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柳田.375↑、秋山.370↓ 39日ぶりにパ首位打者が逆転 

田尻耕太郎スポーツライター

柳田が8月絶好調。月間.500!

【8月14日 福岡ソフトバンク8-2埼玉西武 ヤフオクドーム】

3打席を終えた時点で猛打賞の大活躍
3打席を終えた時点で猛打賞の大活躍

球史に残るであろう、稀に見るハイレベルなパの首位打者争いが、また面白くなってきた。7月中旬頃には秋山翔吾(西武ライオンズ)が独走態勢を固めたかに見えたが、8月に入り絶好調の柳田悠岐がここにきて猛追だ。

14日から始まったソフトバンク対西武の3連戦。その初戦、柳田は第1打席で先制24号ソロを放つと、2打席目はタイムリー、3打席目には内野安打で早くも猛打賞の固め打ち。8回の第5打席でもレフト前へ安打を運び、この日は4打数4安打1四球で打率を.375まで引き上げた。

秋山は4タコで陥落

この日の秋山には快音なし
この日の秋山には快音なし

一方の秋山は三振、二ゴロ、二ゴロ、中フライ。4打数0安打で打率を.370に下げた。

これで打率が一気に逆転。柳田が7月6日以来、39日ぶりとなる首位打者に返り咲いた。

8月の柳田は出場全12試合で安打を放っており、うち7試合でマルチ安打を記録。秋山も8月の月間打率は.320と決して悪い数字ではないだけに、今年のパ首位打者争いのレベルの高さがいかに尋常ではないかがわかる。

残り約1カ月半となったペナントレース。優勝の行方はソフトバンクが大独走態勢を確立しているものの、史上空前の首位打者争いはますます過熱していきそうだ。

【7月6日時点】

1位 柳田 .3794

2位 秋山 .3790

【7月終了時】

1位 秋山 .376

2位 柳田 .358

【8月14日現在】

1位 柳田 .375

2位 秋山 .370

<8月月間成績>

柳田 12試合 打率.500(44打数22安打)

秋山 12試合 打率.320(50打数16安打)

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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