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寺原隼人が20日ぶり先発で2軍戦白星。「リフレッシュ」の効果は!?

田尻耕太郎スポーツライター
なかなかの盛況だった2軍戦。コカ・コーラシートと外野テラス席は完売だった
なかなかの盛況だった2軍戦。コカ・コーラシートと外野テラス席は完売だった

寺原3勝目

9月21日(月・祝)、ホークス2軍は中日ドラゴンズと対戦。ヤフオクドームでのファーム単独開催。V4を決めた若鷹の応援にいつもより多い3,868人が来場した。

中日     001000000 1

ソフトバンク 00030000× 3

【D】●浜田(3勝2敗)、野村、金子、濱田――赤田

【H】◯寺原(3勝0敗)、日高、島袋、Sバリオス(2セーブ)――鶴岡、細山田

<本塁打>【H】カニザレス17号

【戦評】

20日に滋賀・守山で優勝を決めた翌日、ヤフオクドームでのデーゲームだったが、若鷹は元気に躍動した。

主砲が一発で試合をひっくり返した。1点ビハインドの4回、2番・曽根のヒットから1死一、二塁とすると4番・カニザレスが左中間スタンドに届く17号3ランを放った。先発の寺原は3回に押し出し四球を与えて失点したが、それ以外は大きなピンチを背負うことなく6回1失点で勝利投手に。最後は連投のバリオスが締めてセーブをマークした。

「久しぶりで疲れました(笑)」

先発は寺原隼人。1、2軍を通じても20日ぶりとなるマウンドだった。「久しぶりだったので疲れました(笑)」。

9月1日、1軍の西武戦(西武プリンス)で先発も3回5失点で降板。工藤公康監督は「リフレッシュした方が良くなる」と出場選手登録を抹消していた。本来ならば先週の神戸遠征で2軍戦登板する予定だったが、スライド登板する試合までもが中止となりずれ込んでいた。

この日は6回を投げて1失点。内容は球数93球、被安打6、奪三振5、与四球2だった。2回には3者連続で三振を奪う好投もあったが、続く3回は制球を乱して押し出し四球を与えるシーンも。ただ、寺原は「今日は久しぶりに投げたということ。投球内容の感想は特にないですね」と振り返るにとどまった。1軍復帰へ向けて「しっかりとブルペンや練習の中で、今よりももっと良くなるような取り組みをしていきたい」と意欲を見せた。

カニ砲「このままの位置で」

逆転決勝3ランのカニザレス。試合前まで本塁打では江川智晃(ホークス)、打点では猪本健太郎(ホークス)、奥浪鏡(バファローズ)と並んでリーグ1位だったが、この一発で17発53打点として単独トップに立った。「完ぺきに当たりでした。残り5試合。同じチームにライバルもいるけど、このままの位置でシーズンを終えられればいいね」と笑顔。

1軍では今季14試合出場と決してチャンスは多くないが、打率.333、1本塁打をマーク。球界関係者の中では「ずっと出続ければ、一定の結果は残す選手」と評価は高い。「どんな準備でもしっかりやって、いい結果を残したい」。1軍のCSや日本シリーズでも戦力となる存在だ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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