【四国リーグ/香川】王者ガイナーズ、神宮大会優勝の立正大をサヨナラで下して実戦開始!

殊勲のサヨナラ安打を放った岡村瑞希(写真/高田博史)

2019.3.1 四国アイランドリーグplus 2019交流戦

立正大 3‐4x 香川オリーブガイナーズ(高松・レクザムスタジアム)

立正 001 001 010|3 H8、E0

香川 010 100 101x|4 H11、E1

バッテリー

立正 渡部、倉田、桑村、石場、糸川 ‐ 奥田

香川 森崎、谷口、石田、青柳、大高、又吉、畝 ‐ 直野、三好、宮城

本塁打

立正

香川

 1日、昨年度四国アイランドリーグplus総合優勝の香川オリーブガイナーズは、きょうから実戦スタートとなる。高松市でキャンプ中の立正大とレクザムスタジアムで練習試合を行った。

 1点を獲り合い3対3の同点で迎えた9回裏、立正大は糸川亮太(3年/川之江高)をマウンドに送る。香川は一死から八番代打・直野和弘(川之江高)が、高校時代にバッテリーを組んだ糸川から鋭く中前に弾き返す。九番、途中出場の大田圭祐(近大)も中前安打で続くと、一番・妹尾克哉(神戸国際大付属高)は申告敬遠により一塁に歩いた。

 二死満塁となり三番・岡村瑞希(クラーク記念国際高)は6球目を右前に運ぶ。三塁から直野が還り、香川が4x‐3のサヨナラ勝ちで立正大を下した。初の実戦を白星で飾っている。

 香川は次戦、8日にハンファ・イーグルス二軍(韓国)をレクザムスタジアムに迎え、練習試合を行う予定。

「変化球、狙ったろうって」

「お待たせしました!」

 試合終了後、両チームで行っていたグラウンド整備を終え、岡村瑞希(クラーク記念国際高)がこちらに向かって走って来てくれた。練習試合とは言え、このチームで初となる実戦のきょうのヒーローは、間違いなく岡村だ。

 西田真二監督(元広島)は、2月1日のキャンプイン(合同自主トレ)初日から「まずは3月1日の立正大との試合を目標に」と語っていた。岡村自身もここまで、きっちり調整できている。

 シーズンオフに打撃フォームを修正した。これまでゆったりと構えていたバットのグリップを体の近くに引き寄せ、少し開けていた右脇を初めから閉めておく、コンパクトな構えに変えている。始動時にグリップがムダな上下動をしないよう、バットを出したいタイミングでボールに向けて出す。そして、しっかり振る。そんな意識を持っている。

「(開幕に向けて)どうしたらいいか? とかは分かってるし。去年のままじゃダメだと思ってたので、いろいろ考えて」

 修正した打撃フォームが第1打席から結果につながった。初回二死、カウント1‐2と追い込まれたあと、内角へのストレートを左翼線にライナーで弾き返す二塁打を放っている。厳しく内角を突いてきたボールに刺し込まれず、うまく捉えることができたのは、新打撃フォームのおかげと自己分析する。

「いままでやったら多分、詰まってると思います。自分でもびっくりしました」

 3対3の同点で迎えた最終回、立正大は昨年の神宮大会優勝に貢献し、日本代表候補強化合宿(18年12月1~3日)にも参加した糸川亮太(3年/川之江)をマウンドに送った。だが、その糸川が二死満塁と一打サヨナラのピンチを迎える。打席に入ったのは三番・岡村だった。

 6球目、外角高目に浮いたタテの変化球を右前に運ぶと、三塁走者がゆっくりとサヨナラのホームを踏んだ。

 実は狙っていた球だった。

「シンカー系の。あれ、狙ってました。きのうネットの動画で見とったんですよ。なんか日本代表らしくて。いいピッチャーって聞いとったけん見てて『変化、多いな』と思って。キャンプでもブルペンとか見てたので。『変化球、狙ったろう』って」

 練習試合とは言え、いい実戦スタートになった。これまでの4年間、勝負の厳しさを嫌と言うほど学んでいる。

「『チャンスに弱い』って言われてるので。やっぱり(実戦)一発目から負けグセついたら良くない。良かったなと」

 現在22歳、勝負の1年であることは間違いない。集大成の年と言ってもいいだろう。

「松澤さん(裕介、元巨人育成)がプロに行った歳です。あと、赤松さん(幸輔、元オリックス)も」

 先輩たちに続くための大事なシーズンになる。開幕の日は3月30日、この球場で岡村の5年目が幕を開ける。

岡村瑞希(おかむら・みずき)

1996年10月12日生まれ、22歳。内野手。178cm75kg。右投右打。熊本県出身。東海大学附属熊本星翔高(中退)‐クラーク国際記念高‐香川OG(15年~)AB型。64試合、打率.292(9位)19打点、14盗塁(18年成績)