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【ホークス紅白戦】これで3番手!?バンデンハークに隙なし。白組がノーヒット継投で3連勝

田尻耕太郎スポーツライター
6回途中パーフェクトの快投を見せたバンデンハーク

松田が2試合連続アーチ

13日、ホークスのCSに向けたヤフオクドームでの全体練習では、3度目となる紅白戦が実施された。

【10月13日 紅白戦 ヤフオクドーム 無観客】

紅 00000000 0

白 03000000 3

※特別ルールのため8回で終了

<バッテリー>

【紅】和田、千賀――甲斐、鶴岡

【白】バンデンハーク、嘉弥真、モイネロ、岡本――高谷、栗原

<本塁打>

【白】松田

バンディ、6回途中パーフェクトの快投

紅組にはゼロが並んだ
紅組にはゼロが並んだ

CSファイナルの先発候補3人が登板した。なかでも最高のピッチングを披露したのがバンデンハークだ。白組で先発し、序盤から150キロ級の剛速球とキレのあるカーブなどの変化球をコーナーに制球した。

当初は80球前後を投げる予定だったが、サクサクと少ない球数でアウトを重ねていき、5回まで1人の走者も許さずに57球で投げきった。6回、最初の打者を3球で打ち取って、計60球を投げたところでお役御免。5回3分の1、打者16人をパーフェクトに抑えた。三振は5つ奪った。

工藤監督「2戦目は千賀」助っ人右腕は3戦目以降に

工藤公康監督も「ストライク先行の投球だった。バランスよく投げていたね」と納得の笑顔だ。

ところで、18日から始まるCSファイナルの“開幕投手”は東浜巨に任せることがすでに報じられているが、この日、2戦目を千賀滉大に任せることも明言した。

「球も速いし、縦に落ちるフォークという球がある。彼の力を出せばそんなに打たれる投手ではない。そして、負け数が少ない。それは大事なことだと思う」

バンデンハークは3戦目以降に回ることになる。今季は来日3年目で初2桁となる13勝をマーク。来日デビューから14連勝という記録も飾った実績のある右腕が3番手以降に控えているのは、まさにソフトバンクのぶ厚い選手層の象徴だ。

この日は千賀が4回無失点。和田毅は松田宣浩に一発を浴びるなどして3失点したが、工藤監督は「彼の場合は確認をしながら投げている。変化球の曲りとかね。直球は球のキレがあったし、速さを感じた。いい形で来ていると思う」と心配なしを強調した。

星マーク、今日も白組に

ゲームセット直後には3つ目の星が
ゲームセット直後には3つ目の星が

試合は白組が3連勝。野手陣はほぼ固定メンバーで連日戦っており、ホークスビジョンには勝利を意味する星マークが。白組の松田のリクエストで、2戦連続アーチを放った元気印はこの日も無人のライトスタンドに向かって『熱男ー!』を披露していた。白組はリリーフ陣も好投し、モイネロが1四球を与えただけでノーヒットノーラン継投を完成させた。

紅白戦は15日にも予定されており、これがCS前ラストの実戦調整となる。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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