ホークス和田毅、2020年新登場曲『21』でマウンドへ!「背景が思い浮かぶ曲」
前回同様、早大後輩の冨永裕輔が制作
福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手が今季からマウンド登場曲を一新する。和田の39歳誕生日の2月21日にあわせて発表された。
新登場曲のタイトルは『21』(トゥエンティワン)。昨季までの登場曲『War』を手掛けた、早大の後輩でシンガー・ソングライターの冨永裕輔が、今回も作詞作曲から思いを込めて制作した。
和田は2017年シーズンから3年間『War』を使用してきたが、昨季途中に二人で会食をした際に「自然な流れで」(冨永)新登場曲の話題になったという。
「2020年は和田さんにとって、プロ入り時から目標の一つだった40歳現役シーズン(早生まれのため実際は39歳)になるとのことで、今まで出会ったすべての人への感謝を感慨深げにお話しされていました」
その感謝を新登場曲で伝えられないか――二人の思いが一致した。
「昨年の秋、新登場曲のイメージを膨らませていた頃ですが、楽曲の制作のためにも生で日本シリーズを見届けようとスケジュールを確認したところ、東京ドームの第4戦だけ行けることになりました。結果は皆さんご存じの通りホークスが日本一。そしてその試合に和田さんが先発して見事勝利投手に。その空間を体感させていただき、新登場曲『21』の手がかりをたくさん得ることができました」
和田とファンをつなぐ、「感謝」と「ありがとう」
昨年末、完成した楽曲を和田が初めて聴いたとき、曲が始まったところから「すごい」と思わず声が漏れた。
和田が言う。
「曲調が『War』とは全然違う。曲に流れがあるというか、フラッシュバックする。背景が思い浮かぶんです。自分のイメージを曲にしてもらった。前回も感動したけど、今回の曲はまた違った感動がありました」
冨永は「ファンと和田さんをつなぐ歌」と説明する。
和田もそれに同調する。
「『War』の時は俺についてこい、力を貸してくれみたいなイメージでした。この『21』は僕を支えてくれたり、応援してくれたすべての人たちへの『感謝』『ありがとう』がテーマですね。マウンドに上がったときは一部しか流れないけど、出来ればフルで聴いていただきたいですね」
この『21』は、ペナントレース開幕の3月20日前後の配信リリースに向けて、準備が進められている。また、冨永いわく「和田さんの名前を呼べる箇所があるので、ファンの皆さんも和田さんへの想いを一つにして、ぜひドームで大きな声でコールをして、和田さんの名前を歌ってください」と期待に胸膨らませる。
春季キャンプはもう終盤。和田は17日の紅白戦に一度登板し、次回は対外試合で投げる予定だ。「順調ですよ」。2020年シーズンに向けて、昨年オフから走り込む量を増やすなどして、もう一度先発投手として長いイニングを投げられる体づくりにも専念してきた。
心も体もまだまだ若い。39歳を迎えてなお、高みを目指すサウスポーは強力な『援軍』を得て、プロ18年目のシーズンを迎えていく。