【四国リーグ/徳島】「開幕前に大事なことを」シーズン開幕の前哨戦、対香川戦は劇的な幕切れに

9回裏、同点に追い着かれた徳島ベンチ(右・牧野塁監督、写真/高田博史)

2019.3.25 四国アイランドリーグplus 2019オープン戦

香川オリーブガイナーズ 8x‐7 徳島インディゴソックス(香川・志度球場)

徳島 000 500 002|7 H10、E3

香川 020 003 012x|8 H11、E1

バッテリー

徳島 河野、箭内、パイシェン、上間、伊藤、服部(虎)、森 ‐ 川端、横溝

香川 四戸、大高、福岡、鈴木、谷口、又吉、青柳 ‐ 宮城、三好

本塁打

徳島

香川 木村2ラン(2回、河野)、素川3ラン(6回、伊藤)

 25日、徳島インディゴソックスが開幕前最後の実戦となる香川オリーブガイナーズとのオープン戦を敵地・志度球場で行った。このカードは今月30日に行われる前期リーグ開幕戦の前哨戦となる。

 5対5の同点で迎えた8回裏、徳島は二死一、三塁のピンチで香川の六番・木村健太(東北学院大中退)に適時右前打を許し、1点を追う展開に。

 だが9回表一死、徳島の四番・服部真琴(吉備国際大)が左翼線へ適時二塁打を放ち一塁走者が生還。試合は6対6の同点となった。さらに二死三塁として六番・平間隼人(鳴門渦潮高)が一、二塁間を破る適時安打を放ち、7対6と勝ち越しに成功した。

 しかし9回裏、香川は一死満塁のチャンスに途中出場の具志堅竜馬(中央学院大)の二ゴロが本塁への野選となり、再び7対7の同点となる。続く五番・大田圭祐(近畿大)の左犠飛により三塁走者が生還。徳島は香川の前に7対8とサヨナラ負けを喫し、開幕前の実戦ラストゲームを白星で飾ることができなかった。

開幕前に大事なことを

 徳島インディゴソックスにとっては、この試合が開幕前最後の実戦となる。相手は開幕から3連戦で対戦が予定されている香川オリーブガイナーズだ。

 徳島の選手たちに比べ、昨年のチャンピオンチームは年齢はもちろん、経験値の高い選手たちが多い。徳島・牧野塁監督(元オリックスほか)に香川の印象を尋ねると「成熟はしてるチームだと思うんですよね」と語った。

「だからやっぱ、そういうチームに対して僕らは、特に開幕3連戦で当たるわけだし。『すごくきょうのゲームは大事だ』って話をして。『オープン戦じゃなくて、公式戦の初戦のつもりで行け』という話もしてたんです」

 ここまで8試合行ってきた練習試合、交流戦とは、かなり打順を入れ替えて臨んでいる。最も注目すべきは好調のルーキー、服部真琴(吉備国際大)を四番に置いたことだろう。ここまで四番を任せられながら結果の出ていない主将・安井勇輝(近畿大)を先発メンバーから外している。

「チームとしてもうちょっと緊張感を持ってもらいたい。キャプテンで四番を打っていたとしても、やっぱり悪けりゃ外すというのを含めてだし。全体としてももうちょっとピリッとしなければいけない。よく練習はしてきて、多分レベルアップはできてるけれども、緊張感という意味ではちょっと足りない部分も感じられたので。開幕前にそこがすごく大事かなというところもありました」

 服部は期待に応え、最初の打席で左中間を破る二塁打を、最終回にも左翼線へ同点打となる適時二塁打を放っている。

もう一度気を引き締めてやるためには

 徳島10安打、香川11安打と共に2ケタ安打を放った乱打戦は、開幕戦の前哨戦として非常に見応えのあるゲームとなった。共に投手陣に実戦経験を積ませるための短いイニングでの継投だったとはいえ、5対5で迎えた8回、9回の攻防は、公式戦の本番さながらに互いの意地と意地をぶつけ合っている。

 結果的には徳島が犯した終盤2イニングで3つの失策と、1つの野選が勝負を分けた。昨年度の王者に対して感じた手応えと、まだ見え隠れする課題がある。試合後、牧野監督に聞いた。

「みんなもがっぷり四つでいけば、こうやってゲームになるってところも多分感じてはいると思うので。でも、そうなったときこそ1つのミスとかね。1つのフォアボールというのがこうやって命取りになる。常にずーっと言ってきたことが、選手たちもさらに認識ができたのではないかなと。ミスも結構出たんですけど、後ろ向きにやってのミスというよりは、ある程度、前向きに捉えていってのミスもあったので。開幕前に向けて、もう一度気を引き締めてやるためには、まあまあ良かったのかなあというところです。ほんとは勝ちたかったんですけど」

 全体でのミーティングを終えると、投手陣は牧野監督の下に集まりミーティングを。野手陣はベンチ前で各自バットを持ち、スイングを行っていた。

 練習試合9試合を5勝4敗と勝ち越して終えた。3月30日、高松・レクザムスタジアムで行われる今季開幕戦まで、ここから4日間を挟む。香川に対してイメージできた部分もあるだろう。4日間で開幕3連戦に向けての調整を行う。

 それが終われば、いよいよ牧野インディゴソックスが初めて挑む前期リーグ戦が幕を開ける。