肥料出品で書類送検も…ついやりがちなメルカリなどフリマアプリの代表的な出品禁止物とその理由

フリマアプリの出品禁止物を知っているだろうか。モノによっては書類送検されることも(写真:アフロ)

余った園芸用肥料をフリマアプリで販売したことが違法な無届け販売にあたるとして、全国の男女7人が書類送検された。これに対して、「知らなかった」と驚きの声があがっている。

フリマアプリでは、意外なものが出品禁止となっていることがあるので、改めてご紹介したい。

出品禁止物はサービスごとに違う

肥料に対しては、「肥料取締法」というものがある。肥料の品質や農作物の安全性を確保するため、肥料の販売には都道府県への届け出が必要とされているのだ。万一有害なものだった場合、畑などがだめになったり、農作物に悪影響が出たりするリスクを考えると当然の措置と言えるだろう。

実は、肥料が出品禁止であることは、サービス内に記載されている。しかし、フリマアプリを利用していても見たことがないという人は多いだろう。

実はサービスごとに出品禁止物は多少異なるので、出品前に問題がないかどうか確認することが大切だ。モノによっては、今回のように書類送検などにつながりかねないので注意が必要だ。

たとえばメルカリやPayPayフリマでは商品券など金券類は全面的に出品禁止だが、ラクマでは禁止されている商品券・ギフトカードが具体的に例示されている。詳細はリンク先で確認できる。

メルカリ

ラクマ

PayPayフリマ

代表的な出品禁止物とは

あまり知られていない代表的な出品禁止物についてご紹介したい。なお、前述のように、禁止事項はサービスによって多少異なるので、詳細はサービスごとに確認してほしい。

小分けした化粧品、手作り化粧品

個人の手作り化粧品や、小分けした化粧品もNG。これは「医薬品医療機器法等(薬機法。旧薬事法)」違反であり、販売には製造販売業許可が必要となる。直接顔や身体につけるものなので、やはり安全性や品質が担保されていなければいけないということだ。

医薬品

医薬品や販売に法律上の許可・届け出が必要な医療機器などは、やはり「薬機法」違反となるためNG。ただし医薬部外品などは問題ない。

ゲームアカウントなどの電子データ

ゲームアカウントやゲーム内通貨、アイテムなどの電子データはすべてNG。日本では販売自体は違法ではないが、このようないわゆるリアルマネートレードはゲーム会社が規約で禁止している。

転売目的とみなされるチケット類など

転売目的とみなされるチケット類や、記名式チケット、使用が本人に限られているチケットなどはすべてNG。「チケット不正転売禁止法」もあり、定価でゆずるなど以外は問題視される可能性が高い。

サービス、権利など商品が手元にないもの

情報商材や宿題代行、自宅の貸出、SNSアカウントなどは出品できない。商品の受け渡しでトラブルとなったり、不法行為をして代金をフリマアプリで支払うなど不法行為の幇助となる可能性があるためNGとなる。

消費期限・食品表示がないなどの安全性に問題がある食品

手作りのものや、生鮮食品や魚肉類など腐敗・変質する恐れがある食品はNG。食中毒や健康への悪影響などが考えられるためだ。

領収書や公的証明書類

一時問題となった領収書や公的証明書類もNGだ。脱税目的での不正利用や他人へのなりすましを防止するために禁止されている。

マスクや消毒用アルコール類

最近禁止となったのが、マスクや消毒薬系だ。新型コロナウイルス絡みでの高額転売が問題視され、相次いで出品禁止とされた。

衛生マスクに関しては「国民生活安定緊急措置法」に基づいて転売規制されており、5月にはマスクを高額で転売したとして三重県の男性などが書類送検されている。

その他、盗品や違法薬物、危険物、たばこ、偽ブランド品、アダルト商品、知的財産を侵害するモノ、使用済み下着なども禁止となっている。

既に述べてきた通り、出品禁止物は肥料と同様、何らかの法律上で禁止されているものや、犯罪行為などを防ぐためのものがほとんどだ。

不用品を売ってほしい人にあげられるフリマアプリはとても便利だが、今回のように書類送検されるリスクもあるので、必ず禁止されているものでないかどうか確認してから出品してほしい。

肥料の例では、おそらく知識がなかっただけで故意にやった人はほとんどいなかったのではないか。フリマアプリ側にも、出品禁止物は出品する前にキーワードでアラートを出すなど、システム側での対応を期待したい。