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稚内と北見に新設大会など計4大会の“北海道ツアー” 2022-23シーズンからついに始動

竹田聡一郎スポーツライター
昨年のどうクラ。男子はコンサドーレ、女子は富士急が優勝(C)どうクラ2021

 第39回全農日本カーリング選手権大会はいよいよクライマックスを迎え、28日(土)と29日(日)でプレーオフが開催中だ。

 一方で5月末まで延ばした変則的なシーズンかつ、例年ならオフに入っている時期ということもあり、来季のスケジュールが明らかになってきた。

 JCA(日本カーリング協会)は既に、日本選手権を1月に常呂で、ミックスダブルスの日本選手権を2月に稚内で、ジュニアの日本選手権を3月に軽井沢でそれぞれ開幕する旨を発表している。それに合わせる形で予選に当たる地方ブロックなども行われるはずだ。

 また、新型コロナウイルスの感染状況にもよるが、来季はいくつかのチームが強化としてカナダ遠征を敢行するだろう。コロナ禍以前だとワールドツアーが本格化する9月あたりからの渡航が例年どおりといったイメージだ。

 ただ、その前に国内、北海道の夏に4大会が予定されている。

8月4日-7日「どうぎんカーリングクラシック2022」

(札幌市豊平区/どうぎんカーリングスタジアム)

8月18日-21日「稚内カップ」(仮)

(稚内市緑/みどりスポーツパークカーリングホール)

9月1日-4日「アルゴグラフィックス杯」

(北見市柏陽町/アルゴグラフィックス北見カーリングホール)

9月8日-11日「アドヴィックス杯」

(北見市常呂町/アドヴィックス北見カーリングホール)

 “どうクラ”の略称で親しまれるどうぎんクラシックは昨年に開催されているが、アドヴィックス杯は開催されれば2019年以来3年ぶりとなる。稚内は新設大会で、アルゴグラフィックス杯は昨夏、開催予定だったが新型コロナウイルス感染急拡大で開催を断念した経緯があるが、こちらも新設大会となる。

 それぞれ男女8チームの出場で、3シートの北見でのアルゴグラフィックス杯は女子だけの大会になる予定だ。

「この4大会を合わせて北海道ツアーとして始動させ、連携してゆきたい」

 そう語るのは北海道カーリング協会の松平斉之(まつだいら・ひとし)副会長だ。

「来季は運営など手探りでのスタートになるが、それぞれの大会を成功させ、将来的には参加チームや賞金などを徐々に増やしてグレードの高い大会、ツアーにできれば。ジュニアの育成や海外からの好チームの誘致で、カーリングの強化と地域活性化が狙えれば」と意気込む。

 観客の有無については「新型コロナウイルス、特に道内の感染状況をみながらの慎重な決定になる」としたうえで「有観客か無観客か不透明な部分があるので、そのぶん配信には力を入れたい」とコメント。全4大会でのライブ配信を予定している。

 また、この北海道ツアーではWCF(世界カーリング連盟)ポイントが獲得できるのも大きな魅力だ。シーズンインからこの北海道ツアーでポイントを獲得できれば、前述のような9月以降のカナダのシーズン本番を控えつつ、グレードの高いボンスピル(大会)に出場できる可能性が高まる。そこで結果を出せば、グランドスラム出場なども視野に入ってくるだろう。

 さらに、JCAは来季の日本選手権出場の9チームのうち8チームを、優勝、準優勝、各ブロック1(北海道、 東北、中部、関東、西日本)の5、ワイルドカードに1、といった具合に振り分けているが、「残りの出場枠の選抜方法については今後検討」としている。残りの1枠はこのポイント上位チームに与えられる可能性は十分にある。

 今季(2022年)の日本選手権優勝、準優勝枠を除いて、国内におけるポイント最上位チームとなれば、日本選手権へ通じる地方ブロックをパスできるのはスケジューリング、ピーキングの面で大きなメリットだ。

 変則シーズンを終えたばかりだが、短いオフを挟んでまずはどのチームがどんな編成でどの大会に出場するのか。来季序盤の大きなポイントになってくるのではないか。先陣を切って開幕する“どうクラ2022”までたったの2ヶ月だ。注目したい。

スポーツライター

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。 カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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