【四国リーグ】徳島インディゴソックス、吉田篤史新監督就任。色紙に記した新監督の心意気

今シーズンへの意気込みを記した色紙を見せる徳島・吉田篤史新監督(写真/高田博史)

 20日、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの新監督に就任した吉田篤史監督(元ロッテほか)の記者会見が、徳島市内で行われた。南啓介球団代表、吉田新監督の2人が会見に臨み、今シーズンへの意気込みを語っている。

吉田篤史監督(元ロッテほか)

「ウチのチームだけが、連覇できる唯一のチームなので。それはしっかりと、選手含めて目指して行きたいと思っています。また、独立リーグの理念でもあるNPB、もしくはメジャーを目指すというところを、選手にしっかりと目標にさせる。それに対して、我々はサポートして、力を上げさせていきたいと思っています」

『新監督の心意気』

 3度目の独立リーグ日本一を達成し、ドラフト会議では3人が指名を受けた。徳島からNPBへの選手輩出は、7年連続の快挙である。OBである増田大輝(巨人)が1軍の舞台で大活躍を見せるなど、2019年は徳島インディゴソックスにとって、最高の年となった。先日も、巨人に育成入団した平間隼人の1軍キャンプスタートが報じられるなど、年が変わっても上げ潮ムードは続いている。

 新監督選考問題もようやく落ち着いた。候補を探すに辺り、南球団代表はNPBのスカウト、編成スタッフらに相談を投げ掛けていた。

「『ウチの球団に合いそうな監督候補って、誰かいらっしゃいませんか?』っていう話をさせていただきました。そんななか、巨人でスカウトを担当されている野間口さん(貴彦スカウト)から『吉田篤史さんという方がいる』と。『NPBのコーチ経験もあるし、社会人の経験もあるし。なにより独立リーグのことも分かっていて、なおかつ情熱がある人がいいんじゃないか』というお話をいただいて」

 より強くなるNPBとの信頼関係が、縁をつないだ。横浜、オリックスなどで長く投手コーチの経験があり、信濃(BCリーグ)、和歌山(BFL)と独立リーグでの指導経験も豊富な吉田に白羽の矢を立てると、そこから話はトントン拍子に進む。吉田監督が言う。

「7年連続NPBに選手を送っているというスカウティングを含め、非常に興味もあり、またそこに身を置きたいと思いましたので、誘われて二つ返事で返事させていただいたということが、今の僕の心情です」

 フォトセッションの最中、球団スタッフに促され、今シーズンに臨む意気込みを色紙にしたためている。タテに大きく「連覇」。そして自身のサインの上に「NPBに4人」と書いた。

「『4人』で分かる? 『4人出す』とか書いたほうがいい?」

 そんな細やかな気づかいを見せている。あえて「4人」と書いたのには理由がある。

「去年、3人だったのでね。やっぱ、上目指さなきゃいけないなって話をして。4人送り込めれば最高ですけど。目指さないことはなかなかできないと思うので。どうせだったら目標は高いほうがね」

 1年ごとに選手が多く入れ替わる独立リーグで、日本一を連覇することの難しさも、勝ちながら選手を育てなくてはならない育成の難しさも、十分に分かっている。しかし、目標はより高く掲げる。選手よりも監督が、球団が、さらに上を目指さなければ――。

 徳島の新監督として、まず最初にそんな思いを色紙に記した。

吉田篤史監督(よしだ・あつし)

1970年9月29日生まれ。新潟県出身。日本文理高、ヤマハ株式会社で投手としてプレーし91年、ドラフト1位指名で千葉ロッテマリーンズに入団(92~03)。03年、トレードで阪神へ移籍(03~04年)。引退後、05年より横浜一軍、二軍で投手コーチを務める(05~11年)。12年、信濃グランセローズ(BCリーグ)コーチ。15年よりオリックス二軍投手コーチ(15~17年)。17年、和歌山ファイティングバーズ(BFL)投手コーチ。18年から郡山アスレチックスBCで監督を務めた(18~19年)。20年より徳島インディゴソックス監督に就任。