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<ガンバ大阪>未消化だった13節の鹿島戦は0−1で惜敗。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

未消化試合となっていた13節、ホームでの鹿島アントラーズ戦。勝ち点1差で上をいく鹿島から勝ち点3を奪いたい一戦だったが、スコアレスで折り返した後半。55分に鹿島に先制点を許しビハインドを追う展開に。その後も前線の顔ぶれを代えながらゴールを目指すも、1点が遠い。アディショナルタイムに掴んだセットプレーのチャンスではGK東口順昭も含めてパワープレーに出る中で、あわやというチャンスを作りながらもゴールは奪えず0−1で敗れた。試合後のガンバ監督、選手のコメントをお届けする。

●ガンバ大阪・長谷川健太監督

折り返しの試合で何が何でもホームで勝ち点3を撮りたい試合でしたが、決めるべきところで決めるか、相手に決められるかという試合で、そういうゲーム展開はある程予想していましたがミスからとられて、遠藤のシュートもあそこから狙ったのかわからないですが、あの1本と、前半のアーリーのクロスからの中村の1本くらいだったと思っています。こちらも前半の始め、ある程度チャンスがあって決めきれなかったところが最終的に競り負けたという結果につながったと思っています。最後の、試合で勝ち点を積み上げらることはできなかったが、前半戦で勝ち点32をとって折り返せたのはまずまずだと思っています。ただ、後半戦で勝ち点35以上とらないと、最終的に優勝に手が届かないと思いますので、後半戦は35プラスアルファ勝ち点がとれるかにかかっていると思う。中2日で清水のアウェイでの試合があるので、両チームとも中3日で疲弊はしているはずですし、コンディションをみながら、清水戦はメンバーを考えたいと思っています。

ー前半の入りは良かったが、後半、気をつけていたミスがらみでの失点をしてしまった。あれは一番の敗因だったと思いますか。

そうですね。結果的にはそういう形に…鹿島も中2日で圧というところはいつもより強くなかったですし、前半やって見てもう少しきちっと繋ぐところは繋ごうという話をしていて、その出鼻が失点につながったと思います。あの時間の失点が、前半戦は多かったので、そのへんは選手たちにも話をしているんですが、なかなか後半の入りの失点が、失点数の割には多い気がしますので、どうするってわけではないんですが、もう一度後半の入りというのをしっかり入らせたいと思っています。

●DFファビオ

お互いにいいゲームはしたと思うんですが、最後の運のところで僕らに足りなかったのかなと思います。鹿島はワンチャンスをきっちりものにしましたが、それ以外は特に危ない場面はなかったですし、うちもチャンスがなかったことはないと思うので、本当に最後の部分で運がなかったと思います。どの試合も僕たちはビッグチャンスを作っているかと思いますが、そこを今日も決めきれなかった。最後の最後もラインの上でボールを書き出されたような形になり、残念な結果に終わってしまいました。(相手の攻撃に対してどういうケアを一番考えながらプレーしていましたか?)背後に入ってくる動きが危険だとわかっていたのでそこは気をつけていたし、危ない相手の動き嫌な動きは気にしながら集中してプレーすることを心がけていました。それに関してはある程度、できたと思っています。実際、DF陣はいいプレーをできていたと思います。ただ、本音を言えば多少DFラインがバラバラでも最終的には勝ちで終わっておきたかったと思っています。(勝ち点を積み上げたい試合で、勝ちきれなかった。これで前半戦を終えましたが後半戦はどういうことが必要になってきますか?)きっちりいい守備をして、チャンスを確実に決めきる。活かしきれるチームにならないといけないと思う。

●MF遠藤保仁

相手もいいチームで、近い順位にいるチームで勝ち点3をとれれば良かったので残念です。前半はピッチの外からみていましたが、決して内容は悪くなかったと思います。相手も疲れがみえて、コンディションもよくない中で、どっちが点を取るかという状況でしたし、そこを相手はとれてこちらは取れなかった中で結果をわけた。(縦パスがなかなか目前に進まないように見えましたが)相手も厳しくタイトにくるチームなので、もう少し相手のスペースを使ったりということができれば良かったのかなとは思います。(後半途中から入った中でどういう変化を心がけていましたか?)0ー1の状況でしたし、ああいう時間帯、展開から入ると前に前に、という傾向にあるのでリスクも考えながらプレーしていました。

●FW長沢駿

前半のチャンスを決めれるかどうかだったと思います。(ゲームプラン、展開としては拮抗した試合になった)そんな決定的なシーンは相手にもなかったし、うちもいいところまでいくけど、っていう感じだったので、最後の攻撃だったり、クロスも結構マークをはずせていたのでそこのちょっとした質が今日は足りなかった。(前半、長沢選手がおさめたりいいプレーをしていた中で、アデミウソンのところでロストすることも多かった)そうですね。あれが一気にターンできて仕掛けられればかなりデカいんですけどでもアデをそういう風にさせたのは周りの選手の動きもあるし、もっと孤立させないように近いところでプレーしていたら良かったなと思うので、彼を一人じゃなくて、彼任せじゃなくてもっとみんなでフォローし合わなきゃいけないなと改めて思いました。(前後半ともに悪くはなかった中で、後半鹿島があのミスがらみのところを突いて得点を奪った。あそこは相手が勝負強かった)そうですね。今日の鹿島なら、っていう感じはあったし、こっちもやれる感じはあったので、そうやって思った時にああやって失点したのはかなりきつかった。でもそこからチャンスというか、1点、2点を取りに行かなければいけないし、それができるチームなので、なのに0で終わったのはかなり残念でした。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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