四国地方は引き続き、あす10日(土)朝にかけて、うねりを伴った高波に厳重に警戒し、あす10日(土)明け方にかけて暴風に警戒してください。また、きょう9日(金)夜遅くからあす10日(土)明け方にかけて、大雨による土砂災害に警戒が必要です。そのほか大雨による低い土地の浸水、河川の増水にも注意・警戒をお願いします。

すでに荒れた天気に

　きょう9日(金)午前11時現在、強い台風14号は四国の南海上をゆっくりと北東に進んでいると見られ、四国地方は広い範囲が平均風速15メートル以上の強風域に入っていると見られます。愛媛県大洲市長浜では、きょう9日(金)明け方には最大瞬間風速21.9メートル、高知県室戸岬では昼前に最大瞬間風速27.9メートルとそれぞれ風で転倒する人も出てくるような強風を観測しています。

　また、7日(水)午後3時の降り始めからきょう9日(金)午前11時までの降水量は、徳島県上勝町福原旭（かみかつちょう・ふくはらあさひ）で136.5ミリと大雨になっている所があります。

台風最接近はきょう9日(金)夜からあす10日(土)明け方にかけて

　台風14号は、四国地方にはきょう9日(金)夜からあす10日(土)明け方にかけて最も接近し、あす10日(土)にかけて台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。きょう9日(金)夕方からあす10日(土)明け方にかけて太平洋側を中心に、滝のような非常に激しい雨の降る所があるでしょう。

■きょう9日(金)に予想される1時間降水量（多い所）

　瀬戸内側　50ミリ

　太平洋側　50ミリ

■あす10日(土)に予想される1時間降水量（多い所）

　瀬戸内側　50ミリ

　太平洋側　60ミリ

■きょう9日(金)正午～あす10日(土)正午までに予想される24時間降水量（多い所）

　瀬戸内側　150ミリ

　太平洋側　200ミリ

　大雨による土砂災害に警戒をしてください。崩れやすい所には近づかないようお願いします。また、大雨による低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒をしてください。川や畑などの様子を見に行ったりすることのないようにお願いします。

　また、あす10日(土)明け方にかけて、太平洋側を中心に何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風が吹く可能性があります。

■きょう9日(金)に予想される最大風速（最大瞬間風速）

　瀬戸内側　陸上　18メートル（30メートル）

　瀬戸内側　海上　23メートル（35メートル）

　太平洋側　陸上　20メートル（35メートル）

　太平洋側　海上　25メートル（35メートル）

■あす10日(土)に予想される最大風速（最大瞬間風速）

　瀬戸内側　陸上　18メートル（30メートル）

　瀬戸内側　海上　23メートル（35メートル）

　太平洋側　陸上　20メートル（35メートル）

　太平洋側　海上　25メートル（35メートル）

　飛ばされやすい物は家の中にしまったり、しっかりと固定するようにしてください。また、不要不急の外出は控えた方がよさそうです。暴風に伴い、太平洋側ではきょう9日(金)夜からあす10日(土)未明にかけて猛烈なしけとなる見込みです。

■きょう9日(金)に予想される波の高さ

　瀬戸内側　　　　　　　　2.5メートル

　瀬戸内側（徳島県北部）　4メートル　うねりを伴う

　太平洋側　　　　　　　　9メートル　うねりを伴う

■あす10日(土)に予想される波の高さ

　瀬戸内側　　　　　　　　2.5メートル

　瀬戸内側（徳島県北部）　5メートル　うねりを伴う

　太平洋側　　　　　　　　9メートル　うねりを伴う

　なお、高知県ではきょう9日(金)夜から夜遅くにかけて潮位が高くなるため、海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水のおそれがありますから、海の近くにも近づかないようにしてください。

　局地的には、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。今後も各自治体が発表する避難の情報にもお気を付けください。

あさって11日(日)には秋晴れ戻る

　台風14号はあさって11日(日)には四国地方からは遠ざかり、天気は次第に回復してくるでしょう。あさって11日(日)の四国地方は、広く日ざしが戻る見通しです。大陸から乾いた空気が流れ込みますから、カラッとした秋晴れが戻るでしょう。

■参考

高松地方気象台　令和2年台風第14号に関する四国地方気象情報　第6号

気象庁ホームページ