美と知性を持ち合わせた今話題のスーパーウーマン、沖縄育ちの台湾セレブ・大湾あや子って?

日本と台湾のハーフ、沖縄育ち。慶応義塾大学、早稲田大学大学院卒の才媛

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“天は二物を与えず”という言葉がある。たまに美貌と才能を持ち合わせた人や、イケメン・美人スポーツ選手が現れると“天は二物を与えた”という言葉が使われるが、基本、天は一物も与えてはくれない。しかし、美貌と才能を持ち合わせ、しかもセレブで、女性として、母親としてのしなやかさと強さも併せ持っている、”天は二物を与えた”んじゃないかと思ってしまうひとりの女性が注目を集めている。大湾(おおわん)あや子、日本人と台湾人のハーフで台湾、沖縄で育ち、慶応義塾大学と早稲田大学大学院を卒業している才媛だ。その後台湾屈指の資産家と結婚し、現在は社長業をこなしつつ、台湾と日本とを行き来しモデル、タレント、ライフスタイルアドバイザーそして会社社長として活躍中。さらに三児の母でもある、まさにスーパーウーマンだ。

――沖縄で中学、高校に通い、その後アメリカの高校へも留学し、帰国後は慶応義塾大総合政策学部に入学されていますが、具体的には何を専攻されていたのですか?

大湾 難しい質問ですね(笑)。リスクマネージメントと中国の文化、思想を中心に勉強しました。でもあの学部はあらゆる事を学習、吸収できるので、ゴールをしっかり見極めて入学しないと、自分を見失ってしまうような場所です。そうしないと卒業する時に結局何も残らないという…。大学というのは学ぶこともそうですが、人間関係の構築が大切だと思います。上下左右の幅広い人間関係、ネットワークが強いのでそれが公私共に今でもすごく役に立っています。

彼女はその後、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科に入学しているが、それについては「学ぶ楽しさに目覚めて」という理由ともうひとつ「慶応の次は早稲田に行けばかっこいい」んじゃないかという単純な動機だったことを、何の衒いもなく教えてくれた。さらに「慶応、早稲田ときたら東大の博士課程を取りたい。自分の中のけじめです」と、その野望を教えてくれた。決して簡単ではないことに次々とチャレンジして、それを「箔をつけるためですよ」とお茶目に語ってはいるが、やはりその先には、人と人のつながりを作り、それをビジネスやプライベートで活用したいという想いがある。

会社社長として故郷・沖縄でホテルを建設中

――台湾では具体的にどんなことをやっているのか教えて下さい。

八代亜紀の他にも台湾を訪れる多くのアーティストの通訳を務める
八代亜紀の他にも台湾を訪れる多くのアーティストの通訳を務める
翁長沖縄県知事との会議
翁長沖縄県知事との会議

大湾 現在は台湾の上場企業の、日本の子会社の代表をやらせていただいています。今一番力を入れているのは、故郷・沖縄での不動産業で、今、ホテル建設に向け動いています。故郷をもっとよくしたいという想いからです。それが本業になってしまいましたが、それ以外の時間で育児、モデル、ライフアドバイザー、通訳をやっています。先日、八代亜紀さんが台湾にいらした時も通訳をやらせていただきました。

――社長業をやりながら、母親、妻、通訳、タレント業と大忙しですね。時間の使い方に興味があります。

大湾 みなさんに協力していただきながらやっています。

――台湾のファッション誌にも度々登場していらっしゃいます。

台湾の雑誌『BEAUTY』
台湾の雑誌『BEAUTY』

大湾 台湾では美容関係と、日本の文化・流行について聞かれることが多いです。日本の事も台湾のことも、もっともっと発信する場が欲しいです。

台湾で注目のセレブ。その発言に注目が集まる

台湾では芸能人とセレブが同じぐらい注目、羨望の的になっているようで、彼女の発言、一挙手一投足も常に話題になる。しかし彼女はある日そんなセレブといわれる生活に疑問を感じ、嫌気がさし、人に合わせる生活をやめた。そんな、他のセレブとは少し違う考え方、ものの見方をしていて、そういう“異色”なところも人気を集めているようだ。

――3人のお子さんを抱え忙しい大湾さんを、何が外に向けて駆り立てるのでしょうか?

大湾 小さい頃からの夢だと思います。元々役者になりたくて……役者だと色々な人の人生を生きることができる、演じることができるじゃないですか。自分の人生がありつつも、例えば医者を演じたり弁護士になったり…。私がたぶん貪欲なんだと思います。色々な事やりたいんです。なので自分を駆り立てる力は、時間が許す限り色々なところに飛び込んで、少し違う自分になれることです。どれも中途半端になってしまうのでは?と言われたらそれまでですが、そうならないように頑張っています。貪欲なだけです。貪欲にならないと腐っちゃいます(笑)。

――色々なことをやらなければと思うきっかけが何かあったのでしょうか?

自分で手がけたラウンジバー「KOSA」
自分で手がけたラウンジバー「KOSA」
友人たちと(右から三番目)
友人たちと(右から三番目)

大湾 以前は、主婦として家の中に入っていまして、毎日友達とアフタヌーンティを飲みながらしゃべったり、朝起きてすぐワイン一本空けたりたりとか、それで自分がダメになったんです。お酒好きが高じて、飲む場所が欲しくてラウンジバーを開いたんです。ある金額を設定して、これだけ使ったら辞めようと思っていたら、2年経たないぐらいで底をついて、その時になんでこんなにお金が減るのが早いんだろうとふと振り返ってみたら、なんてだらしない生活をしていたんだと思い、そこで初めてリセットしようと思いました。

”セレブ生活”にも今までの生き方にも疑問を抱く。自分らしく生きると決めた日

――資産家に嫁いで、台湾セレブとして各方面から注目を集めていたわけですが、ある日その生活が息苦しくなってきたと。

大湾 最初は楽しかったです。お手伝いさんや運転手さん、執事とか、見た事がなかった世界がたくさんあって、考えられないようなパーティもたくさんありました。自家用ジェットに乗ってどこかへ行ったり、今まで経験したことがないことがたくさんでき、楽しかったんです。でもそのうちに、なんのためにこんなことをやっているのかと思うようになり、当然周りの友達の話もつまらなくなって。頑張って周りに合わせようとしなくなりました。私は私のスタイルでいくと決めました。嫌わてもいいと思いました。もちろんそこに至るまでに葛藤がありましたが、でもそれで好かれても私じゃないし、と思い。

――気持ちが変わったということは生活も変わっていった感じですか?

大湾 それまでは主人を立てていたというか、ただ従っていただけでしたが、そういう生活に慣れ親しんでいる主人に対しても「おかしいんじゃないか」と思い始め、彼に対してもはっきり意見を言うようになって、それから確執は増えましたね(笑)。

――気持ちが変わったら、周りの事が全て違う映り方になった。

大湾 今までは仕事に本腰を入れてやっていなかったんです。サイドビジネス的な感じで本を出したりはしましたが、5年前に長女が生まれて、子供のためにもお手本になる親になりたいなと思いました。それと主人の会社で日本への不動産投資業が始まり、ここは私の出番だろうと思い、やり始めました。ただ主人を待っている生活から、自分の時間は自分で支配する生活に変わり、楽しくなりました。「自分の神様は自分だ」と友達に言われ、確かにそうだなと思いました。

台湾の女性の羨望の的でもあるセレブとしての生活を「やってられない」と、その狂った“箱”の中の生活から飛び出し、彼女は“自分自身”と取り戻すと同時に、本当の輝きを手に入れた。やりたいことをやる、言いたいことを言う、そう決めた彼女はさらに強くなり、その活動や発言に注目が集まっている。

「日本のセレブは例えばその資産額や生活ぶりを、大っぴらに見せびらかしたりしませんが、台湾のセレブは逆に見せびらかす文化なんです。それを見て女性は「セレブになるにはこれをやらなければいけない、あの化粧品を使わなければいけない」とマネに走ります。セレブの中にも、欧米のセレブをお手本にする人と、日本のオシャレと言われているアーティストやタレントをお手本にしている人がいて、私は日系セレブと言われて、年に似合わずかわいい格好をする人と思われています(笑)。お金持ちは大体欧米系セレブのファッションやライフスタイルをマネします。若いOLさんとかは日系に走るんです」と説明してくれた。しかし彼女は「私が台湾の人たち、メディアから求められていたものは、立ち位置的に、様々なその“手法”です。旦那さんの操縦方法とか、嫁いだ家での立ち回り方とか、日本の教育と台湾の教育両方を身につけているので、私の考え方、やり方がウケているみたいです」と、自分が求められている部分をしっかり掴み、その期待に応える発言で注目を集めている。彼女のブログにはそんな彼女のスタイル、考え方が気持ちいいぐらいズバッと書かれている。その発言をいくつかピックアップしてみたい。

●年齢に負けない潤い素肌をつくる秘訣は?

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「手抜すぎじゃないの?と突っ込まれるぐらいお肌は手入れをしないようにしています。起床後は水道水だけで洗顔、夜は天然石鹸での洗顔後にオリーブオイルだけ。週2日ぐらいはオリーブオイルすらつけない時もあります。そういう手抜きが私のお肌には緊張感を与えているようでなかなかシブトい強い肌に成長してくれています。基本的にはお肌の自生能力を大事にしています」

●夫婦の温度を保つためにどういうことに気を遣い、どんなことを実践しているのか?

「恋人以上、家族未満の関係、雰囲気を維持できるよう努めています。それが夫婦の賞味期限を延ばす秘訣だと思います。それぞれが隠れ家的空間を持つのもいいことですし、でもどんな些細な事でも心を込めて“ありがとう”と言います」

●妻としての「座右の銘」

「“一丈以内是丈夫、一丈以外馬馬虎虎”、直訳すれば“300m以内は夫、300m以外は適当”という言葉で、近くにいる時は夫を立てて大事にしますが、出かけている時は気にしすぎず“適当”なぐらいがちょうどいいのでは?適度な距離を保って程よく適当に柔軟に接することがお互い疲れず、良い関係を保つ上で重要だと思います」

●嫁姑関係で気を遣う事、対応の仕方

「孝順――親に孝行を尽くし、その意に逆らわない事。結局のところ私はこのやり方が一番楽だと思っています。自分で進んで考えて何かをするより、姑に言われたことだけをしっかりやり遂げれば、喜んでもらえて文句も言われない。その上、なんて出来た嫁なんだって思われる、こんなおいしいことはないですよね。それとホウレンソウ。報告・連絡・相談の3点。とりあえずこれを守ってきたところ姑は“うちの嫁はやっぱり私がいないとだめなのよ”と頼られているのを嬉しがってくれているようです。それから、何を言われても気にしないこと。言われて気にしていたのに、姑は言ったことさえ覚えてないことがあったりして、それからは自分に都合よく解釈することにしました。前向きに受け止めれば自分の中で姑に対する“一方的”なわだかまりが増幅されていくこともなく、長い目で見れば双方にプラスに働くのではないでしょうか」

(ブログより抜粋)

出典:大湾あや子オフィシャルブログ

日本と台湾両方の教育を受け、両方のいいところを受け継ぐ

どの回答も、至極真っ当でありながら、でも強さを感じさせてくれる考え方だ。セレブでありながら、奔放さも感じさせてくれつつ、でも自分の事を見失わず、常に“常識”と向き合っているような潔ささえ感じさせてくれる。それは自らも言っているが日本と台湾、両国の教育を受け、それが人格形成のベースとなり、それぞれのいい部分を吸収して、子供たちにもそれをしっかりと伝えている。さらにアメリカへの留学経験もあり、3つの国の習慣や文化を肌で感じ、芽生え、大きくなったものが全てにおいての判断基準として形成され、影響しているようだ。

「台湾はとにかく人の事に干渉しすぎる、口を出し過ぎるところがあって、そういう部分は私の性格には合いません。日本の、人の生活に踏み込まない付き合い方は楽でいいと思います。でも今は台湾のそういう付き合い方が鬱陶しいと思っていても、人生何があるかわかりませんから将来孤独になった時に、台湾のそういうところが懐かしくなるかもしれませんね」と、両国の生活習慣の違いの好き嫌いを、ハッキリ口にするのも彼女らしいところだ。

――今一番興味があることはやはり育児・教育になりますか?

3人の子供たちと
3人の子供たちと

大湾 子供への教育は、自分の仕事に対する姿勢や、日々の生活に対する姿勢が一番影響すると思っていますので、そういう毎日の前向きな姿勢を子供に見せることができたらいいなと思います。

――子供さんたちは「忙しいママ」を理解してくれていますか?

大湾 できるだけ話をして、夜寝る前はスキンシップすることを心がけ、朝は必ずご飯を作って一緒に食べるようにしています。体力が持つ限り頑張ります。

――多忙を極める中、今やりたいことをひとつひとつ実現させるために頑張ってる感じですか?

大湾 はい死ぬまでにやりたいことリストを作って(笑)。でもたくさんありすぎて……(笑)。これやりたい、あれもやりたいって考えている時間が楽しいです。

”女性が主役”のタカラヅカにすっかり魅了され、度々日本へ観劇に

役者志望だった彼女が今ハマっているのが宝塚歌劇団だ。2013年の台湾公演で初めてそのステージを観て感銘を受け、ハマった理由もまた彼女らしい。「台湾って女性が主役になれない社会なので、華やかなステージの真ん中で、女性が大声でしゃべったり歌ったりしているところがいいなぁと思いました。夢見心地でした」。女性が“前に出る”という部分が自分の想いとダブり、それからは日本に来た時も必ず観るほどになり、本拠地でもある兵庫県宝塚市の宝塚大劇場にも足を運ぶほどだ。

日本には多い時で週3回来日し、沖縄に2日、東京に1日滞在し仕事をバリバリこなした後はリフレッシュのために時間を使う。そんな彼女の今一番リフレッシュできる場所が故郷・沖縄にあるという。それは美しい海やホテルでのんびりすることではなく、意外な場所だった。

故郷・沖縄の立ち飲み屋で一杯。至福の時。
故郷・沖縄の立ち飲み屋で一杯。至福の時。

大湾 那覇の牧志公設市場の裏にある飲み屋です。1000円でお酒2杯と串揚げ3本が付く立ち飲み屋です。隣になった全く知らない人とおしゃべりしながら飲むのが楽しくて。ああいうお店が大好きです。自分の人間関係とは関係ない人たちと出会えると、新しい発見があります。充実した人生送れてるなあという実感が湧いてきます。日本のマクドナルドに行くと、なんで一人用のブースがあるのかわからないですよね。隣の人としゃべろうよ!って思います。東京では渋谷や原宿をひたすら歩きまくり、街行く人のファッションチェックをしています。

人生を楽しむために”貪欲”にそして”しなやかに”生きる

自身の事を“貪欲”と称する彼女は、一度しかない人生を楽しむために“貪欲”になっているのだと思う。でもその“貪欲”さがものすごいエネルギーとなり、様々な障害を乗り越え、色々なことを手に入れてきた。そして様々な人が、飾らない彼女の魅力に引き寄せられ、結果的に彼女が考えていることへの実現へと結びつく。

彼女と話をしていると例え“天は二物を与えず”とも、それは自身で引き寄せるものだということを教えられた気がした。彼女は台湾文化の中で生きてきたからこそ、日本人の母を持つ自分の体の中を流れる大和撫子の血が覚醒し、その心意気や生き方を身に着けてきたのではないだろうか。そしてそれを生かすべく“しなやかさ”を身に着けた。現代の日本女性には足りないとされている、やわらかに、しなやかに生きる術に彼女は気づき、手に入れた。中国の古典『老子』によれば、他人の事を知るだけでは「智」にとどまり、己を知る者こそが「明智の人」だと――大湾あや子はまさに「明智の人」で、だからこそ強く生きていくことができ、女性の憧れの存在になり得たのではないだろうか。

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【Profile】大湾あや子 1980年生まれ。身長171cm、B:84、W:60、H84。台湾で生まれた台湾人と日本人のハーフ。台北の日本人学校に在籍していたが、中学2年の時に祖父母がいる沖縄県へ移住。高校2年の時にアメリカの高校へ留学~卒業後、大学入学まで沖縄の高校へ復学し、卒業。慶応義塾大学総合制作学部総合制作学科入学し、早稲田大学大学院卒業までの7年間を東京、神奈川で過ごす。27歳で台湾系アメリカ人と結婚し、現在台湾在住で5歳と、3歳の双子の三児の母。日本、台湾両国でモデル、タレント、生活ファッションデザイナー、ライフスタイルアドバイザーとして活躍する一方、コンサルティング会社、株式会社エンモメンツの代表として、アジア人、特に中華圏のインバウンドに対する情報収集と分析、更には販売や広告、イベントなどの戦略提案などを行っている。

大湾あや子オフィシャルHP