四国アイランドリーグに驚がくの一報!「高知のマニー・ラミレス」は誕生するか?

メジャー555本塁打の打棒は四国で見られるか(2009年、ドジャース時代)(写真:ロイター/アフロ)

もちろん入団するとなれば、元メジャー・リーガーという話題性だけでなく、大きな戦力になる。四国アイランドリーグplus 、高知ファイティングドッグスにとっては2015年の「藤川球児、電撃入団!」以来のビッグニュースだ。

メジャーで通算555本塁打のスラッガー、マニー・ラミレス(元レッドソックスほか)は本当に高知にやって来るのか。2日、午前に配信されたこのビッグニュースが、四国のファンを驚かせている。

国際化に取り組んできたアイランドリーグ

ラミレスとの交渉には、四国リーグが積極的に推し進めている「国際化戦略」がある。北米地域だけでなく韓国、台湾など世界各地でトライアウトを開催し、NPB入りを希望する海外の選手が、四国リーグを経由してNPB12球団入りを果たす。その大きなパイプ役となっている。

今年は徳島インディゴソックスがハ・ジェフン内野手(韓国、元ヤクルト)ガブリエル・ガルシア投手(ベネズエラ、元巨人)の2選手をNPBへと押し上げた。過去には香川オリーブガイナーズがアレックス・マエストリ投手(イタリア、現・BCリーグ群馬)をオリックスに(12年)、ドリュー・ネイラー投手(豪州)を中日に(15年)送り込んでいる。また、ディオーニ・ソリアーノ投手(07年高知、08年長崎、09年徳島)など、ドミニカ・カープアカデミー所属の選手が四国で経験を積み、広島と契約した例も少なくない。

昨年、一昨年と四国リーグ選抜チームが米国、カナダに遠征し、米独立リーグ「キャナム・リーグ」の公式戦に参戦するなど、もはや四国リーグの活動拠点は日本にとどまらない。

ラミレスとの交渉のキーマンは、ザック・コルビーである。自らも14年、トライアウトを経て愛媛マンダリンパイレーツに入団した。今季から高知に移籍し、四番・内野手として打率2位(.321)本塁打2位(7本)特別賞(OPS .981)を受賞する活躍を見せている。

選手としての実績だけにとどまらず、オフの現在は米国在住のマイナー・リーガー、大学生など、NPB入りを希望する選手たちに四国リーグを紹介し、高知球団への人材供給に一役買っている。今回のラミレスとの交渉についても、コルビーがラミレス側の代理人と交渉の席に就いている。

高知ファイティングドッグス入団は実現するか

ラミレスとの交渉の進展度合いについて、高知球団社長、梶田宙氏は「まだ(可能性は)5%くらいの話なので……」と、慎重な構えを見せている。

「まったく、そこまでの話でもないんですよ、ホントに。ウチとしては、オーナー(北古味鈴太郎氏)が『話題性あるし、来てもいいんじゃない?』っていう話を、ザックにしたくらいで」

カリフォルニアに滞在中のコルビーに一任しており、先方からの連絡待ちの状態が続いている。いずれにしても交渉は、まだほとんど進展していない状況だ。

契約内容など、クリアすべき問題も多い。だが、もし交渉がまとまれば、09年のドミンゴ・グスマン(パドレスほか)伊良部秀輝(元ヤンキースほか、故人)記憶にも新しい昨年の藤川球児(阪神)以来、4人目の元メジャー・リーガー入団となるだけに、期待は高まる。

しかし、四国リーグ最大の目標は、ドラフト指名を受けて選手をNPBに送り込むことに変わりはない。残念ながら、高知からは11年の飯田一弥(元ソフトバンク育成、現・球団スタッフ)以来、5年間ドラフト指名されていない現実がある。

四国リーグ・坂口裕昭事務局長も、今回の件については静観する構えだ。

「もし(入団が)決まれば、歓迎は歓迎です。藤川球児が入ったことで選手に与える影響は非常に大きかったわけですよ。ポジションが違っても選手に与える影響は大きい。ほかの球団のピッチャーも、対戦することで何かをつかんだり、ということがあればいいなとは思いますね。あとは高知の人や四国の人が喜んでくれれば、それはそれでいいし。まあ、浮足立つことなくね」

可能性はまったく「0」ではない。だが、高知入団が実現するかどうかは、まだまだ今後の交渉次第である。