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LINEPayとLINEクレカ、5月からの還元ルールが公表、PayPay統合の流れ、高還元率は縮小へ

山崎俊輔フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP
(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

「2021年5月1日以降」が注目されていたLINEPay

LINEPayといえば国内最大のSNSであるLINEが提供するQRコード決済です。多くのユーザー数を誇りつつも、PayPayとの統合が予定されている決済手段のひとつでもあります。

LINEPayはVisa LINE Payクレジットカード(以下LINEクレカ)を発行し、カード利用者に3.0%還元という驚きの数字を提供しつつ、おサイフケータイに登録することでiDともなるという、ユニークな取り組みを進めてきました。

→Yahoo!ニュース VISAにもiDにもなる?独自進化を遂げたLINEPayをPayPayに吸収させるのはもったいない?

クーポンについても利用状況に応じて最大10枚を毎月発行するのですが、3%という高還元率とは別に、吉野家やドラッグストアでの数%の割引を提供しており、これを使いこなすだけでさらに月1000円以上の得もあるというお得な仕組みとなっていました。

2020/7/14 lifehacker[日本版] LINE Payが攻めている! 最大3.0%還元+毎月1000円割引を使いこなせ

一方で、その期限として「4月末」が提示されており、その後の動向が注目されていました。3月1日にYahoo!とLINEの経営統合が実現、PayPayに統一されるような報道がなされる中、ついに3月16日に、その詳細が明らかになりました。

1)クレカ還元率は2.0%の高めを維持

リリースは下記から確認できます。

LINEPay公式ブログ 【2021年5月1日より】LINEクレカ・LINE Pay特典クーポンのサービス改定のお知らせ

まず、もっとも注目されていたクレジットカードの還元率は「4月末まで:3.0%」を「5月1日から:2.0%」としました。

これはクレジットカードとして利用した場合、iDで決済した場合なども含まれます。

還元率はダウンしたことになりますが、一般的には1.0%で還元率としては高いとされます。2.0%もかなりの高還元率といえるでしょう。

還元率が低くなった場合、せっかく獲得したユーザー離れが懸念されるところですが、これはキープされることになりそうです。

2)LINEPayの支払いは一律0.5%還元に

LINEPayの支払いをLINEクレカ経由で行う支払いをチャージ&ペイと呼んでいますが、この方式についてはLINEポイントクラブのマイランクに応じて1.0~3.0%としていました。

LINEPay公式ブログ LINE Pay 「チャージ&ペイ」のメリットと使い方

標準還元率が1.0%、利用状況が高いプラチナランクでは3.0%となります。ちなみにプラチナになる条件は「Visa LINE Payクレジットカードを発行し、LINE Payアカウントにクレジットカードを登録」することと「過去6カ月のあいだに5000ポイント獲得していること」です。

LINEクレカを保有し、利用を集中させていると月800~900ポイントをもらうくらいは難しくないので、多くのユーザーにとっては「今まで:3.0%」だったわけですが、「5月1日から:0.5%」になります。

実はPayPayも基本付与率は0.5%となっており、月50回以上の利用で+0.5%、利用額月10万円以上で+0.5%としています。

PayPay PayPayステップ

LINEPayは上積みがない分、比べれば還元率が大きくダウンすることになります。

3)LINE Pay特典クーポンの獲得可能枚数制限はなくなる

もうひとつ、LINEPayヘビーユーザーのメリットとして、ポイントクラブのランクに応じてクーポン配布がありました。プラチナランクでは月に10枚配布されます。

「3%割引」「100円引き」のような形で、吉野家や松屋のような飲食店、コンビニチェーン、ドラッグストア、スーパーマーケット、家電量販店などのクーポンが提供されており、うまく活用すれば、これだけで1000円以上のお得を取ることも可能になっていました。

こちらについてはポイントクラブのランクが廃止されることに伴い、ランクごとの枚数制限はなくなる、としています。

とはいえ、無制限に使えると喜ぶのは早いかもしれません。もともとLINEのウォレットにはクーポン機能がありますし、独自のクーポンが継続されるかは未知数だからです。

まとめ:トータルではメリットをキープしつつも縮小の流れか

全体としては、縮小の規模は妥当かなという印象です。それでもクレカ2.0%還元はがんばっています。しかし、LINEPayの支払いが0.5%というのは物足りなく映ります。

今回の発表にあわせて、LINEPayのサービスがPayPayと一体化していく動きも見られています。

ひとつはLINEPayのポイントをPayPayボーナス(PayPayのポイントに相当)に交換できるサービスが始まることです。

LINEポイントからPayPayボーナスへの交換を開始~本日から、「超PayPay祭 ポイント交換開始記念 だれでも最大25%増量キャンペーン」をスタート!~

キャンペーンページ https://paypay.ne.jp/event/matsuri202103-line-pointclub/?_ga=2.179148900.1732793420.1615881942-1666931842.1611716959

LINEポイント1ポイントに対し、PayPayボーナス1円分の交換ができる仕組みですが、逆はどうやら提供しないようです。

さらに、キャンペーンとして最大500円相当のポイント付与をするとしています(25%還元なので、2000円相当を交換すると、500円相当のボーナスポイント付与になる)。これは「LINEPay→PayPay」への取り組みの一部なのでしょう。

一つ前のコラムで、LINEPayのユニークな取り組みを、PayPay統合で手放すのはもったいないのではないか、と書きましたが、動きは今後も加速していくことになるのかもしれません。

→Yahoo!ニュース VISAにもiDにもなる?独自進化を遂げたLINEPayをPayPayに吸収させるのはもったいない?

フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP

フィナンシャル・ウィズダム代表。お金と幸せについてまじめに考えるファイナンシャル・プランナー。「お金の知恵」を持つことが個人を守る力になると考え、投資教育家/年金教育家として執筆・講演を行っている。日経新聞電子版にて「人生を変えるマネーハック」を好評連載中のほかPRESIDENTオンライン、東洋経済オンラインなどWEB連載は14本。近著に「『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」「共働き夫婦お金の教科書」がある。Youtube「シャープなこんにゃくチャンネル」 https://www.youtube.com/@FPyam

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