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本多&城所、復帰後「初」安打&盗塁で元気アピール!「つい、嬉しくて…!」

田尻耕太郎スポーツライター

カニザレス、上林が連続ホームラン

6月16日(火)、ウエスタン・リーグ。2位ソフトバンクは首位広島と雁の巣球場で対戦。9対4で勝利した。両チームのゲーム差は「6」。

広島     001110010 4

ソフトバンク 00500310× 9

<バッテリー>

【C】●中村恭(5勝3敗)、池ノ内、佐藤――中村亘、倉、中東

【H】◯岩嵜(6勝2敗)、巽、柳瀬、日高――細山田、斐紹

<本塁打>【H】カニザレス4号、上林3号 【C】庄司3号、グスマン3号

雁の巣球場スコアボード
雁の巣球場スコアボード

【戦評】

ホークス打線が16安打を放った。3回、3番・高田知季のタイムリーで同点とし、なおも一、二塁で5番・カニザレスが右中間へ勝ち越し4号3ラン。さらに上林誠知も右中間スタンドへ3号。2者連続ホームランで突き放した。なお、上林は3打数3安打の活躍。6回には2番・本多雄一の2点タイムリーなどで追加点を挙げ、7回は満塁で1番・牧原大成がライト前に弾き返しダメ押しの1点を奪った。

先発の岩嵜翔は本調子ではなく、6回を投げて9安打を浴びるも3失点にまとめた。6勝目をマーク。

広島打線も11安打と活発。5番のグスマンが本塁打を含む3安打。1番に入った野間峻洋もタイムリー二塁打を含む2安打1打点と気を吐いた。

本多「シャー!」二盗からの生還にテンションMAX

本多雄一が復帰後3試合目の出場で、初めての安打、打点、盗塁と元気な姿を見せた。

6月10日(水)以来の実戦は「2番二塁手」でのスタメン。1回表、相手先頭打者の打球がいきなり飛んできた。当たりが弱く内野安打となったが、ボテボテのゴロに猛然と突っ込み打球を処理。4月12日の試合で捻挫した右足首の順調な回復をうかがわせる積極的なプレーだった。

打席では3回の第2打席で二塁内野安打を放ち実戦復帰後初安打。さらに、続く高田知季選手の3球目に二塁への盗塁も決めると、高田のレフト前ヒットで本塁を駆け抜けた。そのまま軽快に走って自軍ベンチに戻る際には「シャー!」と声を上げてハイテンションで喜ぶ姿も。「久々の盗塁、そしてベース1周だったので、つい嬉しくて」と試合後もニコニコ顔だった。

6回の第4打席では1アウト二、三塁の好機でセンター前へ2点タイムリーも放った。この回終了時点で交代。「試合前は5回までの予定でしたが、状態も良かったので。4打席立てたし、ヒットも盗塁も出来て良かった」。また、この日は工藤公康監督も2軍戦視察に訪れておりプレーを直接確認した。本多は「明日ももちろん出るつもり。しっかりケアをして、また明日に臨みます」と気を引き締め直していた。

城所2の2も、惜しい!! 場外ファウルに「巻いたと…」

怪我からの復帰組では城所龍磨もアピールに成功した。5回、上林誠知の代走で出場すると、次打者の初球に二塁へ盗塁を決めた。また、打っては2打数2安打。右翼ポール際への特大打球も放ったが、これは惜しくも場外ファウルとなった。「ポールを巻いたと思ったんですけどね。でも、2安打を打てたことよりも、しっかり足で魅せられたのは良かったです。あの場面で起用してもらえたのは、そういう事でしょうから」とこちらも笑顔。城所は2月のオープン戦で死球を受けて左腕を骨折。6月10日(水)の阪神戦(雁の巣)から実戦復帰していた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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