なぜ『春の断捨離』なのか ~立ち止まって自分を見つめ直す最適な季節~

春♪すぐに桜も満開に

 本日は3月21日。春分の日です。高知、東京などではすでに桜の開花宣言が出され、いよいよ春本番です。

◆春は新年度に向けて帰属先の変化が多い季節

 わが国では4月からの新年度に向けて、今のこの時期は半強制的に変化を求められる人も多いのではないでしょうか。卒業、進級、入学、就職、転勤…自分自身の肩書きが変わる季節。また、これらに伴って住む土地が変わり、住民票を移動させる方も多くいらっしゃるでしょう。

 自分自身にこのような事柄がなかったとしても、周囲が変化することによって物理的に、あるいは精神的に影響を受け、自然に変化することも多いように思います。

 

◆春は芽吹きの季節

 冬の厳しい寒さから数週間。春は気候が緩むことで肉体的にも活動的になり、咲き始めるいろいろな花や新たな芽吹きから、気持ちが明るく前向きになる人も多いでしょう。

 断捨離は必要なものを取り入れ不必要なものを手放す…新陳代謝、エネルギーの循環が大切と考えますから、気候の事からも春は断捨離に適した季節といえます。

◆『春の断捨離』で人生の一区切り

 この一か月、筆者の周囲の断捨離アンの友人はそれぞれの周囲との関わりにおいていろいろな変化を迎えている人が多いです。大なり小なり人生の一区切りを迎え『春の断捨離』と称して盛り上がり、まるでお祭りのよう。 

 卒業や入学、就職はもちろん、長年幽霊会員だった会から退会した人、ビジネスパートナーとのコンビを解消し4月からの独立を決めた人、長年同棲していた恋人と別れた人、離婚をした人もいます。かく言う筆者も、ある活動のために交わしていた契約を一つ解消しました。

 そしてほぼ全員の共通点は「スッキリした!」と言うこと。

「もう必要ないと分かっていたのになんとなくそのままにしていたけれど、やっと踏ん切りがついた」

「ずっと終わらせたいと思っていた自分の気持ちにやっと正直になることができた」

「これからの事を考えたら『今だ』と思って。機が熟したという感じ」

「気が付いたら終わってた。望んだことではなかったけれど、でもこれからの自分には終わらせることがプラスになると思ってる」……「うん、スッキリした!」

◆春のエネルギーに便乗する

 『春の断捨離』の結果何かを手放した人たちの言葉には、それまで停滞していたエネルギーが回り始めるような、前向きな力強さを感じます。まさに開花宣言のごとく、それまで蓄えていたエネルギーが春の訪れとともに放出されるようです。

 また、お互いのこのような報告が相乗効果も生みました。「わたしも」「自分も」「またさらに」……と、『春の断捨離祭り』になっていったのです。

 新年度という暦。それに伴う物理的・精神的変化。周囲の変化に便乗できる。新たな芽吹きのエネルギーが満ちてくる。……春は比較的大きな変化を決意し、受け入れる勇気も、周囲や気候からエネルギーを分けてもらえる季節だと感じます。

 手放すこと、捨てることは非常にエネルギーが必要です。だからこそ、春はこれに適した季節なのです。

◆「今、必要なのか?」立ち止まって見つめ直す

 人は時間の経過とともに経験を積み立場も変わります。また同じように周囲や環境も変化する。帰属するところや周囲との関わりも時間とともに変化するのは自然なことです。だからこそ、それらの関係性が「今、必要なのか?」と、立ち止まって自分に問いかける。これは「目に見えないモノの断捨離」の一つです。

 「少し前までは必要だった……でも今は?」「既に必要ではないと感じていても、手放すきっかけをつかめないまま今に至る」「そんなことも意識しないまま、漫然と続けている関係性かもしれない」「不必要とわかっているのに持ち続けることで、結果よくない影響を、自分や周りに与えてしまっている」……。

 一旦立ち止まってみれば、自分のいろいろな変化に改めて気付くこともあるものです。

 「じゃあ今、必要?不必要?」

◆「断捨離」は取捨選択 必要なモノは是非意識して持ち続けて

 ここで気を付けたいのは、「春の断捨離」は切ること別れること離れることをやみくもに推奨しているのではないということ。捨てるのは「不必要」であれば、です。

 無意識に持ち続けていた、あるいは意識はしていたけれどなかなか踏ん切りがつかず持ち続けていた、数週間前までとても必要だった……でも「今の自分には、不必要」。手放すのはそういうモノです。

 では『春の断捨離』で「必要だ」と判断したモノはどうするのか。

 もちろん手放さず持ち続けるのですが、それは「今の自分に必要だから」と意識し直す。これも新たなスタートに有益だと考えます。

画像

◆感謝して……は断捨離の基本

 さて、どのような関係性のモノであれ、手放すときは感謝をこめて。これは断捨離の大原則です。

 けれど別離は悲しみや辛さも伴うもの。それらを無理やり消すことはできませんしその必要もありません。無理に感謝をしなければということもありません。

 それでも、感謝をもって手放すことができれば自分のスッキリ度が上がることは知っていて損はないと思います。

 

 そして手放すときと同じように、持ち続けると決めたモノもその関係性をあたり前と思わず、改めて感謝の気持ちを表すのも大切なことではないでしょうか。

 一区切りして、感謝して、すっきりして、次のステージに。

 3月も残り10日程。自分自身の周囲との関係性を見つめ直す『春の断捨離』で心の卒業式をして、身も心も軽く4月からの新しいスタートを切ってみてはいかがでしょうか。

※「感謝」についての拙記事断捨離においても「ありがとう」はとても大切