プロ野球独立リーグ「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の火の国サラマンダーズは8日、来季の新監督に今季はピッチングGMを務めた馬原孝浩氏が就任することを発表した。

 また、GM補佐も兼任することも明らかにした。同日、熊本市内で就任会見を行う予定になっている。

8日に熊本市内で会見

 馬原氏は熊本市出身で、今年12月に40歳となる。

 熊本市立高校(現必由館高校)から九州共立大学を経て、2003年ドラフト自由枠で福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)に入団。150キロ超の直球とフォークを武器にホークスで9年間とオリックスバファローズでも3年間プレーし、計12年間の現役生活のほとんどを守護神として活躍した。4年目だった2007年には38セーブでタイトルも獲得。NPB通算182セーブをマークした。

 ただ、現役晩年は右肩痛など故障に苦しんだ。その経験から体のケアにはどの選手より気持ちも時間も費やした。特にストレッチは中学時代から毎夜の日課だったが、故障してからはさらに入念になった。

 「ストレッチやマッサージで毎晩5時間ほど。もともと独学でマスターしたやり方もあったので、僕が(専属で雇った)トレーナーに教えながら行うことも珍しくなく、余計に時間がかかってしまった面もありました」と当時、語っていた。

 「それをやめてしまうのは勿体ない」との思いから現役引退後には専門学校に通い、柔道整復師と鍼灸師の国家資格を一気に取得した。

「馬原メソッド」で選手育成に注力

ドラフト候補、石森投手の投球練習を見つめる馬原氏(筆者撮影)
ドラフト候補、石森投手の投球練習を見つめる馬原氏(筆者撮影)

 そして、今季発足した火の国サラマンダーズに投手コーチならぬ「ピッチングGM」の肩書きで入団。投手コーチのほか、コンディショニングコーチ、トレーナーも兼ね、自身の「馬原メソッド」を惜しみなく選手たちに注ぎ込んだ。

 火の国サラマンダーズはリーグ公式戦を23勝9敗と圧倒的な強さで初代王者となった。

 また、福岡ソフトバンクホークス三軍や独立リーグでは“先輩格”となる四国アイランドリーグplusとの交流試合でも互角以上に渡りあった。

注目のドラフトは11日に開催

 特にチーム投手力は独立リーグ史上最高レベルにまで成長。今年守護神を務めた155キロ左腕の石森大誠投手は今月11日に行われるNPBドラフト会議でも注目の指名候補となっている。

 さらに石森のほかにも複数選手にNPB球団から調査書が届いていることが明らかになった。当日の指名が注目される。

 今シーズンも馬原氏は「九州アジアリーグはアマチュアではなくプロ」と強くこだわって選手と向き合ってきた。監督兼GM補佐に就任することで、馬原イズムが火の国サラマンダーズにさらに注がれていくことになる。