【四国リーグ】戸田懐生の可能性、投手6人の継投ノーヒット・ノーランで徳島が初の実戦開始!

8連続を含む9奪三振の快投を見せた戸田懐生(写真/高田博史)

 日本一連覇を目指す球団としては、これ以上ないスタートだ。18日、四国アイランドリーグplus4球団からトップを切って、徳島インディゴソックスが実戦をスタートさせている。

 鳴門・オロナミンC球場でキャンプ中のフィムン高校(韓国)と交流戦を行い、14安打、16点を奪う猛攻を見せた。6人の投手陣が17三振を奪う完封リレーで継投でのノーヒット・ノーランを達成し、16対0と圧勝した。

 22日にフィムン高校と再び対戦したあと、26日には高知・春野球場で西武二軍と交流戦を行う。

継投ノーヒット・ノーランで見えたもの

 徳島・吉田篤史監督(元ロッテほか)は初の実戦に臨むにあたり、投手陣、野手陣それぞれに課題を与えていた。投手陣には「できるだけ三振を獲る」ことを、野手陣には「2ケタ得点を奪う」ことを求めている。もちろん相手は高校生だ。力の差があることは言うまでもない。勝って当然、その勝ち方にこだわった。

 結果的には100点満点の結果だろう。16得点に「継投ノーヒット・ノーラン」のおまけまでついた。登板した投手6人を選んだ理由を尋ねると、「状態の良い投手から先に選びました」と話す。

 17奪三振の内訳は、先発の戸田懐生(KTCおおぞら高等学院)が3イニングを投げ、8連続を含む9三振。森祐樹(日本経済大)が2イニングを投げ、3三振。以降、1イニングずつ登板し、服部虎(鳴門渦潮高)が1つ。河野成季(鳴門渦潮高)は奪三振こそなかったが、無安打無失点を続ける。8回をルーキーの亀山英輝(札幌大)が三者三振に獲ったあと、左腕・安丸友耶(鳴門教育大)が最後の打者を空振り三振に獲り、継投ノーヒット・ノーランを完成させた。

 吉田監督は「意外と(三振を)獲れましたね」と課題クリアに合格を出しながらも、手綱を緩めることはしていない。

「コンディション的には比較的いい感じで来てるかなと思いますけど。まだ、ちょっと制球の部分は少し。2ストライク後がもう少しかな、という感じしますけど。ちょっと能力差があったんでね。どうしてもこういう結果になるんだけど。今後もう少し、しっかりいってほしいなとは思います」

 はっきりと課題が見えた。「いいところと悪いところが両方出たのは良かったですね。この辺は練習でできないところなので」と、初の実戦に手応えを感じている。

「ストレートを一番試したかった」

 昨年、後期からインディゴソックスの一員となり、主にクローザーとしてマウンドに登った。徳島のユニフォームを着て先発マウンドに登るのは、戸田懐生(KTCおおぞら高等学院)にとって初めての経験である。

「とりあえず、自分のなかでストレートを一番試したかったというか、見たかったので。そこはきょう良かったところ。監督とも話して、三振の獲り方ですね。三振を獲るのは当たり前なので」

 初回の3人はいずれもストレートで三振を奪った。3人目を空振り三振に獲った球が146キロを記録している。2回も決め球はすべてストレートだ。1人目を146キロ、2人目を146キロ。最後はこの日、最速となった147キロ、内角高目のストレートがファウルチップとなって、捕手のミットに収まった。

 3回は決め球にスライダーも使っている。

「2回が終わってから言われたんですけど、決め球と、2ストライクにするまで(の制球力)のことは結構、言われたので。3回はストレートで三振もいいですけど、変化球で。スライダーで獲ろうとして。真っすぐの力が良かったので、あとはほかで三振が獲れるように」

 ストレートで空振りが獲れたことは納得できた。課題として今後、細かいコントロールと空振りの獲れる変化球を磨いていきたい。次は26日に予定されている高知・春野での対西武二軍戦に照準を定める。

 思い出すのは3年前、2017年最初となった徳島の練習試合で、ルーキーだった伊藤翔(西武)が見せたパフォーマンスだ。クラブチームを相手に凍えるような寒さのなか、躍動感溢れるフォームから最速148キロのストレートを見せつけた。その年の秋、見事ドラフト3巡目指名でNPBへと駆け上がっていった。あの18歳の姿がオーバーラップする。

 戸田は現在19歳。この1年で、どこまで成長するだろうか。