【四国リーグ・徳島】元日本ハム、ミラバルが臨時投手コーチに就任。『ミラバルコーチの伝えたいこと』

南球団代表(左)と握手を交わすミラバル臨時投手コーチ(写真/高田博史)

 31日、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスは、臨時投手コーチとして契約を結んだ元日本ハム、カルロス・ミラバルコーチの就任記者会見を行った。

 就任期間は8月29日から2019チャンピオンシップ(CS)終了まで。徳島がグランドチャンピオンシップ(GC)に進出した場合、同大会終了までとなる。

南啓介球団代表

「このような機会をいただいたことを誠にうれしく思っております。監督、コーチ含め、みんなでミラバル氏を歓迎しております。投手が多いチームですので、ミラバル氏の助言であったり、経験というものが新しいエネルギーになると思っております」

カルロス・ミラバル臨時投手コーチ

「私にとって愛する日本の野球というものは特別なものです。徳島の臨時コーチとして最善を尽くしたいと思います。特に若い投手を育てることに尽力したい。そしてNPBを目指す手助けをしたいと思います」

『ミラバルコーチの伝えたいこと』

 ミラバル臨時コーチ就任の経緯を、南球団代表が語る。

「日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)から『OB会を盛り上げていきたい』と話があったことがきっかけですね。そのなかで徳島球団が手を上げさせていただいて、今回の就任に至ったということです」

 JRFPAは日本球界を去った外国人選手たちと日本球界、日本のファンたちとの懸け橋になることをテーマに、昨年11月に発足した一般社団法人である。代表理事を務めるミラバル氏自らが先陣を切って、日本の独立リーガーに自身の経験を伝えたいと申し出た。JRFPAにとっても初の試みである。

 2005年の日本ハム退団後、MLB、米独立リーグ、ドイツなどでコーチとしての経験を積んでいる。そこで若い選手たちのキャリアを高めることに大きな関心を持った。自身の経験とネットワークを生かして、若い選手たちをフォローしたい。そんな気持ちが強い。

 30日に徳島の選手たちと初めて対面している。雨のため、JAバンク徳島スタジアムのブルペンを使っての練習だったが、彼らの姿にポテンシャルの高さを感じた。

「ぜひ、彼らのキャリアを高めるために手伝いたい。それは私にとっても非常にエキサイティングなこと。指導するには人間関係が非常に重要だと思います。彼らは私をリスペクトしてくれていた。彼らと同じゴールに向かって仕事をすることにとても興奮しています」

 前期リーグ戦の優勝球団である徳島は、年間総合優勝を決めるCS(第1戦、9月21日、JAバンク徳島スタジアム)への出場が決定している。現在、後期リーグ戦において、首位とは3ゲーム差の3位であり(31日終了時)逆転優勝も可能な位置にいる。「シーズン終盤のこの時期は、新たな投球フォームや新たな球種について指導するよりも、現在のポテンシャルを上げることに努めたい」と話す。

 優勝を争いながら、勝つこととレベルアップすることを両立するための指導は難しい。ドラフト指名に向けてアピールしなくてはならないプレッシャーも加わり、選手たちは緊張した状態で日々を過ごしている。

 だが、ミラバルコーチは言った。

「逆ですね。僕がコーチとして来たタイミングとしては完ぺきじゃないかな。僕もNPBで優勝争いをした経験があるし、その経験を生かせると思う。緊張感のあるときだからこそ、選手にとっていい経験になる」

 04年、4万5千人が見守るプレーオフの先発マウンドに、高いモチベーションをもって臨んだ。その経験が自分を成長させてくれた。優勝争いの緊張感をプレッシャーやストレスに感じるのではなく、それを楽しむ気持ちを自分自身で作り上げてほしい。ミラバルコーチが徳島の若い選手たちに伝えたいことの1つである。

カルロス・ミラバル(Carlos MIRABAL)

1973年4月24日生まれ。46歳。アメリカ、ニュージャージー州出身。00年日本ハムファイターズ入団。02年から先発に転向し、05年開幕投手を務めた。NPB在籍6年。180試合登板、通算39勝38敗37セーブ。一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会の代表理事を務める。