東出ドラマ 視聴者3割脱落の現実~またも再燃 ドラマと出演者の問題~

『ケイジトケンジ』HPから

『ケイジとケンジ』(東出昌大と桐谷健太のW主演)は初回の世帯視聴率12.0%と順調なスタートを切った。

ところが直後、東出と唐田えりかの不倫問題が発覚し、第2話では視聴者が3割ほど脱落してしまった。

大河ドラマ『いだてん』や『麒麟がくる』では、出演者の違法薬物問題でドラマに大きな影響が出た。これらに続き今回は、出演者の不倫問題でドラマの存続が危ぶまれる事態に陥ってしまった。

視聴者はどのように反応したのか、記録しておきたい。

視聴者大量脱落

関東地区で2000世帯5000人ほどのテレビ視聴動向を調べているスイッチ・メディア・ラボによれば、『ケイジとケンジ』の世帯視聴率は、初回8.6%から2話は6.2%と約3割下落してしまった。

画像

個人視聴率全体も5%から3.5%、世帯の占有率も20%から13.9%。いずれも3割減だった。

事の発端は、東出昌大(31)と女優の唐田えりか(22)の不倫。

妻で女優の杏(33)と別居していることが明らかになり、まずはCM契約を結ぶスポンサーが動いた。問題発覚の翌日には、ホームページからCM画像を削除したり、該当広告の取り下げを指示する社が出た。

そして同日夜放送の東出主演ドラマ『ケイジとケンジ』。

視聴者が大量に脱落を始めた。男女年層別の個人視聴率で見ると、若い男性の反応は鈍い。M1(男20~34歳)は微減にとどまった。さらにMC(男4~12歳)やMT(男13~19)に至っては、逆に個人視聴率が上昇していた。問題の意味合いに対する理解度が異なるからかも知れない。

一方、若年層であっても女性は厳しい。

FTは半減以下。F1も3割強が2話を見なくなっていた。さらにF2(女35~49歳)・F3-(女50~64歳)・F3+(女65歳以上)のいずれの層も3割前後の視聴者が減っていた。

中高年では男性も同様だった。

M2で45%減、M3-は25%減、M3+も44%減と、どの層も大きく率を落としていた。不倫問題に対する世間の目が如何に厳しいかわかる。

画像

年齢別でなく、属性別でみても状況は似ている。

中高生のドラマの見方は、初回と2話で全く変化がなかった。特に小学生では、2話が1.43倍と問題が全く影響しなかった。

ところが大学生になると、52%減と最も大きく下がった。問題を理解するピュアな層は、かなり厳しく受け止めていたようだ。

興味深いのは、未婚か既婚かによる違い。

女性の場合、未婚19%減に対して、既婚は31%減と1.5倍以上も減っている。問題をより自分事として受け止めているということだろうか。

男性でも、未婚29%減に対して既婚は36%減と厳しくなっている。家庭内では、より重く受け止められたようだ。

厳しいSNS上の声

SNSに投稿された視聴者の声も厳しかった。

中にはドラマの面白さをポジティブに受け止めた声があったが、ネガティブな声がはるかに上回った。

「うーん。ドラマが入ってこない」

「先週はあんなに楽しく観てたのにだめだ、もう平常心で観られない」

「不倫の件で東出昌大さんに嫌悪感しかなくて2話にして見るのを諦めた…」

「作品に罪は無いけどねえ~。でも現実問題、棒読不倫男はもう観たくもなくなりました」

「ああ、もうだめだ。どうしても曇った眼でしか見られなくなってしまった」

やはり生身の人間が演じているだけに、役者の印象が作品に大きく影響を与えてしまうようだ。

特に問題発覚直後ゆえ、「役者と作品は別」といった見方は出来ないようだ。

「なんか下心ある検事と実不倫問題が被ってストリートが入ってこない」

「『嘘は口に虚しいと書くんだ』『10年後の自分を自分で褒められるように生きろ』とか、『調子にのるな!自分の仕事をしろ!』とか、色々笑えないセリフ多し。東出は不倫して妻子を傷つけ苦しめて妻を何年も泣かせて、これらの言葉を聞いて心に何も響かなかったのか?」

セリフやドラマの設定が、今回の問題と重なる部分が少なくない。

これらが余計に不倫問題を想起させ、純粋に作品を楽しめなくなっている様子がうかがえる。

「検事が5話あたりで転勤しないかなと多くの視聴者が思っているだろうね」

「他の出演者が可哀想という感想しかない」

「イメージダウンを恐れて スポンサーが全部 降りちゃって 打ち切りになっちゃう予感」

「放送大丈夫か不安なんだが…放送延期した方が良くないか?」

中にはドラマのあり方、局やスポンサーの対応に対する感想や意見まで出始めている。

実際に同ドラマ初回では、提供社に名を連ねていたHONDAが、2話で提供社コールから外れた。ただしCMはおろしていない。「N BOX」と「ステップワゴン」の15秒CMが放送されていた。

実はHONDAは、ミニバン「フリード」のCMで東出を起用している。

イクメンでさわやかな印象が、ファミリーカーとマッチするという判断だったのだろう。幸か不幸か、初回でもこのCMを使わず、東出が登場しない別の車種のCMを流していた。

今回、提供社コールから外れた事情はわからない。

微妙な対応となっている可能性が高く、今後の出方に注目が集まってしまう。

いずれにしても、視聴者・共演者・演出陣・テレビ局・スポンサーに大きく波及した東出・唐田の不倫問題。妻の杏へのダメージは言うに及ばず、周囲に与えたマイナスは重く受け止めなければならないだろう。