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42年ぶり…「故郷」で連覇なるかホークス、15日Vの条件は?

田尻耕太郎スポーツライター
15日、16日にホークスが試合を行う京セラドーム(写真:アフロ)

15日優勝の条件は――ホークス◯、ファイターズ●のみ

マジックナンバーは「2」。今日15日にも福岡ソフトバンクホークスのパ・リーグ連覇が決定する。

15日に優勝が決まる条件は、ホークスがバファローズ戦(京セラドーム・18:00開始)に勝利し、2位のファイターズがイーグルス戦(札幌ドーム・18:00開始)に敗戦の、この1パターンのみである。

ホークスの故郷、大阪でのV有力

ただ、それでも現時点では大阪で「Xデー」を迎えることが有力だ。翌16日もホークスは京セラドームでバファローズ戦に臨む。連勝すれば自力でマジックを「0」にすることが出来る。一方のファイターズもマリーンズと試合が組まれており、こちらは負けられない状況だ。

かつては浪速の球団だったホークス。南海ホークスの晩年は長い低迷期に喘いだが、その昔はパ・リーグを代表する強豪チームとしてプロ野球の一時代を築いた。1959年、日本シリーズで巨人相手に4勝0敗と完勝し悲願の初日本一に輝くと、20万人が集まった「御堂筋パレード」(同年11月1日)に大阪中が沸いた。1964年からはリーグ3連覇も果たしている。

関西でV決定ならば42年ぶり

1973年、当時は前後期制だったパ・リーグ。前期優勝の南海と後期優勝の阪急で争われたプレーオフ。同年10月24日、南海が3勝2敗で阪急を下してリーグ優勝を決めた。西宮球場で野村克也・選手兼任監督が舞った。

これが南海ホークス最後の優勝だった。その後、1988年オフにホークスは福岡移転。昨年まで6度のリーグ優勝と4度の日本一に輝く常勝軍団となったのだが、関西地区で優勝を決めた試合は1度もなかった。

42年ぶりに、大阪そして関西の熱い鷹党たちへ、ホークスは目前での歓喜の瞬間を届けることが出来るだろうか。15日、16日の京セラドームの三塁側スタンドはソフトバンクホークスの黄色と、南海ホークスの緑色でぎっしりと埋まるだろう。

地元福岡ヤフオクドームでは無料PV

また、福岡のファンに向けて、球団は15日(火)の試合についてヤフオクドームでパブリックビューイングを開催することを発表した。入場は無料で、ヤフオクドームのグラウンドの一部を開放。人工芝の上に座って大型ビジョンで観戦が出来る(スタンド席も開放)。

スタジアムDJ「ツバサ」によりMCやオフィシャルダンスチーム「ハニーズ」によるダンス、ラッキーセブンのジェット風船など本拠地開催と同様の演出も行われ、ホークスの勝利・リーグ優勝決定の場合は『勝利の花火』もある。開場は17:00。16日に優勝決定の可能性が伸びた場合は、随時球団公式サイトなどで告知がある見込みだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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