【四国リーグ/香川】JABA四国大会初戦。延長12回、4年前に続きまたもタイブレークに泣く

初戦は悔しいサヨナラ負け。整列に向かう香川の選手たち(写真/高田博史)

2019.4.4 第48回JABA全国社会人野球四国大会

予選リーグDブロック 香川オリーブガイナーズ 7‐8x ツネイシブルーパイレーツ(延長12回)/香川・レクザムスタジアム

香川 000 004 000 021|7 H13、E2

ツネ 400 000 000 022x|8 H9、E5

バッテリー

香川 石田、谷口、又吉、青柳 ‐ 三好

ツネ 谷本、大中、森國、岡村 ‐ 岩見、財満

本塁打

香川 

ツネ

 4日、第48回JABA全国社会人野球四国大会が香川県で開幕した。今大会に5年連続で参戦している四国アイランドリーグplusは、香川オリーブガイナーズ(香川県)がツネイシブルーパイレーツ(広島県)と予選リーグ1回戦を戦っている。

 試合は4対4の同点のまま、延長タイブレークに突入した。延長11回、お互いに2点を奪い合い、試合は延長12回に突入する。

 12回表、香川は二死二塁から六番・三好一生(駒澤大)の適時左前打により1点を勝ち越す。さらに二死満塁までチャンスを広げたが、1点を得点するに終わった。

 12回裏、香川四番手・青柳雄貴(横浜金港クラブ)は一死満塁からツネイシの三番・亀井雅人に同点打を許す。続く四番・永岡亮に適時左前打を浴び、7対8とサヨナラ負けを喫した。

 予選リーグ第2試合、香川OG対JR九州(福岡県)は6日、レクザムボールパーク丸亀で行われる。

「いい試合はするけど負けは負け」

 延長12回、タイブレークでのサヨナラ負けは、香川が四国アイランドリーグplusの球団として初めてこの大会に参戦した4年前の初戦※と同じである。

※香川●4対8〇JR九州(延長13回)(2015年4月4日/レクザムスタジアム)

 悔しさしか残っていない。近藤智勝コーチがダグアウト前に並んだ選手たちに向かい反省点を伝えている後ろで、ベンチに腰掛けていた西田真二監督(元広島)が吐き捨てるように言った。

「こんなもん、お前ら。……恥ずかしい。情けない」

 西田監督がユニフォームを着替え終わるのを待って、囲み取材が始まった。

「だけど、よう4点獲ったよ。タイブレークでよく追い着いて、ヒットもかなり打ってるんだけどね。最後のゲームセットまで……ひとつのミスと言うかな、出たけども。これをまた肥やしにして頑張って行くしかないね。まあ、勝ち切らないといけない試合やね。流れからしたら完全のウチの試合やから」

 4対4のまま延長タイブレークに突入した11回表、二ゴロ併殺を狙った遊撃手の悪送球により、香川が2点を奪う。だがその裏、香川も一塁手、二塁手の連係ミスにより2点を献上し、同点を許した。

 延長12回表は1点しか奪えず、その裏7対7の同点に追い着かれたあと、ツネイシの四番・永岡涼に左翼線へのサヨナラヒットを浴びた。予選突破へのカギとなる初戦は、延長戦での悔し過ぎるサヨナラ負けに終わった。

「タイブレークで2点ウチが獲ったと。向こうのミスで。完全にウチに(流れが)来てるわけよ。そこだけ! そこに集約されとる。その前はもうええ。よう4点追い着いた。そのエラー。そういう経験を積めたということは、大いにプラスになる。糧にしてほしい」

 最後に「いい試合はするけど負けは負け。そういうことです」と言い残して、囲み取材を終えている。

「下に見られたくないじゃないですか」

 ユニフォームを着替えた野手たちが、再び一塁側ダグアウトに集まりミーティングを開いていた。ベンチに座った選手たちと正対し、フェンスに腰を掛けて落ち着いた態度で意見を述べていたのは4年目のクリス(稲垣将幸/中央学院大)だった。クリスの言葉を選手たちは、神妙な面持ちで聞き入っている。

「一歩引いて、恐れながらやったミスは今後の成長につながらんから。もっと前向きに。弱くなることはあるよ、誰だって。(気持ちが)下がりそうになるところを足の先で堪えて。前のめりになってプレーして。強く、強くなっていかないと」

 勝とうと思う気持ちがプレッシャーに押しつぶされていた。タイブレークに入ってからは特に普段のプレーができていない。振るはずのない球に手を出す。おかしな送球をする。平常心で戦えていなかった証拠だ。負けられない試合は、これからいくらでも出てくる。

 長いミーティングが終わり、最後に球場を出ようとしていたクリスに聞いた。

 タイブレークに入ってからだけでなく、試合の序盤からどこかふわふわしたような嫌な雰囲気を感じていたという。最初の4失点も含め、きょうの失点はすべてメンタルの弱さによるものだ。そう考えている。既存選手とルーキーとでは精神面の差が大きい。もっと伸び伸びと、思い切ってプレーできるはずだ。

 4年目を迎える先輩として、きょうはどうしてもそれを伝えておかなければいけなかった。

「相手に失礼かもしれないですけど、普通にちゃんとやっていれば多分、獲られないです。いつもと違う流れで、いつもと違う主審だったり、相手だったりにテンパってしまった。勝ちたかったですけどね。だって正直なところ、アイランドリーグは下に見られてるじゃないですか。社会人(野球)に対して。下に見られたくないじゃないですか。僕らプロなんで。勝ちたかったですし」

 アイランドリーグの球団がJABA四国大会に参戦し始めて5年目、まだどの球団も予選リーグを突破していない。今年の香川は2月のチームスタート時点から、この大会で結果を残すことに目標を絞っていた。

 しかし、まだ突破の可能性は残っている。次の相手は4年前に惜敗した相手、JR九州である。