS)

2016年8月、6年間におよぶ病気療養から見事に復帰し、アーティスト活動を再開させた大黒摩季。今年12月5日には、8年ぶりの、そして25周年を記念したアルバム『MUSIC MUSCLE』を発売。病を乗り越え、不屈の精神で復活した大黒の、溢れる音楽への情熱、そして希望、強さ、優しさが楽曲に込められている。

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そんな大黒のパワフルかつしなやかな歌が聴けるのが、“時を超えた、ここでしか聴くことのできないサウンド”がコンセプトの音楽番組『Sound Inn “S”』(BS-TBS)だ。大黒と3人のアレンジャーとが情熱的なセッションを繰り広げ、名演が生まれた。その模様をレポート。

「あなただけ見つめてる」を島田昌典の斬新なアレンジで披露。「せつなくて、ブルージーでキュンとした」

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一曲目は大黒の代表曲のひとつ「あなただけ見つめてる」(1993年)。アレンジを手がけたのは大黒が「念願かなって」という島田昌典。以前、島田を追いかけたドキュメント番組を観て、いつか共演したいと思っていたという。ピアノとストリングスと歌だけで始まる斬新なアレンジは、ブリティッシュロックテイストのクールさと、温もりを感じさせてくれる。大黒は「この曲は友人に向けて作った曲。そのコのハートの切ない部分、ブルージーな部分が描かれていて、キュンとした」と、感激した様子だった。島田も、音合わせ~本番と大黒とセッションをして、「音に対してのこだわりがすごい」と語っていた。

大黒は92年にデビューし次々とヒット曲を発表したが、メディアへの露出が一切ないことから、謎多きシンガーだった。当時のことを振り返った大黒は「創作活動でいっぱいいっぱいだった。そのうちに伝説化され、逆にメディアに出にくくなり、出方が難しかった」と、秘話を教えてくれた。

「アレンジしていただけるなんて夢のよう」と、“憧れ”の冨田恵一アレンジで、リスペクトするアレサ・フランクリンの名曲をカバー

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大黒が10代の頃からリスペクトしている、ルーツミュージック的な存在が、昨年亡くなったアレサ・フランクリンだ。「アレサが存在しなかったら、同じく大好きなホイットニー・ヒューストンもいないし、大黒摩季もいない」というほど、愛してやまない彼女の「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」のカバーを披露してくれた。アレンジは大黒が「どうしても会いたかった。アレンジしていただけるなんて夢のよう」という冨田恵一。冨田が手がける音楽を聴いて「理論的なのに、叙情的で美しく、温もりのある音楽を随所に散りばめていて、くすぐられる」と、絶賛。大黒は、音合わせの時からバンドと熱のこもったやりとりを見せ、ひと言ひと言愛おしそうに、魂を込め歌った。このセッションについて冨田は「ボーカルが高揚してくるとバンドも影響され、そうするとさらにボーカルが盛り上がり、相乗効果が素晴らしかった」と、語ってくれた。

アルバムのキーとなる曲「MUSIC MUSCLE」を、本間昭光とセッション

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3曲目は最新アルバムからリード曲の「MUSIC MUSCLE」を、本間昭光のアレンジで披露してくれた。この曲について大黒は「アルバム制作中にスタッフから「熱くなれ」のような曲を書いて欲しいと言われ、パワフルな楽曲ができた」という、90年代の大黒を彷彿させる、エネルギー溢れるナンバーだ。本間が手がけたストリングスとブラス、コーラスで厚みを増した、ソウルフルなアレンジを、力強く歌いあげた。「弦がソリッドに迫ってきたので、シャープにいこうと思うことができ、いいセッションができた」と、バンドが作り上げるグルーヴを楽しんでいた。

「未来って捨てたもんじゃない。若い時に今日のようなこんな時間が来ると思わなかった」(大黒)

全てのセッションを終えた大黒は「未来って捨てたもんじゃない。若い時にこんな時間が来ると思わなかった」と、極上のセッションに感激した様子だった。この日大黒は、本番前に「落ち着くから」と3人のアレンジャーとハグをし、セッションに臨んでいた。大病から見事に復活を果たし、音楽に誠実に向き合い、歌える事への感謝の気持ちが、歌に映し出されていた。彼女の音楽に対する情熱を、改めて感じさせてくれたセッションだった。大黒は3月から、アルバム『MUSIC 』を引っ提げ、全国33か所を回るツアー『MAKI OHGURO MUSIC MUSCLE TOUR 2019』をスタートさせる。全国のファンに情熱を伝えに行く。

大黒が出演する『Sound Inn “S”』は、1月19日23時から、BS-TBSでオンエアされる。

BS-TBS『Sound Inn “S”』オフィシャルサイト