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調子戻った! 飯田優也、148キロ完封。5回コールドもホークス打線は先発全員安打

田尻耕太郎スポーツライター
完封で2勝目を挙げたソフトバンク左腕の飯田優也

豪雨コールド。飯田”5回”も記録は完封勝利

7月11日(金)、雁の巣球場で行われたウエスタン・リーグでソフトバンクは中日と対戦。7対0(5回表終了時点、雨天コールド)で快勝した。

中日     00000 0

ソフトバンク 3220× 7

(5回表終了時点雨天コールド)

<バッテリー>

【D】●浜田(3勝1敗)、山内――加藤

【H】◯飯田(2勝2敗)――斐紹

<本塁打>なし

突然の豪雨で5回コールドに
突然の豪雨で5回コールドに

【戦評】

ソフトバンク打線が先発全員の11安打7得点と活発だった。初回、先頭の真砂が二塁打で出塁し2番・上林がタイムリー。わずか3球で先制点を奪うと、なおもチャンスで4番に入った長谷川がセンターへ2点タイムリーを放ち追加点を挙げた。2回は相手ミスでさらに2点を重ね、3回の得点は塚田の2点タイムリーだった。

先発の飯田優也は5回を投げきり“完封”。今季2勝目を挙げた。

中日は内野の拙い守備やバッテリーミスが点に繋がる悪いパターン。1年目の浜田は要所を抑えられずに2回5失点(自責2)でウエスタン初黒星を喫した。また、小笠原がファームで2試合目の出場。前日は指名打者だったが、この日は一塁の守備に就いた。打席はショートゴロ2本に終わった。

飯田「取り組んだことが出来た」

先発した飯田優也が復調に自信を見せた。5回77球3安打の無四球完封だ。

「ずっと取り組んできた投球フォームが出来たと思います。力を抜くところは抜いて、入れるところは入れる。1軍で中継ぎをやっていた頃はガッチガチに力んで投げていましたから。今はメリハリがある」

最速は148キロを記録。一時は140キロ台前半しか出ない時期もあり、力のあるボールも戻ってきた。課題は立ち上がり。この日も初回にいきなり連続ヒットを浴びた。

「そこは反省点。リリースする瞬間に100%の力を出さなければならないけど、力が入りきれていなかったので、次の登板までに修正したいです」

今季は春先からリリーフで起用された左腕だが、昨年は先発ローテを担った時期もある。「どちらでも行けるところをアピールしたい。1軍に居ることが大切ですから。ただ、リリーフで投げるのならば、余計に立ち上がりは大事になります」と気を引き締め直していた。

真砂の調子が上昇

真砂勇介が3打数2安打1死球で1番先発起用に応えた。1か月前は打率2割3分台だったが、6月下旬頃から調子を上げて現在は3試合連続安打。打率も.269まで上げてきた。「バットが振れています」と笑顔を見せた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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