3回目の接種を進めている新型コロナワクチン。そのワクチンの接種1回当たりに、いくらかかったのか。

ワクチンの値段は、政府と製薬会社との間で秘密保持契約があって明らかにされることはない。

しかし、この度、財務省からワクチンの確保のための予算措置に関する資料が公表され、そこからその金額が明らかにできた。

資料は、4月13日に開催された、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会財政制度分科会の会合での配布資料である。

その資料には、下のような表が載っている。

ワクチンの確保状況 出典:財務省「社会保障」財政制度等審議会財政制度分科会2022年4月13日会合配布資料
ワクチンの確保状況 出典:財務省「社会保障」財政制度等審議会財政制度分科会2022年4月13日会合配布資料

この表は、財政制度等審議会の会合での配布資料の9ページにある。

これをみると、2021年度までに2.4兆円もの予算を費やして、8億8200万回分の新型コロナワクチンを確保したことがわかる。

これを基に単純計算すると、ワクチン1回当たり約2721円となる。この金額は、表の中にも書いてあるように、ワクチン購入費用だけでなく、流通費用も含まれている。

ただし、この約2721円は、前掲配布資料の中には、一切記されていない。筆者が単純に予算額をワクチンの確保回数で割った金額である。また、予算ベースなので、決算段階では金額に異動が生じうる。

ワクチン1回当たりの費用は、こうして求められたのだが、実はそれだけではない。それ以外にもワクチン接種には費用がかかっている。まず思い起こすのは、ワクチンの打ち手にかかる費用である。それは、上記には含まれていない。だから、ワクチン1回当たり約2721円では収まらない。

同配布資料には、そうした費用についてもいくらかかったかが記されている。では、これらの費用を合わせると、新型コロナワクチン1回当たりの費用はいくらになるのか。その資料によると、それは、