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捕手難続きのソフトバンクに朗報。ベテラン高谷が来週2軍遠征に帯同へ

田尻耕太郎スポーツライター
スローイング練習でも鋭いボールを投げていた(筆者撮影)

若手一緒にほぼ通常メニュー

 捕手に故障者が続出しキャッチャー不足に陥っているソフトバンクにやっと朗報だ。

 ベテランの高谷裕亮捕手が10日からの関西遠征に帯同する。小川一夫2軍監督が明らかにした。

 高谷は春季キャンプ中に右肘痛を訴え、2月27日に手術を受けた。当初は復帰まで3か月と見込まれていたが、約1か月半でのスピード復帰を視界にとらえている。

 現在もリハビリ組だが、6日に2軍の試合前練習へ限定的に合流。8日も2軍の選手と共に屋内ではなくタマスタ筑後で汗を流した。フリー打撃やスローイングなどほぼフルメニューを若手捕手と一緒に行い、「問題ないです。出来るからここに参加しているわけですから」と明るい表情を浮かべた。手術前は投げても打っても痛みや違和感があり可動域も狭かったが、今では右手の指先が右肩につくようになった。

「要するに出来るか、出来ないか」

練習中の姿もいつもどおり。違和感はあまりなさそうだ(筆者撮影)
練習中の姿もいつもどおり。違和感はあまりなさそうだ(筆者撮影)

「(復帰までにかかる)期間は言われたけど、それは決まりではない。要するに出来るか出来ないか。炎症が見られるなら別だけど、それはないので」

 小川2軍監督は「上(1軍)とも確認をしているし、あとは高谷本人と話しをしながら実戦時期を確かめていく」と今後について話した。

 具体的な試合日や起用法については明言しなかったが、遠征に帯同するとなれば、その期間中に実戦出場することはかなり有力である。ソフトバンク2軍は10日から阪神と鳴尾浜球場で3連戦。13日からはオリックスと3連戦(初戦、3戦目が舞洲。2戦目は佐藤スタ)に臨む。2軍戦に復帰すれば、かなり早い段階での1軍昇格は十分に考えられる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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