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【ケンタッキーダービー】現地最低人気で補欠繰り上がり馬が優勝の大波乱!日本のクラウンプライドは13着

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
第248回ケンタッキーダービーの舞台となるチャーチルダウンズ競馬場(写真:ロイター/アフロ)

3連単166万7880円、単勝ブービー人気の馬が優勝という大波乱

 日本時間8日午前(現地時間7日午後6時)、アメリカでは第148回ケンタッキーダービーが行われた。

 優勝は繰り上がりで出走を果たしたリッチストライク。JRAで発売された馬券では単勝オッズ95.1倍、19番目のブービー人気(現地の単勝オッズでは最低人気)。2着のエピセンター、3着のゼンダンは人気上位馬だったが、3連単が1,66万7,880円という大波乱の結果となった。

■参考記事

2022年ケンタッキーダービーのみどころ~日本調教馬クラウンプライドも参戦

日本のクラウンプライドは13着 積極策に出るも、直線で失速

 日本調教馬のクラウンプライドは道中速いペースで2番手につける積極策を打ち、4コーナー過ぎではいったん先頭をうかがうも、直線に向くとエピセンターらにかわされ失速した。

 ゴール前は人気のエピセンター、ゼンダンが叩き合いを演じる中、最内をリッチストライクが強襲。泥だらけの様相で最初にゴール板を駆け抜けた。

 レース前日の夜に取り消した馬が出たため、補欠1番手であったリッチストライクが繰り上がり出走権を確保した。ケンタッキーダービーは20頭立てだが、割り当てられたゼッケンナンバー「21」という数字がリッチストライクの立場を物語っている。重賞参戦ですらこのケンタッキーダービーが2走目。勝利は2021年9月にケンタッキーダービーと同じこの舞台であげた未勝利戦以来であった。

 まさにアメリカンドリーム。

 リッチストライクに騎乗したレオン騎手は優勝後の現地のインタビューで「とてもエキサイティングな瞬間だった。(直線での様子を見ながら)アメイジング。ゴールの直前で『いける。勝つかもしれない』と思った」とレースを振り返った。

 なお、ケンタッキーダービーは米三冠レースの1戦目。2戦目のプリークネスSは5月21日に行われる。

■2022年ケンタッキーダービー 優勝馬 リッチストライク (クラウンプライドは13位入線)

■2022年ケンタッキーダービー 優勝関係者インタビュー

■2022年 ジェフルビーS 3着がリッチストライク

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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