「Zoom疲れ」はなぜ起きるのか―増えるオンライン会議との付き合い方と疲れを解消する3つの対処法

オンライン会議・飲み会が増えているが、同時に「Zoom疲れ」が課題となっている(写真:アフロ)

緊急事態宣言が全国で解除され、徐々に学校や様々な施設が再開しつつある。しかし、まだまだテレワークが続くという会社は多い。テレワークになって増えたのが、ZoomやTeamsなどによるオンラインミーティングやオンライン会議、オンラインレッスンなどだ。

これに伴って、「Zoom疲れ」の人が増加しているようだ。海外でも「Zoom疲れ(Zoom fatigue)」という言葉が生まれている状態だ。Zoom疲れの原因と3つの対処方法を見ていきたい。

Zoom疲れが起きる一因は脳

Zoomを使ってオンライン飲み会をした際に、「ただの飲み会よりずっと疲れた」という感想を持つ人は多い。対面の場合と違って話題は一つに絞られ、話者も一人に絞られる。画面と相手の言葉に注意し続けなければないとか、全員に対して話すために普段より言葉に注意を払う必要があることが影響しているだろう。

同時に、ビデオ会議の場合、通常のように相手の表情や細かな動きなどから本心を読み取ることができず、コミュニケーションがしづらくなる面がある。これが脳の負担となっているというのだ。相手の顔と自分の顔を同時に見ることが認識能力の負担になり、やはり疲れの原因になるという。

数秒の遅延や画面のフリーズなどが、ストレスを与えることもある。リアルよりもバーチャルの方が、コミュニケーションに集中力が必要であり、その分脳にストレスを多く与えることがわかるだろう。これが疲れにつながっていると考えられるのだ。

回数が多くなりがちな上、断れず心が疲弊

Zoom疲れにつながるもう一つの側面は、心にあるのではないか。「一日8回連続Zoom会議をした」と言っていた人がいる。移動しなくても済むが、その分、このように回数が多くなりがちだ。

通勤時間がないにもかかわらず、普段よりずっと長く仕事をしているという人もいた。「夜10時ですが、これからオンライン会議です」という投稿を見かけたこともある。

「オンライン飲み会は断れない。自宅にいることがわかっているから、電車がとか子どもがとかの言い訳ができない」とため息をついていた人もいる。「気乗りがしなくても長時間縛られるし、好きではない上司の顔を家でまで見なくてはいけなくて疲れてしまった」。

また、すべてが同じ場で気分転換ができない状態なのもストレスのようだ。

Zoom疲れへの3つの対処法は

リアルに会えればオンライン飲み会は減るだろうが、オンライン会議はまだまだ使われそうだ。では、どうすれば疲れずに利用できるのだろうか。

対処法の1つ目は、たまにはカメラをオフにして音声のみでのコミュニケーションを取るという方法だ。これなら電話と変わらず、余計な情報は気にせずにやり取りできるだろう。

2つ目は、画面を切り替えることだ。画面表示には話者が大きく表示される「スピーカービュー」と全員の画面が均等に表示される「ギャラリービュー」がある。「スピーカービュー」を使うと、話している人にのみ集中しやすくなるはずだ。

3つ目の対処法としては、キャパを超える前にきちんと断ることだ。

「(肩こり・頭痛・良い睡眠のために)オンラインの時間を減らしている」

「子ども・夫・妻など家族との約束があるので」

「書類をまとめないといけないので、たまった家事をこなさなければいけないので」

「最近疲れているので」

など、正直に伝えてもいいのではないか。

回数を絞って利用すれば、効率的で円滑なコミュニケーションが可能となるだろう。無理しすぎず、適切な距離感でオンライン会議と付き合っていってほしい。