【四国リーグ/高知】9回二死からの大逆転!ドッグス、安芸で阪神に劇的勝利!

阪神に勝利し、駒田監督以下全員で勝利のハイタッチ(写真/高田博史)

2019.2.26 四国アイランドリーグplus 2019交流戦

阪神タイガース二軍 5‐6 高知ファイティングドッグス(安芸タイガース球場)

高知 101 000 004|6 H10、E2

阪神 010 000 202|5 H11、E0

バッテリー

高知 古屋、石井、小川、高橋、宮川 ‐ 松田、金子

阪神 谷川、秋山、尾仲、高橋、呂、湯浅、牧 ‐ 片山、小宮山

本塁打

高知 

阪神

 26日、高知ファイティングドッグスが阪神二軍との交流戦に臨んだ。NPBとの対戦は0‐6で敗れた対西武B班との試合(23日、高知市東部球場)に次いで2試合目となる。

 2対3と1点ビハインドで迎えた9回表、高知は途中出場の六番・濱将乃介(東海大甲府高)が右中間を深々と破る三塁打を放つ。七番・ソン・サンミン(高麗大)も左翼線への適時打で続き、土壇場で3対3の同点に追い着いた。

 再び二死一、二塁とチャンスを広げたあと、九番・藤原銀二郎(駒澤大学附属岩見沢高)の左中間を破る2点適時二塁打、さらに二死一、三塁として二番・宇佐川陸(東洋大)の適時右前打によりこの回一挙4点を奪う。6対3と逆転に成功した。

 9回裏のマウンドに登った高知五番手・宮川祥(九州三菱自動車)は阪神打線に2点を許すが、最後の打者を中直に打ち取りリードを守り切った。高知が6対5で阪神二軍を下し、今季NPBからの初勝利を挙げている。

卒業式前、最後の試合

 22日に行われた対西武戦終了後、高知・駒田徳広監督(元巨人ほか)が「非常に気になっている」と話した選手がいた。ルーキーの濱将乃介(東海大甲府高)のことだ。9回に代打で登場し、左腕・小石博孝の前に、強い打球の二ゴロに倒れている。

「左ピッチャーが来ても堂々と勝負ができるというものを持っているのでね。マシンで速い球打たせても、一番速い球を打てたりするので。非常に今後が楽しみなんですよ。高卒1年目なんで、慌てることもないんだろうけども」

 きょうの試合の先発メンバーに名前はなかったものの、6回表に六番・代打として登場し、外角のツーシームで空振り三振に倒れた。だが、交代はせず六番・DHとしてそのまま試合に出続けている。

 9回表、最終回のマウンドに阪神ベンチは、ルーキーの湯浅京己を送る。ストレートで四番・若原翔平(東洋大)を空振り三振に、五番・宮田孝将(東京メッツ)を詰まらせ、投ゴロに打ち取った。

 濱に2度目の打席が回ってきた。ダグアウトで先輩たちの打席を見ながら、腹をくくっている。

「割り切って。真っすぐ多かったんで。(ストレート以外の)ほかの球が来たら『もうええわ』というつもりでいきました」

 初球、真ん中低目、やや外角寄りのストレートをたたく。打球は右中間を大きく破り、ワンバウンドで外野フェンスに当たって跳ね返った。一気に二塁を蹴ると、スライディングせずに三塁を陥れる。4点を奪う逆転劇はこの1打から始まった。

三塁打で逆転への突破口を開いた濱将乃介(写真/高田博史)
三塁打で逆転への突破口を開いた濱将乃介(写真/高田博史)

 この対阪神戦に賭けていた思いがある。

「自分のなかで大事な1試合になると思って。プロにアピールできる試合でもあるし、レギュラーをつかむための試合でもあるし。とても大事な試合になると思っていたので、前の日から準備してました」

 ゆうべは右翼へ本塁打を打つイメージを描き続けた。当日の朝、できるだけリラックスしようと、球場へ向かうバスのなかで脱力することを心掛けている。抜かりのなかった準備が、結果につながった。

 駒田監督も「経験を積ませたい」と思う気持ちがさらに高まったようだ。

「クリーンアップが2人とも前に飛ばせないようなボールを。それを初球、1球目で見事に打ち返すんだからね!」

 28日は登校日、3月2日に行われる卒業式に出席するため、試合後、父の運転する車で高知を離れた。今度、高知に帰って来たときは、もう高校生ではなくなっている。プロ野球選手としての1年目が、本格的にスタートする。

濱将乃介(はま・しょうのすけ)

2000年5月3日生まれ、18歳。180cm80kg。右投左打。外野手。大阪府出身。東海大甲府高‐高知FD(19年~)背番号37。