インスタに「#打ち上げ」写真投稿で停学も…リスキーな学園祭での未成年飲酒

学園祭は未成年飲酒につながりやすい時期。安易なSNS投稿にも要注意だ(写真:アフロ)

11月は学園祭シーズンとなる。そろそろ準備が佳境という大学や高校も多いだろう。実は学園祭は、あるリスクが高まると言われている。学園祭に高まるリスクについて解説したい。

大学学祭では飲酒が禁止される傾向

ここ数年間で学園祭に行った人はご存知かもしれないが、学祭などでの飲酒を禁止する大学は増えている。たとえば慶応大学の「三田祭」では、酒類販売、及び、キャンパスへの酒類の持込を全面禁止している。東京大学「駒場祭」でも、「キャンパス内は全面禁酒・禁煙」一橋大学「一橋祭」でも「模擬店などで酒類の販売は行わずキャンパスへの持ち込みも禁止」としている。

それ以外にも、販売する酒類の量を制限するアルコールパスポートを採用する東京外語大の「外語祭」飲酒するエリアと時間を制限した上、アルコールパスポートを発行、年齢確認を行う学習院大学「桜凛祭」など、年齢確認をした上で、エリアや時間を制限する学祭も少なくない状態だ。

大学学祭での酒類販売・飲酒・酒類の持ち込み規制が厳しくなってきたのは、2012年頃からだ。泥酔者が大騒ぎをするなどの迷惑行為を働いたり、一気飲みなどで学生が死亡する事故などが続いたことを大学側が重く見たためだ。

「学園祭&酒類」が要注意な理由

高校、大学の学祭での飲酒の問題はとても大きい。ビール酒造組合の「20歳未満飲酒 だからだめなんだ!講座」を見ると、未成年飲酒の問題が詳しく理解できる。

20歳未満の飲酒の機会は大きく分けて2つに分かれる。それによると、「家庭・自宅での飲酒」が最多だが、もう一つ「行事・祭事での飲酒」も多くなっているのだ。長期休暇、学園祭後、体育祭後、各種テスト後に「打ち上げ」として飲みがちというわけだ。

未成年の飲酒する機会につながるだけではない。学祭での慣れない飲酒で未成年が泥酔し、急性アルコール中毒で搬送されたり死亡する例もある。さらに、飲酒を強要し急性アルコール中毒で死亡させた場合は「傷害・傷害致死罪」として最低2年の懲役となり、たとえ死亡させなくとも「傷害罪」として重い処罰が科せられることになる。

SNS投稿で停学も…「#打ち上げ」に注意

学生たちのSNS投稿という意味でも、学園祭は要注意となる。

2013年には、大阪府の高校生等18人が学園祭の打ち上げで居酒屋やカラオケに行き、飲酒・喫煙をした。彼らがLINEに投稿した飲酒写真がインターネット上に流出したため、18人全員が停学処分となっている。

2017年には、千葉県の高校生等が文化祭後、飲食店に集まり、打ち上げと称して飲酒した。これが、Instagramに動画で投稿していたことで発覚。私服姿だったが、参加していた全員が飲酒していたという。どちらの場合も、外部から学校や教育委員会などへメールなどで通報があり、発覚している。

未成年の飲酒は、「未成年飲酒禁止法」によって禁じられている。違反しても未成年は処罰されるわけではないが、高校や大学などに通報されると停学処分などにつながることがある。もちろん、急性アルコール中毒などで最悪死にいたるリスクも見逃すことはできない。

新歓コンパ時に「#新歓」、学祭の打ち上げ時に「#打ち上げ」などのハッシュタグをつけてInstagramなどに飲酒写真を投稿しているユーザーを見かけることがある。しかし、ここに未成年が混じっておりアルコールを手にしていた場合、学校などに通報されて停学などにつながるリスクが高くなる。

既に述べた通り、学園祭は気が緩み、未成年飲酒につながりやすい時期だ。しかし、そもそも未成年飲酒は禁じられている上、急性アルコール中毒などにもつながりやすくなる。学園祭などで気持ちが盛り上がっていると、油断して飲酒写真などをSNSに投稿してしまいがちだが、未成年ということはSNSのプロフィールなどからわかってしまう。未成年はそもそも飲酒しないこと、疑われるような写真をSNSに投稿しないことが大切だ。