2014年通常国会版「三ツ星&二ツ星国会議員」全氏名を発表

議員の国会での活動データから国会議員を三ツ星で評価

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9月15日、東京都港区の虎ノ門ヒルズで、「三ツ星国会議員」の表彰式を行った。

三ツ星議員として、井坂信彦議員、大熊利昭議員、小池政就議員、中島克仁議員、畑浩治議員、柚木道義議員が出席し、NPO法人「万年野党」の田原総一朗会長から盾を受け取った。

今回表彰されたのは、6月まで行われていた2014年の通常国会である186国会で、「質問回数」「質問時間」「議員立法発議件数」「質問主意書提出件数」など、国会議員の国会活動の「量」について、それぞれのカテゴリーで星を獲得し、最高位の三ツ星として評価された議員たちだ。

「優秀な国会議員とは」と考えた際には、様々な視点があるだろう。とくに政治家からは、「質問など量だけ多ければ良いというものではない」などとの指摘もよく受ける。しかし一方で、国民の政治に対する意識は、決して高いものではなく、むしろ関心すらないという人たちが数多くいるというのが現状ではないかと思う。

評価する以前に、知っている政治家すら少ない国民の視点からすれば、多くの方にとっての一流の政治家と言えば、「テレビによく出ている政治家」という程度の認識である事も多い。

最近の若者たちは、新聞はおろか、テレビすら見なくなってきており、こうした政治家と有権者の溝はさらに深いものになってきていると言える。若者に限らず、政治に関する無関心は広がっており、国政選挙の投票率は低下しており、衆議院総選挙では、1946年以来最低の59.32%まで落ち込んでいる。

こうした問題の背景には、政治現場からの情報の発信や、メディアの取り上げ方にも問題がある様に感じる。選挙おいては、自らの生活や未来のために、政治家や政党を評価し、判断する必要がある訳だが、多くの人たちは、こうした事に対して、そもそも関心がない。さらに輪をかけて悲惨な事に、評価しようにも評価するための基礎情報が、あまりにも共有できないという事がある。

こんな状況下、まず第一に、政治や政治家に関して、客観的な指標で評価できる1つの基準として、国会議員の活動データをまとめて公表しようと考えたわけだ。さらにこうした情報について、これまで関心のなかった層までもが興味を持ちやすい形で提供していく必要がある。

こうした考えから作成を始めたのが、レストランガイドの様に国会議員を客観的なデータを元に三ツ星で評価する『国会議員三ツ星データブック』である。

三ツ星議員の表彰式を行った9月15日のシンポジウムの中でも、一般の国民の視点で、一般国民のバックアップによって、政策監視や政策提言、さらには議員の監視も行っていかなければいけないと話をしたが、まさに、こうした活動につながって行く、1つの基準になって行けばと思っている。

新たに三ツ星議員として表彰されたのは、衆議院9人、参議院1人

NPO法人「万年野党」では、2013年の通常国会以降は、毎議会ごとにこの三ツ星評価を行っており、衆参ともにカテゴリーごとに約1割の人に☆をつけていく事を基本としながら、それぞれのカテゴリーごとに基準を作って評価している。

今回の対象となった2014年通常国会である186国会においては、質問回数は、衆議院が18回以上の42人、参議院は23回以上の27人、議員立法発議回数は衆議院が3本以上14人、参議院は3本以上23人、質問主意書提出回数は衆議院が5本以上10人、参議院は6本以上13人に☆を付けた。

この結果、三ツ星を獲得した議員は、衆議院から井坂信彦議員、大熊利昭議員、小池政就議員、玉木雄一郎議員、中島克仁議員、中根康浩議員、畑浩治議員、柚木道義議員、吉川元議員の9人、参議院からは福島みずほ議員の1人。今回対象となった衆議院議員481人、参議院議員243人の計724人の中から選ばれた10人だ。

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『186国会版 国会議員三ツ星データブック』を発行

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NPO法人「万年野党」では、こうした国会議員の三ツ星評価を含めた、最新の『186国会版 国会議員三ツ星データブック』を発行した。

今回から、NPO法人「万年野党」の会員や三ツ星国会議員たちに配布しているものと、販売用の2種を作成している。興味のある方は、万年野党の会員になっていただければと思うが、Amazonや衆議院議員会館の売店はじめ、書店で購入してもらう事もできる。

今回、三ツ星議員となったこの10人を政党別に見ると、最も多かったのが、民主党で3人、次いで、結いと社民が2名、離党届が提出されている状況ではあるが、186国会中という事であれば、みんなも2名で並び、生活が1名となっている。

まず多くの人が感じるのは、与党である自民と公明の議員がいないという事だろう。こうした事からも、野党議員有利な指標であると感じる方も多いかも知れない。

それには大きくいくつかの理由がある。1つは、とくに質問回数などに影響してくるが、政党ごとに所属議員数によって質問時間を割り振っているのだが、質問ができる時間にも限度があるため、必然的に、圧倒的に人数が多い自民などは、党内で質問の順番がなかなか回ってこないといった事になる。もう1つは、大臣など政府の役職や、議長・委員長などになると、質問機会がほとんどなくなってしまうという実態だ。

この他にも、与党議員からは、「与党になると野党の様に、成立もしない議員立法は発議しにくい」という声が聞こえてくるほか、与党議員はほとんど質問主意書を使っていないなどの実態もあり、野党議員が有利になる実態がある事もあらかじめ触れておきたい。

ただ、こうした事にも考慮し、総理大臣を筆頭に、大臣・副大臣・政務官・補佐官といった政府の役職、議長・委員長といった役職についている議員は、それだけで☆を一つ付ける事にしているなど、三ツ星評価自体には、バランスを取った仕組みも加えている。

また、特に議員立法発議、質問主意書については、出せばいい、数が多ければいいという事だけでもないため、発行している『国会議員三ツ星データブック』の中には、こうして提出された衆参の全発議、全質問主意書の件名についても掲載している。是非こうしたものも見ていただきながら、さらにそれぞれの評価を加えてもらいたいと思う。

二ツ星議員44人についても公開

9月15日で、表彰したのは、三ツ星国会議員だけだったが、ここでは、二ツ星国会議員についても紹介しておこうと思う。

まず、衆議院からだが、青木愛議員(生活)、青柳陽一郎議員(結い)、赤嶺政賢議員(共産)、足立康史議員(維新)、井出庸生議員(結い)、伊東信久議員(維新)、今井雅人議員(維新)、大西健介議員(民主)、小熊慎司議員(維新)、笠井亮議員(共産)、柏倉祐司議員(みんな)、河野正美議員(維新)、穀田恵二議員(共産)、後藤祐一議員(民主)、近藤洋介議員(民主)、佐藤正夫議員(みんな)、椎名毅議員(結い)、塩川鉄也議員(共産)、重徳和彦議員(維新)、階猛議員(民主)、杉本かずみ議員(みんな)、鈴木義弘議員(維新)、高橋千鶴子議員(共産)高橋みほ議員(維新)、玉城デニー議員(生活)、長妻昭議員(民主)、中野洋昌議員(公明)、中丸啓議員(維新)、林宙紀議員(結い)、松田学議員(維新)、三谷英弘議員(みんな)、宮本岳志議員(共産)、村上史好議員(生活)、山井和則議員(民主)、鷲尾英一郎(民主)の35人。

参議院は、又市征治議員(社民)、主濱了議員(生活)、大久保勉議員(民主)、江口克彦議員(みんな)、中西健治議員(みんな)、松沢成文議員(みんな)、山田太郎議員(みんな)、糸数慶子議員(無所属)、浜田和幸議員(無所属)の9人。

二ツ星議員は、衆参合わせてこの44人となった。政党別に見ると、三ツ星に1人もいなかった維新が10人でトップだった。次いで、民主とみんなの8人、共産の6人、結いと生活の4人、参議院だけだが無所属が2人、社民が1人、与党からも公明が1にとなった。自民は二ツ星でも1人もいなかった。

この三ツ星評価は、これまであまり知る機会のなかった国会議員の国会での活動について、国民のみなさんが分かりやすい形、興味を持てる形で提供することで、国会議員も国民の目を意識し、国会での活動が活性化されればという試みである。

是非、お手に取ってもらうことで、そのキッカケにして頂ければと思う。