業界大手3社とパートナーシップ契約締結に至った四国アイランドリーグplusの「共感できる理念」

四国リーグが「地方」を舞台に、次のステージへの一歩を踏み出した(写真/高田博史)

 11日、松山市で四国アイランドリーグplus2019シーズンの事業方針発表及び新規パートナー連携記者会見が行われた。

 会見は二部形式で行われ、第1部が「2019シーズンにおけるリーグの取り組みについて」第2部が「新規パートナーシップ契約の締結について」それぞれ発表されている。

 新規パートナー企業として、訪問での清掃業務や『ミスタードーナツ』などをフランチャイズ展開する株式会社ダスキン(本社/大阪府吹田市)、飲料メーカー大手、株式会社伊藤園(本社/東京都渋谷区)の2社が紹介されている。

 また、今回の会見には欠席となったが、丸亀製麺など国内外で1600店舗以上の外食産業を展開する株式会社トリドールホールディングス(本社/兵庫県神戸市)ともパートナーシップ契約を結んだことが併せて発表された。

「正直、感無量です」

 四国リーグ・坂口裕昭理事長にとっては、待ちに待った発表となったことだろう。

「アイランドリーグが提唱する事業形態、スポーツを通じた地域社会の課題解決という目標を達成できるのではないかと非常にわくわくしております。これまでもいろいろお世話になってきて、ようやくここにこぎ着けた。正直、感無量です」

 (株)ダスキン・宮田直人氏(事業横断グループ法人営業本部本部長)は「アイランドリーグと何かできるのではないか、と思った理由が2つある」と話す。

「1つは『社会との関わり』という側面。2つ目が『人との関わり』という面において、共感できる点がございました」

 年間800回以上の地域貢献活動を行っており、地元とのつながりを最大限に生かすことで「四国を夢と笑顔の溢れる島にしたい」と考える坂口理事長に感銘を受けた。その思いは「人に社会に喜びの種をまこう」という経営理念を掲げ、地域社会作りに貢献するダスキンと相通ずる。

 また、選手育成に取り組むだけでなく、引退後を見据えて行われている人間教育は「互いに支え合い、成長を目指し挑戦できる人づくりを重視する。知識と技術に加え、心の伴った人材育成を目指す」という理念と重なった。

 (株)伊藤園・吉田秀樹氏(常務執行役員/中四国・九州地方地域営業本部長)も「『チャレンジ』と『地域貢献』という2つのキーワード。実は、私ども伊藤園ともそこは合致する」と話す。

 世界で初めて缶入り緑茶を商品化したチャレンジ精神。さらに九州を中心に茶産地育成事業を進め、日本各地の環境保全・整備活動を支援する『お茶で日本を美しく』キャンペーンを47都道府県すべてで開催しているなど、地域貢献の面でも四国リーグと共感できる部分が多い。

 トリドールホールディングスにとってもそうだ。「丸亀製麺の立ち上げから現在まで、四国は特別な場所。四国リーグのオフィシャルスポンサーとなることで四国の地域活性化、野球の底辺拡大を応援したい」とメッセージを送った。

 一見、意外な組み合わせかもしれない。3社とも四国が発祥の地ではなく、野球と特別に深い縁があるわけでもない。坂口理事長は「我々スポーツのリーグ、球団を運営する者というのは、社会のあらゆるところとつながりがあるんだということを勉強させていただいた」と話す。

「我々のやることというのは、これまでの14年間と実際的にはそう変わらない。むしろそれをきちんとしたピラミッドであったり組織図であったり、そういったところに整備して落とし込んで。ダスキンさんや伊藤園さんが、それぞれのビジネスで事業拡大していくことにも多分つながるのだろうと感じています。ただ単に何かイベントをやるだけではなくて、我々で利益を生み出して、それを地域に還元していく。これは何もお金だけではなくて、そういったものを作り上げていく土台ができたなと。ほんとに心強いパートナーだなと。ある意味、感無量です」

 具体的な活動などは今後、随時発表される予定だ。強力なパートナーシップと共に、15年目の四国リーグは新たなステージへと踏み出す。