1月17日、ゆうちょATMに「有料」の設定が加わる

本日、1月17日より、ゆうちょATMの利用料金が変わることになりました。

本欄でも、昨年10月29日のコラム「小銭貯金はもうやめろ! 1円玉1000枚を預金したら手数料1100円……ってマイナスじゃん!」で紹介済みでしたがとうとうその日がやってきたのです。

今まで、銀行のATM利用に際しては、時間外利用や他行利用(コンビニATM含む)について手数料がかかるかどうか、また手数料無料の対象となるかどうかなどを銀行選びのポイントとしてきましたが、「ゆうちょ銀行なら無料」というイメージが今日からは変わることになります。特にATM利用の条件を中心に解説をしてみます。

21/7/2 ゆうちょ銀行 一部商品・サービスの料金新設・改定について

ゆうちょATMでの「小銭入出金は禁止」と心がけよう

まずATM利用で注意するべきは「小銭の入出金は禁止」ということです。こちらはメガバンクなど他行にさきがけて、「ATMで小銭を下ろしても、預けても有料」という変更です。

まず「硬貨を伴う払い戻し」つまり引き出しについては、1枚以上出すだけで必ず110円の手数料が引かれます。「会費の支払いがあるから、小銭も含めてぴったりおろして封筒に入れて渡そう」と考えると110円の手数料がかかってしまうことになります。こんな手数料は無意味ですから、とにかく小銭は別途確保することです。

そして「硬貨を伴う預け入れ」つまり入金についても、1枚以上枚数に応じて手数料がかかります。金額ではなく枚数であることがポイントですが、1~25枚で110円、26~50枚で220円、51~100枚で330円とけっこうな金額です。

一番低額の例なら「1円玉100枚を入金したら330円引かれた」ということになるわけです。小銭の預け入れはもはやゆうちょで行うべきではありません

同日から、ゆうちょ銀行の窓口においても、小銭預け入れの手数料がかかるようになりますが、51枚以上となっているため、「1~50枚」までであれば引き続き無料で入金ができます。

あるいは、三菱UFJ銀行のように、100枚まで無料とする銀行も多いので、小銭をゆうちょ銀行で預け入れることはもう諦めたほうがいいかもしれません。

ゆうちょ銀行 ATM 硬貨預払料金の新設・ATM での硬貨取扱時間帯の変更

ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金の新設(窓口での取り扱い)

三菱UFJ銀行 大量硬貨取扱手数料

ゆうちょだからATM無料、というイメージは終了 注意したいのは「コンビニや駅のゆうちょATM」

ゆうちょ銀行のATMといえば、基本的に利用料金無料というイメージがあります。ゆうちょのATMを使えば、夕方以降も週末も利用料金はかかりませんでした。

都銀など普通の銀行だと「時間外手数料(夕方以降や週末にかかる)」「他行手数料(コンビニATMなどを利用すると他の銀行のATMなのでかかる)」などが引かれますので、なんとか手数料のかからない条件がないか苦労してきました。

ゆうちょのATMは、電車の駅構内外、コンビニ、ショッピングモールなどに設置されてあるのもメリットで、「助かった!」とお金を下ろした人も多いでしょう。

○コンビニ等のゆうちょのATMが時間外有料に

しかし本日より、ゆうちょ銀行のATMも「無料のところと有料のところ」を意識して使い分ける必要がでてきます。

郵便局(あるいはゆうちょ銀行)に設置されたATMについては今後も無料であることは変わらないのですが(前述の硬貨の手数料はかかる)、駅・ショッピングセンター、ファミリーマート等のコンビニに設置された「ゆうちょのATM」については無料で使える時間が限定されます。

具体的には「平日の8:45から18:00まで」「土曜9:00から14:00まで」に限られます。つまり夜や日曜は有料になるわけです。利用料金は110円になります。

都銀などで、低金利下で手数料を払わないようにしっかり利用時間を管理するように、ゆうちょのATMも注意して利用したいところです。時間外では無理に下ろさず、電子マネーやクレジットカードで切り抜けることも検討してみてください。

ゆうちょ銀行 ATM 利用料金の新設

○コンビニATMの利用料金改定

また、コンビニの一部で設置されているイーネットATMの無料(平日8:45~18:00、土曜9:00~14:00)が220円に値上げ、それ以外の時間は330円に値上げされます。

イーネットとゆうちょATMは排他的に置かれていることがあります。「ファミマならとりあえず無料でしょう」と考えていた人は今後は要注意です。

また、ローソン銀行のATMも同様に、220円(平日8:45~18:00、土曜9:00~14:00)、330円(それ以外の時間)に値上げされます。なお、セブン銀行ATM利用については今回は含まれていないものの、プレスリリース内で2023年4月の改定予定が示されています。

ゆうちょ銀行 ATM・CD 提携サービスの手数料改定

ゆうちょ銀行だからお得、は縮小へ

今回はATM関連の手数料改定を中心に説明してきましたが、ゆうちょ銀行が手数料を改定、引き上げの方向で舵を切ってきたのは象徴的です。

ゆうちょ銀行だけがお得、ということは民間の銀行と立場を並べて競争をしていく中では単純には成り立ちません。これからはビジネスとしての成算がない「お得」は縮小していくことになるでしょう。

また、「ATMでの小銭入出金有料化」のように都銀などとは違うアプローチで手数料徴収をしてきたところにも興味深いものがあります。このアプローチはもしかすると他の銀行も追随してくるかもしれません。

あるいは「機械がカウントするのだからウチは100枚まで無料」とすることで優位性を得ようとする銀行が現れるなら、それも面白いところです。「ゆうちょがむしろ割高」となる可能性もあるからです。

とりあえず今日からは

「小銭をATMでは出し入れしない(1000円単位の入出金とする)」

「コンビニや駅、ショッピングモールのゆうちょATMの時間外手数料に注意」

を心がけてください。