【四国リーグ】非情の前期最終戦ダブルヘッダー、高知悲願の10年ぶりV消える

前期優勝を逃した第1試合終了後、整列する高知の選手たち(写真/高田博史)

2019.6.4 四国アイランドリーグplus前期公式戦

ダブルヘッダー第1試合 ※7イニング制

高知ファイティングドッグス 0‐11 香川オリーブガイナーズ前期9回戦(高知球場)

香川 240 140 0|11 H15、E0

高知 000 000 0|0 H3、E2

勝 青柳 3勝1敗

敗 古屋 4勝4敗2セーブ

バッテリー

香川 青柳、四戸 ‐ 三好

高知 古屋、道原、宮川 ‐ 金子、松田

本塁打

香川

高知

ダブルヘッダー第2試合 ※7イニング制

高知ファイティングドッグス 0‐5 香川オリーブガイナーズ前期9回戦(高知球場)

香川 000 140 0|5 H10、E0

高知 000 000 0|0 H4、E2

勝 四戸 3勝0敗

敗 山崎 2勝3敗

バッテリー

香川 石田、四戸、畝、又吉 ‐ 三好

高知 山崎、古屋、三浦 ‐ 長谷川、宮本

本塁打

香川

高知

 4日、4連勝で優勝へのマジック『M2』を点灯させた高知ファイティングドッグスが、前期最終となる香川オリーブガイナーズ戦ダブルヘッダーに臨む。「1勝1分け以上」で首位・徳島インディゴソックスの勝率を上回り逆転優勝が決まる状況に、高知のファンは大きな期待を込めて戦況を見守った。

 第1試合、高知は初回に2点、2回に4点を失い、序盤から6点を追い掛ける苦しい展開となる。好投する香川先発・青柳雄貴(横浜金港クラブ)の前に得点が奪えないまま、さらに5点を失い0対11で大敗を喫した。

 この瞬間、すでに前期日程を終えていた徳島インディゴソックスの2年ぶり4回目の前期優勝が決定している。

 第2試合も高知打線は精彩を欠き、香川投手陣の継投の前に得点を奪うことができない。高知の先発左腕・山崎勝也(富士見高)は4回に1点、5回に4点を失いマウンドを降りた。第1試合の15安打に続き、第2試合も10安打と2ケタ安打を放った香川打線の前に、高知は0対5で敗れ、2試合連続での完封負け。2位で前期シーズンを終えた。

 香川はこの結果、愛媛マンダリンパイレーツをかわし、3位で前期日程を終了している。

「優勝争いしてるチームというのは……」

 第1試合終了後、高知ファイティングドッグス・駒田徳広監督(元巨人ほか)のカコミ取材が首脳陣控室の扉の前で始まった。

「よく我々も昔、言われたことがありますよ。優勝争いしてるときにね。『なんで、そんなガチガチでやってんの?』」

 その緊張感は、NPBだろうと独立リーグだろうと、経験した者でなければ分からないものがある。これまでスポットライトの当たらない野球人生を歩んできた選手であれば、なおさらだろう。

 四国アイランドリーグplusの前期最終戦となったダブルヘッダーは、前期優勝を決める重要な試合となった。高知は「1勝1分け以上」で首位・徳島インディゴソックスの勝率を上回り、2009年以来10年ぶりとなるリーグ優勝を手にすることができる。

 しかし昨夜、徳島との直接対決を見事ものにし、4連勝で『M2』を点灯させたあの勢いは、どこにもなかった。対戦相手である香川オリーブガイナーズ、近藤智勝コーチがきょうの高知を評して言う。

「だって、全然別のチームなんだもん。四国アイランドリーグに5球団目があるのかと思った」

 徳島が「あと1勝で自力優勝!」というところまでこぎ着けながら、3連敗で前期日程を終え、高知の結果待ちとなったのと同じように、今度は高知の選手たちが勝たなくてはならないプレッシャーに飲み込まれ、固くなっていた。

 駒田監督のカコミ会見に戻る。

「1つ言えることは、最下位争いしているチームが優勝争いしてるチームをひねるのは簡単なんですよ。優勝争いしてるチームっていうのは、すごく必死で視野が狭くて。『もっとこうやればいいのに』ってことがいっぱいあるんだけど、なかなかそれができないんですね。最下位争いしてるチームが優勝争いしてるチームをやっつけるのは簡単。簡単だからこそ、こっちはそれに負けないように対策を打って、1つのプレーを大切にして、やっていかなきゃいけないってことですよね。『簡単だから、やられました』という意味じゃなくてね」

 前期終盤、最大4ゲーム差あった徳島とのゲーム差を0・5差まで縮めていく過程で、駒田監督は「結果が良かったら何かが残る。あかんかっても何かが残る」と話していた。

 残念ながら良くない結果となってしまったが、得たものは確かにある。この悔しさと経験を、必ず後期につなげる。つなげなきゃいけない。

四国アイランドリーグplus 前期リーグ戦最終結果(6月4日)

1.徳島 34試合18勝14敗2分け、勝率.563 優勝

2.高知 34試合16勝15敗3分け、勝率.516、1.5差

3.香川 34試合13勝17敗4分け、勝率.433、2.5差

4.愛媛 34試合11勝16敗7分け、勝率.407、0.5差