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「川崎宗則引退へ」報道は本当なのか? 一方で真逆の情報も

田尻耕太郎スポーツライター
昨年4月にファームで調整中だった時の川崎。元気な姿をまた見せてほしい(筆者撮影)

練習再開の情報もある

 3月26日付の「西日本スポーツ新聞」の一面記事で「ホークス川崎宗則、引退へ」と大々的に報じられ、朝からヤフートピックスにも掲載されるなど大きな話題となっている。

 同日午前、ヤフオクドームに出向き球団発表を待った。だが、球団広報担当者から「球団休業日の為に編成担当の責任者が不在です。本日中に球団から何かアクションを起こすことはありません。明日以降についても現段階では未定です」と告げられた。ただ、一部報道機関による「引退か」の後追い記事も見受けられるようになった。

 しかし、果たして、事実なのか?

 川崎と近い関係者からは全く別の情報が届いている。

「彼は復帰を目指し、ランニングなどのトレーニングをすでに再開している。今回の報道によって周囲や世間から『引退』ムードが作り出されることが心配です。それは本人にとっても本意ではないのではないでしょうか」

 まだ真実は、球団からも本人からも語られていない段階だ。ひとまず報道通りに24日に球団と川崎本人が直接会談を行ったのであれば、球団がいち早く方向性を明らかにしてファンを安心させてほしいと思うのだが。

 SNSにはすでに、川崎への惜別の言葉が溢れ返っている。スポーツ紙の報道を否定するつもりはないが、まだ決定事項が伝えられたわけではない。一方的な情報だけが駆け巡っているために、敢えて出稿させてもらった。もう少し冷静になって、正式な発表が行われるタイミングまで待ってほしい。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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