【四国リーグ定期交流戦】ソフトバンク育成・渡辺、完全試合成る!打者27人で高知斬り!

完全試合達成のハイタッチに渡辺(右から3人目)が笑顔を見せた(写真/高田博史)

2019.4.16 四国アイランドリーグplus前期公式戦(定期交流戦)

高知ファイティングドッグス 0‐3 福岡ソフトバンクホークス3軍前期1回戦(高知球場)

福岡 120 000 000|3 H7、E0

高知 000 000 000|0 H0、E0

勝 渡辺

敗 山崎 1敗

バッテリー

福岡 渡辺 ‐ 堀内

高知 山崎 ‐ 金子

本塁打

福岡

高知

 16日に行われた四国アイランドリーグplus定期交流戦、高知ファイティングドッグス対福岡ソフトバンクホークス3軍前期1回戦で、ソフトバンク先発・渡辺健史(育成)が完全試合を達成した。

 ソフトバンクは初回、四番・砂川リチャード(育成)の右翼線適時二塁打で1点を先制する。2回には七番・水谷瞬の右翼線適時三塁打、八番・渡邉陸(育成)の中犠飛により2点を追加し、3対0と試合の主導権を握る。

 渡辺は変化球を効果的に使った投球で、高知打線を完ぺきに封じ込める。1人の出塁も許さないまま最終回、最後の打者を空振り三振に獲り、ソフトバンクが3対0で高知を下した。渡辺は9個の三振を奪い、投球数107。四国リーグでは初となる完全試合を達成している。

 高知は3回以降無失点と、粘りの投球を見せていた先発・山崎勝也(富士見高)の好投に報いることができなかった。

2度目の完全試合

 7回裏を三者凡退で終えた辺りから、ネット裏で試合を見つめるソフトバンクのスタッフがざわつき始めている。ソフトバンク先発・渡辺健史(育成)が、1人の走者も許さない完ぺきな投球を続けていた。

 8回裏も三者凡退で投げ終え、ここまでの投球数は90球と完投ペースが続く。9回裏、いよいよ盛り上がるネット裏とは裏腹に、マウンド上の渡辺は突然の緊張感に包まれていた。

「9回ですね。緊張しました。(カウントが)3-2とかになったので……」

 先頭の七番、田久見大地(鮮ど市場ゴールデンラークス)にフルカウントまで粘られた。だが7球目、外角高目のスライダーに手を出させ、センターフライに打ち獲る。続く代打、長谷川快(TFUクラブ)がすくい上げた打球に、左翼手の水谷瞬が下がりながら追い着いた。

 27人目の打者、代打・サンフォ(サンフォ・ラシィナ/ブルキナファソ)を低目のスライダーで空振り三振に獲る。ガッツポーズはせず、ほんの少しだけはにかんだあと、マウンドに駆け寄ってきたチームメートたちとハイタッチを交わしている。四国リーグ公式戦での完全試合達成は、これが初めてとなる。

「とりあえず、自分のピッチングをするだけと思って。変化球でカウントを獲れたことと、真っすぐが低目に行ってたので良かったです」

 スライダー、カーブ、チェンジアップと、変化球をうまくコントロールできた。「カーブはあまり得意じゃないんです」と言うが、カーブを捉えられていない高知打線を見て、バッテリーを組んだ捕手・堀内汰門と「カーブを多めに使おう」と話し合っていた。

 決して「絶好調!」と意気込んで登ったマウンドではなかった。

「ブルペンとか、初回とかは良くないなあと。田之上さん(慶三郎三軍投手コーチ)に『ちょっと投げ急いでるぞ!』って言われてから、そこから修正することができました」

 試合後のヒーローインタビュー、インタビュアーから「完全試合というのはもちろん、初めて?」と聞かれ「いや、高校時代に1回……」と答えている。自身、2度目の完全試合達成であるという告白に、高知のファンから「(前にも)やっとるがかあ!」と驚きの声が上がっていた。