【四国リーグ/香川】松中信彦監督の新体制スタート!「選手たちがする準備、監督がする準備」

全体練習初日、最初のメニューは全員での12分間走から(写真/高田博史)

 四国アイランドリーグplusは、1日に徳島インディゴソックスが4球団のトップを切って全体練習をスタートさせている。3日、ほか3球団も全体練習をスタートさせた。

 松中信彦監督(元ダイエー、ソフトバンク)率いる新体制となった香川オリーブガイナーズも、香川県営第2球場で初練習を行っている。

 午前9時30分、冷たい風が吹くなか、選手32人(新入団選手19人)がグラウンドに顔をそろえた。練習前に松中監督、主将を務める白方克弥外野手(松山商)が報道陣からの取材に応じている。

練習開始前、取材に応える香川・松中信彦監督(写真/高田博史)
練習開始前、取材に応える香川・松中信彦監督(写真/高田博史)

松中信彦監督

「いよいよ始まるというか、ワクワク感のほうが。久々に現場復帰(5年ぶり)というところでは、そういう気持ちのほうが強いですね。目標というのが『完全優勝』なので。勝つために何をしたらいいか。個々の目標ってあると思うので。それに向かって、どういうことをしたらいいか。その手助けができれば、一番いいなと思います」

今季、主将を務める白方克弥外野手(写真/高田博史)
今季、主将を務める白方克弥外野手(写真/高田博史)

白方克弥主将

「やっと始まったな、という気持ちで。ちょっと高揚感に浸ってます(中略)。一人一人、やることは決まっていると思うので。そこの道に外れないように、導いていくだけだと思う。一人一人、自覚を持ってやってもらいたいです」

選手たちがする準備、監督がする準備

 球団全体での初練習の朝は、日差しが厚い雲に遮られていたこともあり、ひんやりとしていた。だが、風が強く吹いていないぶん、凍えあがるほどではない。

 松中信彦監督(元ダイエー、ソフトバンク)にとっては、香川という土地に来て、監督として香川オリーブガイナーズを率いる最初の1日となる。

「きょうは暖かいんですか? ちょっと分かんないんですけど……」

「まだ暖かいほうです」と伝えると、「バッティング練習は入れるんですけど、その前にホークスがいつもやってる『12分間走』というのを。僕もやったことあるんですけど……」と切り出した。

 ソフトバンクのキャンプでも行われる「12分間走」を最初のメニューに選んだ。12分間で2・8キロ以上を走ることが目標だ。初日はこのメニューから始めることを、選手たちにはすでに昨秋から伝えている。

 ホームベース付近とセンターの奥の2カ所に分かれ、選手たちが同時にスタートする。4カ所に置かれたパイロンを周るシンプルな練習だ。きっちりこの日に合わせて調整してきたであろう足取りの軽い選手、苦しさに顔をゆがめながら必死に食らいつこうとしている選手、様々だった。

 最初に12分間走を選んだ理由は明快だ。NPBの選手たちが、キャンプ初日にどれくらいの練習をやっているか、身をもって知ってもらいたい。だが、本当に伝えたかったのは「準備の大切さ」である。

「2月1日にプロ野球選手は、当たり前のようにブルペンに入るし、当たり前のように12分間走をクリアしていく。そういう意識の高さというのは、どうしても独立リーグというのは、まだまだ上を目指すなかでは正直、足りないんじゃないかなと」

 スタートの日に合わせて、ちゃんと準備してきたか。ダイヤモンドのなかに入り、走る姿を見つめながらじっと観察していた。

 NPBを目指す。また、そこで活躍したいのであれば、NPBの選手たちがやっている以上にやらなければ。「もっとやらないと上に行けない!」「上で活躍できない!」という自覚を促したい。そういう意識の高い環境を整えることも、自分の仕事だと考えている。

 全体練習を終えて、あるスポーツメーカーの社員が用意したバットのサンプルを選手たちが手にしていた。監督が信頼しているブランドのバットを発注するのだそうだ。自分ができることを最大限してあげたいという、監督の親心でもある。

「選手に与えて、あとは自分たちが這い上がっていくしかないと思う。そういう環境作りもそうですし。今回はバット1本でも、すごく喜んでる顔を見るだけでも僕たちは良かったと思うし。あとはそのバットでプロを目指すか、レギュラーを獲るか、自分たち次第だと思うので。準備だけはちゃんとしてあげたい」

 選手たちがする準備、監督がする準備。すべては目標達成のために。