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<ホークス2軍>史上初V4だ! 胴上げ投手は森福

田尻耕太郎スポーツライター
若鷹たちに胴上げされる水上2軍監督
若鷹たちに胴上げされる水上2軍監督

猪本、上林がV弾

9月20日(日)、ホークス2軍は滋賀県の守山市民球場でタイガースと対戦。ウエスタン・リーグ4連覇を達成した。

ソフトバンク 012000020 5

阪神     000100000 1

【H】加治屋、嘉弥真、◯巽(1勝3敗)、バリオス、森福――斐紹

【T】●榎田(0勝2敗)、松田、守屋、田面――岡崎、小豆畑

<本塁打>【H】猪本15号、上林9号

森福「胴上げ投手は初めてだった」
森福「胴上げ投手は初めてだった」

【戦評】

ホークスがウエスタン4連覇を果たした。

序盤から一発攻勢。2回に7番・猪本の15号ソロで先制すると3回には3番・上林が右越え9号2ランで追加点を奪った。加治屋は4か月ぶりの先発登板だったが、3回まで1人の走者も許さない投球。4回1安打1失点でマウンドを譲った。救援陣は1軍でも実績のあるバリオスらが登板し、最後は森福が試合を締めた。

水上2軍監督「12球団で一番の練習」

水上善雄2軍監督が4度宙を舞った。5対1とリードして迎えた9回、マウンドには森福允彦。最後の打者をセンターフライに打ち取ると両手を大きく突き上げた。

7月時点では広島カープが独走状態だった。ホークスは最大7.5差をひっくり返した。「チームの誰も諦めていなかったと思います」と水上2軍監督。8月から9月にかけてはウエスタン・リーグタイ記録の13連勝を飾るなど、一番苦しいといわれる夏場に底力を発揮。夏場、リーグ2位に甘んじてた中で、12球団のファームで一番ではないかと思うほど、全員が練習に励み、この結果になったと思う」と指揮官は胸を張った。

「ラスト」雁の巣へ凱旋

ホークスはウエスタン・リーグ優勝チームとして、10月3日(土)にサンマリンスタジアム宮崎で行われる「ファーム日本選手権」に出場し、イースタン・リーグ優勝チームと2年ぶりのファーム日本一をかけた戦いに臨む。

ただ、水上2軍監督は「僕の頭の中にあるのはまず明日の試合」と、21日(月・祝)にヤフオクドームで行われるドラゴンズ戦を見据えた。また、22日(火)以降は最終戦の27日(日)まで雁の巣球場で5試合を行う。今季限りのファーム本拠地「雁の巣球場」で若鷹の躍動を見られるのも残りわずかだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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