
田中淳夫
森林ジャーナリスト
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日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴としての「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで執筆活動を展開。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、そして自然界と科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然だけではなく、人だけでもない、両者の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)など多数。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』あり。
記事一覧
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- 名古屋城天守閣のため鎮守の森が伐られている
- 愛知県各地の神社でご神木クラスの木が次々と伐られているそうだ。目的は名古屋城天守閣の木造化のため。だが、この計画はまだ議会を通らず予算もついていない。聖なる地の大木がそのために失われてよいのだろうか。
- 2017/8/24(木) 10:20
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- 「林業は成長産業」って、本当?
- 日本の林業は成長産業になった、という記事や番組をよく見かける。木材需要は伸び、若者も増えたから。だが、本当に現在の林業で儲かっているのか? 山主も林業従事者も満足して、そして森は守られているのか。
- 2017/8/18(金) 10:44
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- 生物学的に見た介護の“効用”
- 親など肉親の介護は、金銭や肉体的な苦労に加えて感情的にもきついものがある。これを生物的に考えると、何か意味はあるのだろうか。もしかしたら残されたものへの親からの最後の置き土産かもしれない……。
- 2017/8/12(土) 11:05
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- オリンピック選手村施設を無償の木材で? その裏に反故にされたレガシー
- 東京オリンピック・パラリンピックの選手村交流施設をつくる木材を全国から無償で提供してもらう計画が出て反発が起きている。レガシーになるというのだが、その前にもっと重要なレガシー破りをしているではないか。
- 2017/7/27(木) 14:28
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- 人骨かじるシカ、ベジタリアンのクマ……動物の食性は融通無碍
- シカは草、クマは鮭、イノシシはミミズ……動物がらみの記述を目にすると、食性、あるいは習性を単純化して描かれがちだ。しかし、骨をかじるシカや共食いするチンパンジーなど、驚くべき生態が報告されている。
- 2017/7/22(土) 10:25
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- 大水害の発生と、森林は関係あるのか
- 九州北部を襲った大水害で、森林の存在に言及する報道が多い。人工林は災害に弱い? 流木が被害を拡大した? 森林整備を進めていれば災害は防げた? それらは本当だろうか。改めて森林と水害の関係を考えてみた。
- 2017/7/14(金) 12:26
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- カルピスの日に思い出す、二人の「カルピスの父」
- 7月7日はカルピスの日。日本で初めての乳酸菌醗酵飲料カルピスが発売されて今年で98年になる。その誕生の陰に、発明者であり創業者でもある三島海雲を支え続けた一族がいた。そんなカルピスを巡る秘話を紹介。
- 2017/7/7(金) 20:06
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- 「CLTで林業振興」は夢となる? 日欧EPA交渉の行方
- 「林業の成長産業化」の象徴とされる新たな建材CLT(直交集成板)。林野庁だけでなく国交省も国内で製造と利用できるよう努力していたが、それが台無しになる可能性が出てきた。妥結直前の日欧EPAである。
- 2017/6/26(月) 12:04
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- 朱鷺も駆除した! 江戸時代の獣害は大変だった
- 獣害で悩むのは現代人だけではない。記録によると、江戸時代から日本の農山村では獣害に悩まされ続けてきた。絶滅寸前から甦ったとされる朱鷺さえ、駆除対象にしていたほどなのだ。歴史から獣害を振り返ろう。
- 2017/6/21(水) 12:31
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- 森林再生は、街の長屋再生に学べ
- すすけた長屋を再生することで地域の価値向上に取り組む不動産屋が大阪にいる。その発想は、森林再生にも通じる点が多々あった。小規模な森を景観や利用法を工夫して魅力を高めれば、森林地域全体が盛り上がるのだ。
- 2017/6/12(月) 11:56
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- 獣害対策に猟友会は不向き?狩猟と有害駆除の違いを考える
- 獣害対策の担い手として注目を集める猟友会。しかし、本来は狩猟愛好者の団体で有害駆除はボランティアだ。それなのに報償金が増えたため各地で不正を引き起こしている。改めて役割を見直すべきではないか。
- 2017/6/4(日) 11:54
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- 養蜂で重要なのはハチミツより花粉だ
- 最近は養蜂が静かなブーム。都会でも行い地域おこしに一役買っている。ただ養蜂の重要性はハチミツだけではない。むしろ花粉こそが主役になっている。日本の養蜂の産出額は約3500億円。その98%を占める。
- 2017/5/26(金) 9:58
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- 老木ほど生長する! 森の扱いを考え直せ
- 老木は生長しないから伐って苗木に植え替えよう、という発想を根本的に変える研究結果が出ている。老木ほどよく生長し、森林の様々な機能も高まるというのだ。最新の知見を元に林業政策も考え直すべきではないか。
- 2017/5/19(金) 10:58
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- 「外資が森を買収」に対する山側の反応は…
- 今年も林野庁が「外国資本による森林買収に関する調査の結果について」を公表した。このニュースに対する反応は、都会と山村では微妙に違う。林業関係者の中には歓迎する声もあるのだ。その理由を探ってみた。
- 2017/5/3(水) 12:02
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- 「安い外材」の嘘に騙されるな
- 林業を取り上げるメディアがよく使う「安い外材におされて林業が衰退した」という言葉。これは根本的に誤りだ。今や外材より国産材は安い。林業不振の原因を価格のせいにしては本当の問題点が覆い隠されてしまう。
- 2017/4/23(日) 11:44
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- 園芸品種の草花が野の自然を侵食する
- 近頃、野原に意外なほど鮮やかな草花を見かける。調べてみると、人為的につくられた園芸品種であることが多い。どうやら花壇から抜け出て野生化する草花が増えているのだ。安易にきれいな花が増えた、と喜べない。
- 2017/4/16(日) 12:47
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- 林業に熱い眼を向ける若者になんと応えるか
- 日本の林業界のことを教えてほしいと、よく女子大生が訪ねてくる。男子学生もたまに来る。みんな熱い。若者に林業への関心が高まっていると感じる。さて、彼らになんて応じるべきか。私は、そして林業関係者は。
- 2017/4/10(月) 11:54
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- 堤防の菜の花は、遺伝子組み換え植物かも
- 今や春の風物詩となった河川敷や堤防の菜の花畑。この景観が登場したのは意外と最近らしい。しかも生えているのは多くが外来種で、遺伝子組み替え植物の可能性もある。さらに堤防を弱めるとの指摘も……。
- 2017/3/31(金) 10:16
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- サクラを嫌った?明治の日本人
- パッと咲いてパッと散る、サクラの花こそ日本人の心情を示している、とよく言われる。しかし日本人が、そんなサクラを愛したのはごく最近だった。それどころか明治にはサクラを嫌う意見さえあったのである。
- 2017/3/26(日) 11:09
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- 「奈良の鹿伝説」を検証する
- 奈良の鹿は、人と共存する不思議な存在だ。そのため、いろいろ「伝説」が生れている。鹿せんべい売り場は襲わない、人にお辞儀をする、赤信号に止まる……本当かどうか奈良公園に通って検証してみた。
- 2017/3/18(土) 10:58
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- 花粉症対策には、道路の舗装を剥がすべし!
- 都会で花粉症が増える一因に、地面が舗装されているため花粉が再飛散を繰り返す点がある。ならば舗装を剥がすのも一案ではないか? 関東大震災からの復興計画では道路の舗装を見直しが話し合われたこともあるのだ。
- 2017/3/11(土) 11:59
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- 倒伏、根上がり……街路樹は根元に注目すべし
- 街路樹がいきなり倒伏したり、根が舗装を持ち上げたりする現象がよく見られる。その原因の一つが根系だ。狭い植樹枡に植えられているため根が伸びられないのだ。そこで街路樹の根がどうなっているのか探ってみた。
- 2017/2/26(日) 9:37
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- 針葉樹材が広葉樹材に化ける!これは林業イノベーションだ
- 世界中で枯渇しつつある木材資源の一つが広葉樹材。それを払拭するような技術が生れた。柔らかい針葉樹材を硬い広葉樹材のようにするケボニー化技術である。これでスギ材を高価なハードウッドにするのも夢じゃない。
- 2017/2/19(日) 10:08
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- 廃パレットから家具!木材の使い道はアイデア次第
- 廃パレットから作られた家具や内装が人気を呼んでいる。その製造現場を訪ねると、木材の可能性はまだまだ広いことを感じた。木材の価値は、銘木だけではない。アイデア次第で「格上げ」用途が生れるのだ。
- 2017/2/10(金) 14:24
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- 知られざる林業危機を支えたネットの力
- 林業用に使える悪路走行向き2トントラックが製造されなくなった……ブログの記事から3カ月。驚くスピードでメーカーが動き出した。マニアックな問題を解決へと突き動かしたのはネットのおかげである。
- 2017/1/30(月) 11:04