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見えて来たアメリカ中間選挙の構図(3)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

 マイノリティーの女性の政治進出を象徴する人物を、もう一人紹介しよう。11月の中間選挙で、初めての女性イスラム教徒の連邦下院議員の誕生が確実視されている。この8月7日のミシガン州第13区での民主党の予備選挙でイスラム教徒の女性のラシダ・トリ―プが勝利を収めたからだ。この第13区は、自動車の町デトロイトの一部などを含み、人口の7割がアフリカ系つまり黒人である。圧倒的に民主党が強い。それゆえ、この選挙区では共和党が候補を立てないと予想されている。従って、民主党の候補者指名を受けたので、トリ―プの議員への当選が決まったようなものである。これまで2人のイスラム教徒が連邦下院議員に当選している。2人はアフリカ系のイスラム教徒の議員だった。しかし女性のイスラム教徒の議員は初めてである。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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