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<ガンバ大阪U-23>中断明け、最初の試合は4−0で完勝!

高村美砂フリーランス・スポーツライター

約1ヶ月ぶりの開催となったJ3リーグ15節、ザスパクサツ群馬戦は、立ち上がりから全員が連動して攻守を展開。攻守の切り替えも早く、攻めてはお互いがいい距離感でパスをつなぎながら、相手ゴールに襲い掛かる。その中で16分にFW中村敬斗のゴールで先制点を奪うと、俄然、ガンバU-23のペースに。その流れを確実に追加点につなげ2−0で折り返す。後半もペースは落ちることなく相手を圧倒。56分にはMF市丸瑞希の絶妙なフリーキックにDF西野貴治が頭で合わせて追加点を奪うと、71分にも途中出場のMF福田悠矢がダメ押しゴールを決めて4-0で快勝した。試合後のガンバU-23監督、選手のコメントをお届けする。

●實好礼忠U-23監督

立ち上がりから最後まで、集中力を感じられる試合でした。

ーおっしゃる通りに集中力の感じられる90分でした。中断期間中はずっと非公開練習だったのでなかなか練習が見られませんでしたが、就任からこの間、一番強調されてきたことはどの部分だったのでしょうか。

特にはないんですが、継続していくことと、中断明けからトレーニングが始まって、U-23でJ3リーグを戦っていた選手がトップで試合に出ているということが一番の刺激だと思います。

ーこれだけパスが回るサッカーは今シーズン初めてだと思いますが、そのパスの回り方、ガンバらしいサッカーができた要因をどう考えますか。

練習をしている、その練習がスムーズにそのままピッチに出たのかなと思います。特に何がということではないですが。(練習の強度があがったということはあるのでしょうか?)ボールを動かすためには連続して動かないとダメですし、ボールが動くためには連続して奪いに行かないといけないので、そのへんをトレーニングから意識して全員がやってくれたことが今日の戦いに出たのではないでしょうか。

●MF井出遥也

守備はチームとして練習ではめようとしていた形がうまくはまって、選手全員、切り替えも早かったし、最後まで前からプレスをかけようというのは實好さんのミーティングでもあったので、それをみんなが表現できた試合だったのかなと思います。(理想的に攻撃を作れたシーンも多かったですね)そうですね。個人的には自由にというか、縦も横も、前も後ろも全部に顔を出してプレーしてほしいと言われていたし、その責任感を持ってやろうと思ったので、それを90分表現できれば理想だと思っていましたし、より怖いところに入っていけたらなおさらいいかなっていうのは考えながらプレーしていました。久しぶりの試合だった中で、ある程度はできたけど最後のところでもう少し顔を出せたらな、っていうのは思います。(トップに定着するためにもここでしっかりアピールを、という思いは強かったですか?)そうですね。やれることをやろうと思っていたし、個人的に怪我をして3〜4ヶ月くらい試合をしていなかった分、名古屋も久しぶりの試合で試合感というところは自分の中で、ないなって感じていたので、それを埋めるようなことを練習やJ3の試合でやろうと思っていますし、そこからまたトップにあがっていけるように頑張りたいです。

●MF妹尾直哉

相手を圧倒できた試合だったし、守備が狙いとしていたところがうまくはまっていたので、そこで自分たちが前でボールを奪って早く攻めるというのもできていたので、それがよかったんだと思います。(前半からほぼ相手陣内でボールを奪って攻めることができていました)そうですね。守備の面で5バックに対してはああやるっていうのは…ガイナーレ鳥取戦や、ギラヴァンツ北九州戦でもやっていたんですけど、それが今日はうまくいったというか。前半はそれでもビルドアップのところはうまくいっていないところもあったんですけど、それも後半は修正できたので、完封で終われたという意味ではいい試合だったと思います。

●FW高木彰人

今日は試合の入りから守備がいい形でハマっていたので、後ろから全員でどこではめるという意識がしっかりみんな理解してやれていたので、そこでしっかりハメられて、高い位置から攻撃というのもうまくハマって、立ち上がりから自分たちのペースで試合を運べて、早い段階で点も入ったなと。後半もいつもなら取れないところをセットプレーで3点目をしっかり取れて突き放せたというのも中断前から変わったところかなと思います。(お互いの距離感もよく、面白いようにパスが動いた。この中断期間で積み上げたものが試合に出た感じですか?)守備がハマるということはみんながいい距離感にいるということなので、そこは奪った後、いい距離感にいれば簡単にボールをはたいて、前にでる、と。すごいシンプルなことなんですけど、それができるときはいい攻撃ができますし、中断期間中もしっかりつなぎというか、攻撃で、ゴールにどう向かっていくかという形のシュート練習もしましたし、そういう積み重ねが今日の4得点につながったなと思います。(4点目のボールもドンピシャでした)あそこは落ち着いてしっかり蹴れたし、狙ったところにいきました。ただ、相手の選手もクリアの時に飛べていなかったので、あそこがもしもっと上のステージならクリアされることもあると考えればもっと精度は求めないといけないし、自分のシュートという部分でも今日もチャンスはありましたけど決められなかったので、ラストの質はあげていかないといけないなと思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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