【四国リーグ/香川】「一番目立たないと戻れない」NPB復帰を目指し元阪神・歳内入団

四国リーグ・香川からNPB復帰を目指す元阪神・歳内宏明(写真/高田博史)

 28日、四国アイランドリーグplus、香川オリーブガイナーズへの入団が発表された歳内宏明投手(元阪神)の入団会見が、高松市内にある球団事務所で行われた。

 スーツ姿で現れ『ガイナーズの歳内』としての第一声を放っている。

「NPBにアピールして戻る、というのが一番。まず、こういうチームに入れさせてもらえたので、1試合でも多く勝利に貢献して、優勝できるように頑張りたいと思います」

 入団することになったきっかけは、松中信彦GM兼監督(元ダイエー、ソフトバンク)が視察に訪れた、大阪・舞洲でのNPB合同トライアウト(11月12日、大阪シティ信用金庫スタジアム)だった。「このストレートと変化球があれば、かなりいい結果が出せる」と、さっそく歳内獲得に向けて調査に動いている。

 歳内はその後、台湾で行われた『2019アジア・ウインター・ベースボールリーグ』に味全ドラゴンズの一員として参加している。3試合に先発登板し、1勝を挙げた。松中の耳に、同球団でコーチを務めた川崎宗則(元ソフトバンクほか)からも「いいピッチャーだから獲ってみたらどうですか?」と連絡が入っている。

 最後は松中からの一言で、香川入団を決意した。

「話があったのは、12月に入ってからです。松中さんから『NPBに戻るために、全力でサポートさせてもらう』と言ってもらいました」

 香川は前期3位、後期は最後まで優勝争いを続けながら2位に終わり、総合優勝2連覇を逃した。13セーブを記録した又吉亮文(すでに退団。来季から琉球ブルーオーシャンズ)がセーブ王を獲得したものの、チーム防御率は3・19(4位)と、投手陣が踏ん張り切れておらず、再構築が必要だと考えていた。和泉亨香川球団会長が言う。

「今年はバッティングというよりも、投手のほうでなかなかいい結果が出せなかった。来季はどうしても結果が出せる投手がほしいということで、探していたなか話があった。すごく歳内君に期待していますし、早く開幕してもらって、チームの成績としてもいい結果を出したい」

 阪神時代、四国リーグとは交流戦などで対戦した経験がある。ほかのリーグ、チームなどからも誘いを受けたが、「最もレベルが高い」と考えた四国リーグでプレーすることを選んだ。

「四国でまた一から吸収できると思うし、ピッチャーとして成長できると思う。台湾で、久し振りに試合できる環境を経験して、長いイニングを投げられるか心配だったんですけど、先発もできると感じました。向こうでのトレーニング、ケアも含めて学んだこともある」

 12球団合同トライアウトでも、140キロ台後半のストレートを投げ込んでいる。ウイニングショットであるフォークボールを武器に、真っすぐで押す投球を見せたい。

 NPBに戻るために、どんなアピールをするのか? と尋ねた。

「コントロールを磨いて。少し甘く入ってもファールになるような。(四国リーグで)一番目立たないと、NPBには戻れないと思うので」

 年末年始は尼崎市でトレーニングを続けながら、1月20日から予定されている香川の合同自主トレに参加する。単身赴任ではなく、家族で高松に住まいを移して勝負の2020年に臨むつもりだ。