白石麻衣は前田敦子・指原莉乃を超えるか?~乃木坂vs AKB 卒業生の闘い~(修正あり)

(提供:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

女性アイドルグループの中では、今も際立つAKB48と乃木坂46。

両グループは対照的な存在として、長い間、覇を競ってきた。そして今、白石麻衣が乃木坂からの卒業を発表したことで、両グループの間では卒業生たちの競争も激化しようとしている。

AKB48サイドには、前田敦子・大島優子・指原莉乃が立ちはだかる。

かたや乃木坂46からは、深川麻衣・西野七瀬が活躍しているが、ここに白石麻衣が加わり、両陣営の競演はいっそう注目されそうだ。

両グループ個別メンバーの、役者・タレントとしての飛躍を展望したい。

活躍して欲しい現役女性アイドル

テレビ・雑誌向けのアンケートを実施しているパイルアップ社は先月、ネットユーザー1200人を対象に、「ドラマや映画などで活躍してほしいと思う現役女性アイドル」のアンケートを実施した。

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選択肢を示さず自由に一人を挙げてもらう手法だったが、ベスト10入りしたのは、AKB48陣営からは2人、乃木坂46からは4人と、後者に軍配が上がった。

AKBからの2人は、いずれも卒業生。

2位に39票の指原莉乃、7位に20票の大島優子が入った。

また18年に結婚・出産を経た前田敦子は、このところテレビ出演が少ないせいか、ランクインしていない。19年に結婚した高橋みなみも、ドラマや映画の出演が少なく、選から漏れている。

ちなみにランクインした指原莉乃も大島優子も、これから始まる春ドラマにはいずれも出演していない。

ところが俳優の仕事をあまりしていない2位・指原莉乃に対しては、役者としての演技を期待する声が大きかった。

「様々な分野で活躍しているので、ドラマや映画でも活躍して、より魅力ある才能を見せて欲しい」(58歳女性)

「バラエティでかんばっているので、演技力のほうも見てみたい」(53歳男性)

躍進する乃木坂46

いっぽう乃木坂46の躍進は目覚ましい。

ランクインした4人の中で、6位に卒業生の西野七瀬。

18年に深夜の連続ドラマ『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』に主演した他、19年にはGP帯(夜7~11時)の連続ドラマ2本に出演した。

さらに今春は、石原さとみ主演『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』に抜擢されている。

4位に入ったのは、現役メンバーの生田絵梨花。

テレビドラマでは端役が多いが、近年は『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット、『レ・ミゼラブル』のコゼット、『モーツァルト!』のコンスタンツェなど、主要な役を任されている。

この年末年始に上演された『キレイ~神様と待ち合わせした女~』では、主役も担っている。

3位も現役の齋藤飛鳥。

今春の実写版映画とドラマ『映像研には手を出すな』で主役を演ずる。ちなみにこの作品には、乃木坂46の山下美月と梅澤美波も主要な役で登場する。

そして172票とぶっちちりで1位となったのが、卒業を発表した白石麻衣。

去年は『俺のスカート、どこ行った?』で世界史の女教師を演じ、今年は2月に公開された『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』でヒロインを任されている。

「『スマホを落としただけなのに』を見た時、演技が上手で驚いた。 もうすぐ乃木坂を卒業してしまうので女優業に専念してくれたら嬉しいと思っています」(19歳女性)

「既にドラマや映画で活躍していますが、もっといろいろな役柄を演じてほしい」(54歳男性)

対照的な両グループ

両グループは結成以降、対照的な展開を見せて来た。

AKB48は結成時、「会いに行けるアイドル」として、秋葉原に専用劇場を設けた。そして握手会などを通じファンとの距離を縮め、“より身近な存在”となる取組を継続してきた。

メンバーには「(グループは)一つの通過点」として、歌手以外にも、女優・ファッションモデルなど、様々な職業を志望する人が多かった。

そしてテレビへの出演は、05年の結成以来あえて積極的ではなかった。現在まで15年続くが、ファンとアイドルとの距離を重視したことの意味が大きかったようだ。

一方2011年結成の乃木坂46は、AKB48を公式ライバルとしてスタートしている。

専用劇場を持たず、逆にテレビ出演や映像作品などに前向きに取り組んで来た。大河ドラマ『花燃ゆ』の1回に、メンバー10人が一挙に出演したり、フジ『ほんとにあった怖い話』の1話で5人が演じたりした。

さらにAKB48を「乗り越えなければならない坂道」と位置付けて来た。

グループの構造・仕組みの面白さを追求したAKB48に対して、「個々のメンバーの個性を活かす」方向に努めて来たのである。

今回のアンケートで、ベスト10のうち4人を乃木坂46が占めたのも、テレビでの活躍を通じて個々のメンバーの知名度が高かった結果かも知れない。

興味深い性年齢別の結果

今回のアンケートを、性年齢別に分析すると、若年層に支持される乃木坂46の存在が際立つ。

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調査を実施したパイルアップ社の高木章圭メディア研究員は、投票総数がダントツだった白石麻衣についてこう分析する。

「60代以外の全世代で1位を獲得し、全体でも2位以下と大きな差をつけました。全世代に知名度・好感度が高いことがわかります。回答理由には容姿を褒める声も多くありましたが、出演した映画やドラマでの演技を見て評価する声も目立ちます。卒業後への期待が高まります」

白石麻衣と対照的な結果となったのが、元AKB48の指原莉乃(2位)。

卒業後に様々なテレビ番組に出演しているため、男女60代でトップとなっている。高齢者がテレビをよく見ている状況を反映しているようだ。

AKB卒業生の中では、大島優子(7位)も中高年での支持が高い。どうやら元AKB48のアイドルは、既に旬のアイドルというより、大人の俳優・タレントとしての評価が定まり始めているようだ。

乃木坂46からは、他に齋藤飛鳥(3位)・生田絵梨花(4位)・西野七瀬(6位)が入った。

いずれも中高年票は少ないが、若年層、特に男女10代で強い。

「昨今はAKB48グループやモーニング娘。'20をはじめとするハロー!プロジェクト、ももいろクローバーZ、BiSHなど様々なアイドルグループが人気です。中でも乃木坂46の人気の高さがうかがえます。齋藤飛鳥さん、山下美月さん、梅澤美波さんの3人がメインキャストを務める『映像研には手を出すな!』は先日アニメ化されたことでも話題でしたが、乃木坂46の人気も相まって注目されそうです」(同研究員)

どうやら両グループ卒業生では、成熟のAKB48、躍進の乃木坂46といった様相だ。

まだ出演作品は少ないが、多くの視聴者が期待する乃木坂46陣営と、特に圧倒的な支持を誇る白石麻衣。

どこまで伸びるのか、今後の飛躍が楽しみだ。