ホークス杉山157キロ!「目指すのはドジャースのビューラー」は投げるたびに自己新

6月にタマスタ筑後で登板したときの杉山投手(筆者撮影)

ルーキー海野が逆転打

 7月3日、福岡ソフトバンクホークス二軍は、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ公式戦で広島東洋カープ二軍と対戦した。

【7月3日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 無観客】

広島     010200100 4

ソフトバンク 00300030× 6

<バッテリー>

【C】●野村(1勝1敗)、中田、一岡――中村奨

【H】スチュワートJr.、野澤、杉山、◯松田遼(2勝1セーブ)、S奥村(1セーブ)――海野

<本塁打>

なし

<スタメン>

【C】8大盛 6小園 7宇草 3林 D小窪 2中村奨 9木下 4韮澤 5羽月

【H】9佐藤 6川瀬 7中村晃 3内川 8釜元 D野村 4谷川原 5リチャード 2海野

<戦評>

 雨で試合開始が10分遅れ、その後も降り止まない中で何とか9イニング行われた。

 ソフトバンクは1点を追う七回、野村のヒットやリチャードの犠打野選などで無死満塁。ここで海野がセンターへ2点適時打を放ち逆転した。さらに1死一、三塁から川瀬もライトへしぶとく運び追加点を挙げ、広島先発の野村をこの回途中でマウンドから引きずり下ろした。

 先発したスチュワートJr.は断続的な雨に苦労し、二回に31分の中断が入ったことでこの回途中での交代となった(1.2回1失点)。また、4番手の松田遼が2回1失点で勝利投手になった。(了)

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相手は完全に振り遅れ

 雨でぬかるむマウンドで、杉山一樹投手がまたしても自己最速を更新した。

 五回から3番手で登板し、最初の打者の宇草への勝負球だ。捕手のサインに首を振って投げた外角低めの直球は157キロを計測。完全な振り遅れでの空振り三振を奪った。

 前回登板だった6月28日の阪神戦で156キロをマークし、「最速を1キロ上回りました」と笑顔を浮かべたばかりだった。

 今季は先発での調整が続いていたが、阪神戦からリリーフに回ったことも無関係ではないだろうが、この2試合はワインドアップ投法で投げている。それまでは無走者でもセットポジション投球だった。

 今季2年目の右腕は入団当初からエースの千賀滉大を師事し、オフの自主トレにも帯同させてもらい、アスリートコンサルタントの鴻江寿治氏が主宰する合宿にも参加した。また、開幕延期の自主練習期間には千賀らが参加したオンラインサロンで投球フォームを勉強し、体の使い方に工夫を加えた。

振り被ってバランス◎

 この期間にワインドアップ投法にも挑戦していた。しかし、対外試合解禁となった当初はそれを封印して投げていた。

「練習でも感じは良かったんです。だけど、先発でマウンドに上がって、いきなり試してみるのは・・・ってチキってました。リリーフの1イニングならば思いっきり投げられるし試してみようと思ったら、ものすごくハマったんです」

 セットポジションだけで投げていた時よりも、全体のバランスが良くなった。ボールの指へのかかりも良く、悪癖の抜け球がほとんど見られなくなった。

「ドジャースのウォーカー・ビューラーの投げ方を参考にしているんです」

 昨季メジャーで14勝4敗を残し、細身ながら100マイル(約161キロ)のストレートを投げ込む右腕だ。そのためか、杉山の投げ方も一見すればメジャーリーガーのスタイルによく似ている。

 リリーフ登板はチーム首脳陣の意向。一軍ブルペン陣の救世主となるべく、杉山はファームで着実な準備を進めている。