9月26日、今年始動したプロ野球独立リーグ「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の今季全日程が終了した。この日は同リーグ公式戦の大分B-リングス対火の国サラマンダーズが、大分県佐伯市の佐伯中央病院スタジアムで行われ、火の国が2対1で勝利した。

 来季2年目を迎える同リーグには実業家の堀江貴文氏が創立した福岡北九州フェニックスが加盟することが決まっている。

【9月26日 ヤマエ久野 九州アジアリーグ公式戦・32回戦 佐伯中央病院スタジアム 415人】

火の国 ‘100000001 2

大分  ‘000000100 1

<バッテリー>

【火】源、徳橋、石本、◯水野、S石森――深草

【大】片山、新井宏、江藤、●金城――後藤

<本塁打>

なし

<スタメン>

【火】4高山 8瀬戸口 5河添 7水本 3高橋 9浦木 D植月 2深草 6橋中

【大】8廣沢 9花岡 4新井勝 7山下 5奥野 3原野 6川上 D西久保 2後藤

<戦評>

 1点を争う好ゲームだった。初回、火の国が水本の右適時二塁打で先制。その後試合がこう着する中、七回裏に大分が西久保の右前適時打で追いついた。西久保はこの日3打数3安打と気を吐いた。

 1-1で迎えた九回表、火の国が勝ち越した。2アウト走者なしから水本が四球を選び出塁。その水本が二盗を決めてチャンスを広げ、高橋が左適時二塁打で放って2-1とした。九回裏は守護神の石森が登板して、1回3者三振の快投で締めくくった。(了)

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九州アジアリーグの初代タイトルホルダーはこの選手たちだ

 今季全日程が終了したことで「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」の初代タイトル獲得者が決まった。

 投手部門では火の国サラマンダーズの宮澤怜士投手が防御率、勝利、奪三振で1位となり投手三冠に輝いた。

投手三冠の宮澤怜士投手(筆者撮影)
投手三冠の宮澤怜士投手(筆者撮影)

 吉村裕基選手兼任コーチが「打席で見ると、3段階くらいでグッ、グッ、グッと伸びてくる感じ」と評する直球は150キロ超をマーク。身長166cmと小柄だが、力のある球を投げるタイプで、来月のドラフトで指名があるか注目される。

 打者では同じく火の国サラマンダーズの水本大志外野手が本塁打、打点の二冠王に輝いた。

二冠王の水本大志選手(筆者撮影)
二冠王の水本大志選手(筆者撮影)

 水本は福岡出身。西南学院大学時代にも4年秋の九州六大学野球リーグ戦で本塁打と打点の二冠王に輝いている左打ちのスラッガーだ。

「これまでの野球人生は『勝ちたい』しか考えてこなかったが、今年一年は野球を楽しめた。新しい気持ちで戦えました」と振り返り、「吉村(裕基)さんにかなり指導してもらい、それまでは引っ張りだけだった打球が広角に打てるようになった。点でとらえていたのを線でとらえられるようになった」と自身の成長にも手応えを感じていた。

 「でも、遠くに飛ばすのがセールスポイントだと思っているし、6発じゃ少ない。数字もそれ以外でも、もっとやれたという悔しさはあります」とも話した。目標はNPB入り。こちらも10月11日のドラフト会議で名前を呼ばれるのを待つ。

最多安打の大分B-リングス廣沢新太郎外野手(筆者撮影)
最多安打の大分B-リングス廣沢新太郎外野手(筆者撮影)

 リーグ戦で圧倒的Vを果たした火の国勢が主要個人タイトルも独占したが、最多安打部門では大分B-リングスの廣沢新太郎外野手が53本で水本と並び1位となり意地を見せた。廣沢は6月に行われた福岡ソフトバンクホークス三軍との練習試合で、調整登板した千賀滉大から3打数3安打をマークした。それを機に成績が急上昇。NPBの舞台でも見てみたい選手の一人だ。

【順位表】

1位 火の国サラマンダーズ 32試合 23勝9敗 勝率.719

2位 大分B-リングス    32試合 9勝23敗 勝率.281

【個人成績上位3傑】

防御率

1位 宮澤(火)2.27

2位 松江(火)2.29

3位 源(火) 2.64

勝利

1位 宮澤(火)     8

2位 源(火)、松江(火)5

奪三振

1位 宮澤(火)92

2位 岡部(大)84

3位 石森(火)63

セーブ

1位 石森(火)19

2位 新井宏(大)6

3位 海斗(大) 1

打率

1位 高山(火).322

2位 水本(火).303

3位 廣沢(大).290

本塁打

1位 水本(火)6

2位 吉村(火)3

3位 山下(大)、高橋(火)、河添(火)2

打点

1位 水本(火)42

2位 高橋(火)31

3位 山下(大)24

盗塁

1位 高山(火)29

2位 廣沢(大)15

3位 松本(火)14