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今季60試合を戦ったホークス3軍。佐々木3軍監督「70点だけど成長している」

田尻耕太郎スポーツライター
試合後、ベンチに引き揚げるナイン。左から3番目が佐々木3軍監督(撮影:筆者)

9月20日、福岡ソフトバンクホークスの3軍は、タマスタ筑後で社会人の鮮ど市場ゴールデンラークスと練習試合を行った。

【9月20日 練習試合 タマスタ筑後】

鮮ど市場   000000032 5

ソフトバンク 101001100 4

<バッテリー>

【GL】龍谷、川崎、矢野、辻、中野、田中眞、○松尾――嵩、菊地

【H】中村晨、山下、吉本、齋藤、柿木、渡辺、●伊藤祐――谷川原、堀内

<本塁打>

なし

<戦評>

3軍としては今季最終戦。社会人相手に逆転負けした。ソフトバンクは初回に5番・黒瀬のタイムリーで先制。3回は3番・谷川原の二塁打から拡がったチャンスから4番・コラスの内野ゴロの間に追加点を挙げた。6回は7番・張本の犠飛、7回は谷川原の内野ゴロの間に得点を奪った。7回まで細かな継投でゼロを並べたが、渡辺、伊藤祐の左腕2人が打ちこまれて逆転を許してしまった。(了)

佐々木3軍監督「3軍は結果云々だけではない」

ホークスの3軍としてはこれが今季最終戦。球団公式サイト調べで、3軍は今季60試合(中止7試合)を戦って26勝28敗6分だった。

夏の釧路遠征では亜細亜大学に大敗したり、JR東日本戦でノーヒットノーラン負けを食らったりしたこともあったが、7月の読売ジャイアンツ3軍との連戦では4勝0敗と健闘もした。

就任1年目の佐々木誠3軍監督に最終戦後に話を聞いた。

――試合としては、これが最後でした。

「今日は独立リーグとの定期交流戦などではなくて社会人との練習試合だったので、あまり最後という感じはしませんでした」

――3軍では結果よりも個々の人間力を育てることを重視していた。

「そうです。結果云々だけではない。結果が出ても出なくても、それをどのように糧にして練習の仕方とか、意識とかを変えて臨んだのか。起きた出来事に対して問題点を持てたか。その意味では同じ失敗を繰り返す場面も多く見られました。それは考え方の甘さだと思います。ただ、各選手、成長した一年ではありました。その成長には差がありましたが」

――3軍監督として1年目。いかがでした?

「まだ野球を知らない選手も多い。だけど、面白い素材が多いなと思いました。成長はしています。総括すると70点。先ほども言ったように同じ失敗を繰り返してしまうところが見られたのがマイナスの部分」

――今後は?

「10月に宮崎で行われるフェニックスリーグには2軍の首脳陣が行きます。3軍は筑後の残留組と練習です。ほとんどの選手はリーグに参加します。残留選手はかなり少なくなる。その分、ほぼマンツーマンで練習が出来ます。秋は個人練習の時間。個々のレベルアップがテーマになると思います」

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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