緊急事態宣言下で施設はどうやって生き残ればいいのか

REDEE内のアリーナ (写真: レッドホースコーポレーション)

筆者は大阪府吹田市にある「REDEE」というデジタル教育施設を運営しています。

2020年3月にオープンし、ゲームを使ってデジタル技術を学ぶというコンセプトを掲げて、プログラミングや映像編集、VRといった様々なコンテンツを用意しています。

記事のトップ画像はREDEE内にあるアリーナです。大規模なeスポーツイベントを開催できるだけの機材を取り揃えています。横40メートルのスクリーンは圧巻です。

しかしこのアリーナではお客様を入れたイベントはほとんど開催できていません。イベント企画の引き合いはすべて流れてしまいました。もちろんコロナ禍の影響です。

イベントは開催できないものの、施設をオープンすることはできますので、コロナ対策を徹底しながら運営をしている次第です。「遠くに旅行には行けないけれど、近場でお出かけしたい」というお客様の需要にこたえるべく、スタッフが頑張ってくれています。

…なのですが、ここにきて大阪府にも緊急事態宣言が発令されました。不要不急の外出自粛が要請され、REDEE周辺の人通りが少なくなり、来館するお客様も目に見えて減ってきました。

施設が頼りにしている学校団体の予約キャンセルは絶えません。関西近隣の学校向け校外学習施設としてたくさん利用頂いているのですが、緊急事態宣言下では実施は難しいと判断されたのでしょう。社内の営業担当者から飛んでくるメッセージを読むたびに肩を落としています。

不要不急のエンターテインメント

コロナ禍によって不要不急の外出自粛という言葉が頻繁に使われるようになりました。感染拡大を防ぐために、生活にとって重要ではない用事では外出しないように、という意味です。

医療現場の負担を少しでも軽減するために多くの人は外出を控えるべきだと思いますし、これだけ拡大が続く状態では「経済との両立」を掲げることは難しいでしょう。

とはいえ不要不急であるとラベルをはられた施設の現場は大変なもので、声高に施設に来てほしいと言えないままに蛇の生殺しのような状態が続いているわけで、正直に言ってマジでつらいのです。

REDEEはゲームを扱う施設ですが、同じようにゲームを扱うゲームセンターが次々と閉店しています。

多くのビデオゲームはオンラインでプレイできますし、ボイスチャットで友達とコミュニケーションをしながら遊ぶことも可能ですが、同じ場所で誰かと一緒にゲームをプレイするという体験はかけがえのないもので、こういった施設の存在意義はこの先も変わらずにあるはずなのです。

REDEEという誰かと一緒にゲームをプレイできる場所の運営を続けるべく、緊急事態宣言下でもお客様に忘れられないために、オンラインのイベントを開催したり、館内のコンテンツをオンライン化したりといった取り組みを進めています。オンラインに強いゲームというコンテンツは頼りになります。

緊急事態宣言が明けて、コロナ禍がおさまり、エンターテインメントが息を吹き返した際にたくさんのお客様に来ていただくために肩を回している次第です。

施設を運営している皆さん、生き残りましょう。