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昨季沢村賞の広島ジョンソンが実戦復帰も・・・ソフトバンク2軍戦で5失点

田尻耕太郎スポーツライター
ソフトバンク2軍戦で実戦復帰した広島ジョンソン

【8月11日 ウエスタン公式戦 ソフトバンク×広島 タマスタ筑後】

左脚の故障で2軍調整中の広島カープのクリス・ジョンソン投手が、11日のソフトバンク2軍戦(タマホームスタジアム筑後)で実戦復帰し、先発でマウンドに上がった。

立ち上がりは完璧な投球を見せた。3者連続空振り三振。最速147キロ。変化球もコーナーぎりぎりに決めて、打者を全く寄せ付けなかった。

しかし、2回以降はまるで別人の内容だった。特に走者を出してからは安定感を欠き、コントロールが甘くなった。若手の栗原や茶谷に痛打され、2回に1点、3回には4点を失った。特に3回は50球以上を費やし、ベースカバーの動きを怠るなど試合勘の鈍さも露呈した。

最速147キロも2回以降はまるで別人

ジョンソンは7月21日の中日戦(マツダスタジアム)に先発して3回途中6失点で敗戦投手となり、翌日の練習中に左足の異常を訴えて「左ハムストリングス筋損傷、加療3週間」と診断されていた。

昨季は15勝を挙げて沢村賞に輝きチームの優勝の原動力となったが、今季は8試合4勝3敗、防御率4.73と振るわない。

広島の1軍はセ・リーグ2連覇に向けて首位独走中だが、悲願の日本一へ10月以降のポストシーズンをにらめばジョンソンは欠かせない戦力。一軍復帰へ、次回の登板内容が気にかかるところだ。

ジョンソン投球内容

<1回表>

本多 空振り三振

曽根 空振り三振

江川 空振り三振

<2回表>

吉村 三ゴロ

栗原 中前安打

茶谷 右線二塁打(打点1)

釜元 二ゴロ

幸山 空振り三振

<3回表>

黒瀬 二フライ

本多 一エラー

曽根 一ゴロ

江川 左越三塁打(打点1)

吉村 四球

栗原 中前安打(打点1)

茶谷 四球

釜元 左前ヒット(打点2)

幸山 四球

黒瀬 右フライ

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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