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数日前にバンクーバーに戻ってきた。海外からカナダに戻ってくると、どういうわけか空港でいつも入国審査の特別室に回される。なぜだろうかと移民官に尋ねると、過去に移民法違反の記録があるというではないか。思い出すのにしばらくかかったが、確か1989年か90年、学生ビザでアメリカのメイン州にいた時のことだ。友人と一緒に車でモントリオールに行こうとして、カナダの国境で追い返されたことがあった。学生ビザと一緒に提出するべき書類を持っていくのを忘れたからだ。本来カナダへはビザは必要ないので入ることはできるのだが、国境の係官が言うには、書類がなくては、アメリカに戻ることができないから入国を認めないという。こんなケースでも、果たして僕はカナダの移民法を「違反」したことになるんだろうか?

この記録は一生残ることになるらしいが、いずれにしても、移民法が緩くて国際テロリストたちの温床になりつつあると言われるカナダで、25年以上前のこんなささいな失敗に、未だに取り憑かれることになるとは皮肉なものだ。