本格的値上げ時代の到来か ラーメン屋15%値上げ、うまい棒は20%値上げ

今年最初のコラムを載せたのが日経新聞の電子版だったのですが、そこで「今年は値上げ元年になるかも」という指摘をしました。

2022/1/3 日本経済新聞 山崎俊輔のLife is Money

2022年 マネーの世界の変化予想(1)値上げ?値下げ? 2022年の家計負担は(会員のみ閲覧可能)

それから3カ月、新年度に入ってみて、当たって欲しくない予想が当たってしまったなあと感じています。

4月1日、何の気なしにお気に入りのラーメン屋に行ったら、「1000円」のラーメンが「1150円」に変わっていたことに気がつきました。1000円に数年前に値上げされたときは応援する気持ちでしたが、大台を超えてくるとちょっとびっくりします。何せ15%値上げで、1000円札一枚では食べられなくなったのですから。

しかしながら、小麦価格の上昇はかねてから指摘されていましたし、品質と利益を維持していくためには値上げは避けられないところだったと思います。

4月、いろんなところを見回してみると値上げ情報が目白押しです。うまい棒が42年ぶりに値上げされたことは大きなニュースとなりましたが、こちらも10円が12円ですから、たかが2円といえど割合にしてみるとなんと20%値上げということになります。

1/27 食品産業新聞社 「うまい棒」42年の歴史で初の値上げ

今月の値上げ情報をまとめてみたいと思います。

公共料金、ガソリン代は引き続き高い

まず公共料金です。電気代、ガス代は原油価格の高騰、円安傾向が続いている中、前年比で大きく値上がりする状況が続いています。

4月分の電気料金は、+27.7%も値上がりしています。これは東京電力のモデル世帯で前年同月比、つまり1年前の4月と比較したものです。このまま5月もさらに値上がりする見込みです。

ガソリン代も同様です。こちらはウクライナ危機以前から始まっている原油価格の高騰が影響しており、今後もしばらく高止まりすることでしょう。

また、高速道路料金の上限が引き上げられたのも、見逃せません。個人の負担増だけではなく長期的には物流コストの問題として値上げにつながってくるかもしれません。

3/30 NHK 5月分の電気代 ガス代も値上がり 電気代は過去5年間で最高水準

4/1 ガソリン価格、週明けに値上がり?…レギュラー162.2円/Lで前日比プラス イードe燃費しらべ

食品価格は各所で5~10%値上げ

次は食品価格です。原材料の価格値上げが多くの分野で生じていて、店頭小売価格にも反映されています。

日本食糧新聞の記事が、業界トレンドをまとめていますがなんと110業種に値上げの波がやってきていると解説しています。

4/6 日本食糧新聞 コスト環境悪化で食品値上げは110業種超に拡大 適正価格に転嫁へ業界は正念場

すでにあげたとおり4月のビックトピックスとしては、「うまい棒」の20%値上げがありました。40年以上にわたって価格据え置きの努力を続けてきた同社ですが、おそらく1銭、1厘のレベルで効率化を図ってきたと思われます。それでももう、本体価格の維持が限界に達したとしていうわけです。

うまい棒の値上げは今年の値上げを象徴しているように思います。企業努力で価格据え置きを求めるのはもはや限界に達しているということです。

4月に値上がりした主な商品は次のとおりです。

乳製品(チーズ等)……雪印メグミルクは4月からとろけるチーズや6Pチーズなどの値上げをしています。プロセスチーズは4.5~10%、ナチュラルチーズは4.3~5.7%の値上げとリリースされています。あわせて3月29日より「おいしい雪印メグミルク牛乳」のパッケージリニューアルのような取り組みも行われています。

雪印メグミルク  家庭用乳食品 価格改定のお知らせ

生麺……焼きそばや生ラーメンのパックでおなじみの「マルちゃん」が生めんや具材類の価格を引き上げました。生麺については6~13%の値上げとしています。

東洋水産 「生めん・具材類」価格改定のお知らせ

食用油……サラダ油など食用油の値上げが行われています。日清オイリオでは1kgあたり40円相当とプレスリリースしています。

日清オイリオ 家庭用、業務用および加工用食用油の価格改定を実施

酒類(ウイスキー、焼酎、ワイン等)…… サントリーがウイスキーの値上げをしています。響や山崎、白洲にマッカランなど、28%値上げのものも含まれています。

サントリー ウイスキー 一部商品の価格改定について

味噌……ハナマルキやマルダイ味噌の値段が4月から改定されています。ハナマルキでは5~13%の値上げとリリースされています。

ハナマルキ 製品価格改定のお知らせ

トマトケチャップ……カゴメはトマトケチャップやトマトソースについて3~9%の値上げを行いました。7年ぶりの値上げと報じられています。

カゴメ 一部調味料商品の出荷価格改定のお知らせ

その他……食品以外でもスコッティ(トイレットペーパー)やペーパータオルなどの値上がりがありました。10%以上としています。

日本製紙クレシア 家庭紙製品の価格改定に関するお知らせ

Yahoo!ニュースのライブラリーで検索しただけでもざっとこれだけの値上げが行われています。家計防衛はこれから必須の課題となりそうです。

今のところは、個人の動きへの影響は軽微?

ところで、値上げが続く中でお給料は変わらないとしたら節約を考えるのが個人の対策です。お店にとっては売上減少、客数減少となってきます。

3月にマクドナルドが数十円くらいの値上げを行いましたが、これは売上高、客数に大きな影響が出ていないというニュースがあります。

4/6  ロイター マクドナルド、3月既存店売上・客数とも増加 一部商品で値上げ

今のところは数十円の値上げについて、いきなり買い物を控える流れにはなっていないように見えます。ただ、コロナ禍の前年同月比というのは、同じ状況で比較ができないため評価が難しいところではあります。

今後も続くと思われる値上げ傾向の中、私たちがちゃんと買い物を控えているかどうか、今後の売上高・客足の数字に表れてくるかもしれません。

今後も値上げ予定がたくさん 気を引き締めて

ちなみに、来月以降も値上げが続く予定です。ざっとリリースされている品目を並べてみても

  • アイスクリーム
  • カレースタンド
  • カップ麺
  • コショウや香辛料
  • お菓子
  • お茶漬け
  • ごま油
  • アパレル(服)

などなど、検索結果からリストを作っていてもキリがないほどです。今年はもう「数十年ぶりの大幅値上げの年」になることは間違いありません

5月もまた、値上がり情報をまとめてみたいと思います。来月は家計防衛の対策方法なども書いてみたいと思います。